月別アーカイブ: 2010年12月

『A Christmas Carol』 Charles Dickens

語学学習室からのBookReviewです☆
ハワイ大学からの留学生リッピさんによる、おすすめ本のコーナー「Rippe’s Corner(リッピさんコーナー)」もクリスマス特集になりました。
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リッピさんによると、やっぱりクリスマスの定番はディケンズの「クリスマス・キャロル」だそう。
語学学習室には、やさしく書きなおされたレベル1からレベル5まで、いろいろなバージョンがあります。
【レベル5】 830/D/5
Title: A Christmas Carol
Author: Charles Dickens

リッピさんによる手作りのReview。これもクリスマス仕様になっていますよ。
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『この本は、アメリカやイギリスでクリスマスの定番としてよく知られています。とても有名なので、いろいろなバージョンで何度も映画になったり、物語になったり、”Bah Humbug”という慣用句にまでなったりしています。1800年代に書かれたので、ときどき古い言葉が使われていますが、「がんばって下さい!」。
この物語の教訓は、私たちが人のためにできることは何かということです。
リッピ・ディアドラ』
リッピさんによると、”Bah Humbug(ふん、くだらない!)”は、物語の冒頭で、スクルージというケチで意地悪なおじいさんが、「クリスマス、おめでとう!」といわれたときに返す言葉です。
元々は、古めかしいイギリスの言葉だそうですが、最近はクリスマスキャロルの物語の意味をこめて、親しい人との間で冗談めかして使うそうです。
やさしいレベルで物語をつかんでもよし、この機会にオリジナルにトライしてみてもよし。
「がんばってください!」

九鬼周造の「押し花」標本資料

昭和18年、天野貞祐(旧制高等学校第7代校長)の斡旋により、哲学者九鬼周造(1888-1941)の蔵書を受け入れ、平成10年、図書館に「九鬼周造文庫室」が設けられました。
九鬼周造文庫には、哲学・文芸の広範囲にわたる著名図書だけではなく、「いきの構造」の原稿やドイツ留学時の講義ノートなど貴重な資料も含まれています。
同文庫には、九鬼博士がヨーロッパ留学中の大正2年(1923年)8月から9月にかけて、アルプス山麓のSils 地域で植物採集を行った際の植物標本が保管されています。105点におよぶその標本は、ひとつひとつ丁寧に整理されており、九鬼博士が植物に関しても、高い専門知識を持っていたことをうかがうことができます。
甲南大学図書館ブログのタイトル画像は、90年前に採取されたこの標本の花々から作成しました。
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参考資料:「九鬼周造の「押し花」標本資料」 図書館長 谷口文章(文学部教授) 館報「藤棚」Vol.26 No.1 (2009)

Christmas Books クリスマスの本

語学学習室では冬とクリスマスをテーマにした図書を展示しています。
冬休みの長期貸出も利用して、冬の読書、楽しんでくださいね!
【レベル2】 830/MA/2
Title: Snowflake Bentley

アメリカの豪雪地帯の農村に生まれ育ったウィリー・ベントレーが生涯をかけておこなった、雪の研究と結晶の写真撮影。
メアリー・アゼアリアンのあたたかみのある木版画にほっとします。 巻末のベントレーの写真も素晴らしいです。
【レベル6】 830/W/6,830/KO/6
Title: Charlotte’s Web

静かな農場に住む子ブタのウィルバーとクモのシャーロット。ある日シャーロットが、ハムにされる運命のウィルバーを
助けるためにとった行動とは?映画化されているので、おなじみの方も多いかも知れません。
ガース・ウィリアムズの挿絵も素敵ですよ。
【レベル4】 830/W/4
Title: Trip to the North Pole

映画「ポーラー・エクスプレス」のノベライズです。
クリスマスイブの夜、サンタクロースの存在に疑問を持った男の子の家の前に、
北極行きの急行列車”Polar Express”が停まります。
Allsburagの原作の絵本に比べて、映画にしかない登場人物、エピソードが挿入されています。
是非読み比べてみてください。→原作は「The polar express」(830/V/1)
【レベル3】 830/Z/3
Title: The Beautiful Christmas Tree

かつての賑わいが見られなくなってきた通り沿いの家に、Mr. Crockettが引っ越してきました。
ペンキを塗りなおしたり、土を耕したり、少しずつ家の手入れを始めます。
クリスマスの前の晩、華やかなツリーやポインセチアを薦められる花屋の中で、
ひっそりとある小さな鉢植えの木を見つけたMr. Crockettは・・。
長い歳月をかけて、小さなものに愛情注ぐことの大切さを静かに教えてくれる絵本です。
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Title: The 12 Days of Christmas

クリスマスキャロル、「The 12 Days of Christmas」を紙の魔術師、Robert Sabudaが美しいポップアップアートで作り上げました。
クリスマスの12日間とはクリスマスイブの日没から1月5日の日没までのことを言うそうです。(国や信仰により日付は多少前後します。)
同じタイトル「The twelve Days of Christmas」(830/B/2)ではJan Brettによる美しい挿絵とともに、楽譜もついています。
かなり印象は異なりますが、どちらもおすすめです♪歌詞の言葉遊びを楽しんでください。

『Owl Moon』 Jane Yolen, John Schoenherr

語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル0】 830/Y/0
Title: Owl Moon
Author: Jane Yolen, ill. by John Schoenherr

地面の雪が白く光る寒い寒い満月の夜。
ぼくはお父さんと一緒にフクロウに会いに行った。
お父さんの影は細く長く伸びて、ぼくの影は丸く短くぽんぽん跳ねた。
雪景色の月夜の描写も、
詩文になった文章も、
水彩の挿絵も
とてもキレイな冬の絵本です。