投稿者「図書館」のアーカイブ

『まんが哲学入門 : 生きるって何だろう?』  

『まんが哲学入門 : 生きるって何だろう?』  森岡正博、寺田にゃんこふ著
図書館 1階開架小型 S081.6/2216/23

   全頁マンガの哲学入門書です。
   誰もが一度は考えたことのある問いに、「時間」「存在」「私」「生命」の4つのテーマから迫ります。

    「私はどうして生きなければならないのだろうか?」
    「生きるとは何?」
    「死ぬとは何?」
    「なぜ私はひとりなの?」
    「私はなぜ存在しているの?」

   マンガで描かれているので、読みやすいです。 是非、手に取ってみてください。

小寺洋一著『白い杖のひとり旅 : ニュージーランド手探り紀行』  

『白い杖のひとり旅 : ニュージーランド手探り紀行』  
 図書館 2階中山文庫一般 297/KO
   
 著者は、立命館大学4年生の時、実験中に化学薬品を顔面に受け、半年後に両目を失明した。
 点字や歩行訓練等を行い、京都府立盲学校に入学。
 その後、3ヶ月間のニュージーランドへひとり旅にでる。
 そして、甲南大学文学部人間科学科へ編入、卒業し、本学の大学院に進む。
 全盲ではじめての臨床心理士の資格を修得し、カウンセラーとして社会へ。
 現在、京都市のスクールカウンセラーとして勤務。

全くひとりの海外旅行。
 知らない土地で、ホテルを探すこと、食事をすること、レジで支払うお札をどうして見分けるか?
 数々のハプニング・孤独・・でも、多くの人との出会い、多くの親切・・・
前向きに挑戦する姿に勇気をもらえる1冊です。

『データ収集・分析入門 : 社会を効果的に読み解く技法 (アカデミックスキルズ)』

「データ・サイエンティスト」という職業を知っていますか? 先日NHKの『クローズアップ現代』で、今、最も”セクシーな職業”と紹介されていました。(^-^)

「データ・サイエンティスト」とは、膨大量のデータ(「ビッグデータ」)を正しく分析し、効果的に活かすことができる専門家です。 “セクシー”かどうかはともかく、様々な企業や公共機関にとって、魅力的な存在であることに間違いありません。

統計やデータ分析は、今、注目されている分野で、たくさんの本が発刊されています。 図書館にも続々と入ってきていますので、チェックしてみてください。
(分類番号『331』や『417』に配架されています。)

今回は、その中から1冊、分かりやすい入門書が入ってきましたので、ご紹介します。

『データ収集・分析入門 : 社会を効果的に読み解く技法 (アカデミックスキルズ)』
361.9//2128 図書館1階開架一般
データ分析の結果は、良くも悪くも人や組織の行動を決定づけます。 どのようにすれば、モラルや道徳を守りながら、データを収集・分析し、考察や提案にまとめることができるのか。 その手法が紹介されています。

文学部社会学科や経済学部には、授業がありますよね。 知能情報学部にもあるのでしょうか。 是非、頑張って勉強してください!
もちろん、それ以外の学部の皆さんも、知っておけば必ず役に立つ知識ですよ。

柏野牧夫著『空耳の科学 : だまされる耳、聞き分ける脳』

柏野牧夫著『空耳の科学 : だまされる耳、聞き分ける脳』ヤマハミュージックメディア, 2012
図書館 1階開架一般 491.375//2003

表紙の絵をよく見てください。バナナの絵が菜っ葉の絵に変わっています。
これは視覚の錯覚を使った絵ですが、この絵のように、「バナナ」という『音』を繰り返し聞くと、「ナッパ」に聞こえてくる、という現象が起こるのです。
聞こえないはずのものが聞こえる「空耳」はなぜ起こるのか。

この本で取り上げられる「空耳」とは、「錯聴」です。
精神疾患などが原因でおこる「幻聴」とは違い、「錯聴」は科学的な手法で誰にでも起こる現象です。
つまり、「錯聴」は人間の耳の機能や脳の働きなどが原因で起こります。
逆に考えれば、「錯聴」について調べていくと、「聴覚」のメカニズムを解明していくことができるということ。

著者の柏野牧夫博士は、NTTコミュニケーション科学基礎研究所で聴覚研究を行っているこの分野の第一人者です。
高校生向けの講義をまとめたものなので、分かりやすくまとめられています。

残念ながら本からは音がしないので、読むだけでは物足りないのですが、そんな時はインターネットを使いましょう。
柏野先生が作成しておられるサイト『イリュージョンフォーラム』などで「錯聴」を体感することができます。
(iPhoneからは利用できませんが・・。)

この本だけでなく、本を読んだらインターネットで著者について調べてみてください。
より理解を深めることができますよ。
ポイントは、本を読んでから、あるいは読みながら検索すること。
インターネット上の情報は大抵が断片的なので、予備知識なしで調べてもほとんど意味が分かりません。
体系的に説明してある本とインターネットを併用するのが上級技です。

(konno)

『世界の英語を映画で学ぶ』 

『世界の英語を映画で学ぶ』  山口美知代 編著
図書館 2階開架一般 838//2002
 
   本当の英語って何? グローバリゼーションが進むなか、
         英語を話す人が増え、英語の種類も増えている。
   世界各国の映画を通して、その土地の歴史、文化、英語の特徴を
         わかりやすく解説した〈世界の英語〉入門。
   イギリス人、アメリカ人が話す英語だけが英語じゃない! (「帯」より)
  
 英語を覚えたいなら、好きな映画を何度も繰り返して見るのが効果的と聞いたことがあります。
 この本では、世界の色々な国や地域で話されている英語をより身近に感じてもらえるよう、
   映画を題材としながら発音や文法などを解説しています。
  
 図書館の1階にある「語学学習室」にも映画になった洋書がたくさんあります。 
 手塚治虫の漫画「ブラックジャック」「Buddha」 もあります。 面白いですよ!

川島 武宜著『日本人の法意識』

あなたは本当に「公正」に物事を考えていると言えますか?
法律の問題を考える時には、尚更、自分に問いかけてみてください。
当たり前と思い込んでいる慣習や、周囲の空気に影響されていませんか?

今回紹介する本は、 川島 武宜著『日本人の法意識』(岩波新書630)です。
(書庫の本なので、2階カウンターで利用を申し込んでください。)

1967年に刊行されてから、高度経済成長があり、バブルがあり、IT革命があり・・・、色々なことがありました。 にもかかわらず、現在でも多くの人に読み継がれている本です。

川島先生がこの本で問題提起をしたのは、まず、「法律と国民生活のズレ」です。
日本の法律は、明治維新後に、西欧に倣って短期間で作られたため、日本人の生活とかけ離れている部分が多くありました。

もうひとつは、タイトルにもなっている「日本人の法意識」についてです。
本文47ページに、「わが国には、法律は「伝家の宝刀」だ、という考え方がある。・・中略・・法律を「伝家の宝刀」と考えるということは、法律を、社会生活をコントロールするために政治権力を発動する手段とするのでなくただのかざりものにしておく、という考え方を意味する。」 とあります。
46年を経た今、皆さんにとって、「法律」とはどんな存在になっているでしょう。

川島先生は、この「ズレ」と「意識」を分析し、どう変化していくのかを読み解く試みをしています。
この本が今でも読まれているのは、常に考え続けなくてはならない問題を提起し続けているからです。

今、政府から、「憲法改正」が提案されています。
甲南人である皆さんは、学園歌にあるように「世の常に媚ぶるなく」、自分の法意識について考えてみてください。
法学を学んだことがない人は、専門的な部分は読み飛ばしても理解できるように書かれていますよ。

(konno)