1-2. 語学学習室」カテゴリーアーカイブ

『Straight man』Richard Russo

語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル6】 830/R/6
Title: Straight Man
Author: Richard Russo

Hank Devereaux Jr. は、どんなまじめな話でも冗談に変えてしまうような類の男だ。
そろそろ50歳になろうというこの男、小さな地方大学で英文学の教授をしている。
学部の中はちょっと人間関係がややこしい。
しかも、大学にはお金がない。
予算の大幅カットのために、リストラ対象者のリストを作れと言われている。
Hankはそんなことはまっぴらごめんとばかり、テレビ番組で、「大学側が予算をくれないと、キャンパス内のガチョウを殺すぞ」としゃべってしまう。
もちろん彼はジョークのつもりだったのだが、本当にガチョウが殺されてしまった!
“Straight Man”とはお笑いのツッコミ、もしくは引き立て役という意味です。
アメリカ的ユーモアたっぷりのコメディ。

『Hotel on the corner of bitter and sweet』Jamie Ford

語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル6】 830/F/6
Title: Hotel on the corner of bitter and sweet
Author: Jamie Ford

1986年、中国系アメリカ人のHenry Leeは、かつてシアトルの日本人街の玄関口であったパナマホテルを訪れた。
長く封鎖されていたそのホテルの地下から、第2次世界大戦中に収容所に送られた日本人一家の所有物が見つかったというのだ。
発見された和傘は、たしかにHenryが1940年代の戦時下に知り合った日本人一家の少女のものであった。
56歳のHenryの今(1986年)と昔(1942年)を交互に織り交ぜながら、戦時中の幼い恋と別れ、Henryと父、Henryと実の息子との関係などを叙情的に美しく描いた物語。

『Treasure Island』 Robert Louis Stevenson

語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル2~】
Title: Treasure Island (宝島)
Author: Robert Louis Stevenson

冒険小説作家、ロバート・ルイス・スティーブンソンの代表作『宝島』。
本日、11月13日はスティーブンソンの160回目の誕生日です。
一本足を支える杖、肩に乗せた異国のオウム、海へのあこがれ・・・世界中の子どもたちに強烈な「海賊」のイメージを作った作品です。
漫画『ワンピース』にも、所々にスティーブンソンへのオマージュが隠されていますね。
船乗りだった父親にあこがれながら、岬で小さな宿屋を経営している母親とつつましく暮らしてた少年ジム。ある日、喧嘩で死んだ宿屋の客から宝の地図を手に入れた。
けれど、地図の島へ行くためには、船とクルーがいる。懇意にしていた医者を通じてスポンサーは見つかるが、クルーを集めてやると申し出たのは、”The Spy-glass”という居酒屋を経営しているコック、ジョン・シルバーだった・・・
小さい頃に読んだ記憶があるかもしれませんが、結構忘れているものです。改めて読んでみても面白いですよ。
『宝島』以外にも名作の多いスティーブンソン。
語学学習室にも、易しいリトールド版からオリジナルまで、
『Dr.Jekyll and Mr.Hyde (ジキル博士とハイド氏)』
『The bottle imp (びんの小鬼)』
『Kidnapped (誘拐されて)』
『A Child’s Garden of Verses(子どもの詩の園)』

など色々な作品があります。

『Foundations Reading Library』が入りました!

レベル0~1に、新しいシリーズ『Foundations Reading Library』が入りました!
レベル0からはじめたいけど、絵本は子どもっぽくて苦手、という方にオススメできるシリーズです。
アメリカのティーンたちが主人公。
友情や恋愛、それから、ちょっとハラハラする事件も・・。
どれもすごくやさしいのにお話も面白いと、評判のシリーズです。

『Terrorist』 John Updike

語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル6】 830/U/6
Title: Terrorist
Author: John Updike

冷静な目で生き生きと都会を描く、ニューヨークの作家ジョン・アップダイク。
日本では『イーストウィックの魔女たち』なんかが有名で、村上春樹オススメの作家でもあります。
惜しまれながら2009年になくなりました。
『Terrorist』はアップダイク最後の作品です。
主人公はAhmad Ashmawy Mulloyという18歳の高校生。
3歳のときにエジプト人の父が失踪。
アイルランド系アメリカ人の母に育てられ、11歳のときにイスラム教に改宗。
・・・そして、彼はテロリストになった。
純粋な高校生をテロリストに化したものはなんだったのか。そして、犠牲になった人々の想いは・・
9.11を間近で見た作家が、作家という目を通して、「同時多発テロ」を描いた作品です。

『The Snows in Kilimanjaro』 Ernest Hemingway

/ 語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル6】 830/H/6
Title: The Snows in Kilimanjaro (キリマンジャロの雪)
Author: Ernest Hemingway

アメリカを代表する作家、ヘミングウェイの作品集です。
ノーベル文学賞受賞作家であり、美食家でちょっと派手な私生活でも有名ですが、それも彼の文学があるからなのです。
語学学習室にある版は、標題の「キリマンジャロの雪」を含む全18作品収録されていて、ヘミングウェイを堪能できる一冊です。(そのぶんちょっと文字は小さいのですが・・・)
世界で高く評価されている妥協のない簡潔で力のある文章の真髄は、オリジナルでしか味わうことができません。つづられた青春、愛、老い、死・・、人生をじっくりと味わってください。