月別アーカイブ: 2012年4月

図書館前のしだれ桜です

こんにちは。田中です。
先日、しだれ桜の写真をアップするとお約束しましたので、撮ってみました。単純な写真になったので、少しコントラストを強調しています。
ソメイヨシノはいま盛んに散っています。桜は見ていると大変美しいのですが、桜を見上げて空をバックに花を写真に収めると黒ずんでがっかりすることが多いようです。桜の色が空の明るさに負けるために、黒ずんでしまうのです。それを避けるためには、プラス補正といって、空が真っ白になることを覚悟で全体を明るくするか、暗い色のものが背景に写るところに自分の立ち位置を変えて写す必要があります。ものは、実態だけではなくて、周囲の環境によって引き立ったり埋もれたりするということを感じる瞬間です。
ではまた。
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田中 雅博 他 著『ソフトコンピューティングの基礎と応用』

<教員自著紹介>
 ソフトコンピューティングとは、神経回路網や進化のメカニズムなどに倣って開発された様々な
柔軟な計算法により、我々の直面する実際の設計・識別・最適化問題にアプローチする
手法の総称で、「知能的なシステム」を構築する際に広く使われてきています。
本学で展開している、開発中のKoRo(甲南ロボット)でも採用しています。
■田中 雅博 他 著『ソフトコンピューティングの基礎と応用』(未来へつなぐ デジタル
シリーズ 8) 共立出版 2012年
配架場所: 図書館1階開架一般
請求記号: 007.1 // 2175
■著者所属:知能情報学部 教授
      図書館長、サイバーライブラリ所長

■先生からのお薦め本
林望『時間の作法』,角川SSS新書
(単なるハウツー物ではなく、人生、何が重要かを教えてくれる本)
福澤諭吉(齋藤孝訳)『現代語訳学問のすすめ』,ちくま新書
(現代語で読んでもいいではありませんか。ストレートな主張には目を見張ります!)

新学年企画【その3】~【その4】

図書館では新学年ライフを応援した企画を行っています。
【その3】エントランスホール展示『学問のススメ』、『甲南大学と創設者』
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図書館入口のエントランスホールでは、『学問のススメ』と『甲南大学と創設者』の2つの企画展示を行っています。今回の展示は、4月20日までの予定です。
『学問のススメ』
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各学問分野の「入門書」を展示しています。
『甲南大学と創設者』
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創立者 平生釟三郎(ひらお はちさぶろう)先生の関連書籍のほか、甲南高等学校出身の音楽家 貴志康一(きし こういち)関連の資料などを展示しています。
【その4】「特別展示台」を設置しました!
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図書館の入館ゲートを入って正面に、「特別展示台」を設置しました。
これから、先生方や図書館員からのおすすめの本などを展示していく予定です。
現在は、『図書館報 藤棚』vol.29(2012)で、先生方が新入生のみなさんに紹介してくださったおすすめの本を展示しています。
(禁帯出の赤いシールが貼ってある本以外は、貸出もできます。)
【+α】図書館長がメッセージを寄せてくださいました!
下の記事を見てください↓

ご挨拶

甲南大学の学生の皆さん、こんにちは。図書館長の田中雅博です。
新入生の皆さん、入学おめでとうございます。いろいろととまどうことも多いでしょうが、わからないことは学生部や教務部、指導主任の教員に早めに聞いて、不明なことを残さないようにしましょう。また、入学早々暴風警報によりガイダンス等が流れてしまいましたが、変更の情報はきちんと把握していますか?大事な履修関係の情報を聞き漏らすといろいろと大変なことになりますから、くれぐれもきちんと確認してください。
私自身、図書館長にはこの4月に就任したばかりの、館長1年生です。本を読むのは昔から好きで、忙しいときでもなるべく週に1冊くらいは読むようにしています。本を読むということは、一方的ではありますが、著者と親しくなることです。年齢が近い著者だったら、まるで友人のように感じます。何十年も同じ著者の本を読んでいたら、書かれている本を見て、その著者の成長、成熟、そして、加齢を感じます。私の場合、そういう著者として、林望さん、藤原正彦さんなどがそれに該当します。その他、私がどんな著者が好きなのか興味を持っていただいた方は、学外サイトにて、最近読んだ本(全部ではありませんが)について、内容を一言ずつ備忘録として残していますので、ご覧ください。私のホームページからリンクを張っています。
甲南大学図書館の周囲はとても美しい場所です。もうすぐソメイヨシノが満開になります。個人的には、それに少し遅れて咲く、図書館入り口そばのしだれ桜が好きです。咲いたらここに写真をアップしようと思います。

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます☆ 

図書館では新入生の皆さんが(と在校生の皆さんも)、図書館を活用していただくために色々な企画を行います。
十分に図書館を利用して、充実した大学生活を送ってください!
演劇【その1】新入生オリエンテーションのおしらせ
大学においては、「与えられた学習」だけではなく「自ら求める学習」が要求されます。そのためには、文献や学術情報を集めなくてはなりません。
文献や学術情報を収集する技を身につけることができれば、皆さんの大学生活を充実したものにするだけでなく、卒業後の社会生活にも活用することができます。
<対象>
新入生
<実施日時>
4月3日(火) 10:40~11:40
4月4日(水) 午前の部:10:40~11:40  午後の部:13:00~14:00
4月5日(木) 午前の部:10:40~11:40  午後の部:13:00~14:00

 ※両日とも同内容
<集合場所>
図書館1階エントランスホール(地階視聴覚ホールへ案内します)
<内容>
大学図書館で出来ることや、甲南大学図書館での基本的な資料の探し方について説明します。また、実際に図書館の中を歩きながら資料の配置や施設の使い方を案内します。
 ・ DVD『 情報の達人』「図書館へ行こう」上映
 ・ 基本的な資料の探し方
 ・ 図書館施設ツアー(図書館・サイバーライブラリ)
晴れ【その2】「教員からのおすすめ」について
図書館ブログに「教員からのおすすめ」のカテゴリが追加されました。
先生方からのオススメの本や読書術、図書館の利用方法などが掲載されます。
※図書館報「藤棚」に掲載されているものもあります。合わせて参照してください。
そのほかにも、色々な企画が発動中です。
図書館ブログでもお知らせしていきますので、チェックしていてください!

山崎俊輔先生(スポーツ・健康科学教育研究センター)「本との出会いも『一期一会』」

☆新入生向けの図書案内
一期一会」。この言葉を私は大切にしたいと思っている。
最近、海外で柔道を指導したり、交流したりする機会が多くある。そこで出会うほとんどの人が、一日か短期間の触れ合いである。将来、私の人生の中で二度と巡り合うことができない可能性の方が多い。その対象が子供であっても大人であっても、またアフリカや欧米の人達であっても、今ある自分を精一杯出して柔道を教え、ありのままの自分を出せるように努めている。そして、その思い出やその人たちの顔や気持ちを自分の心に深く刻み込むようにしている。
「本との出会い」も「人との出会い」も大切にするという意味では同じであると思っている。
本を読むにあっても心を込めて読み、登場人物の気持ちや志、また時代や背景、作者の気持ち等を考えながら、そこから何かを学んでいきたいと思っている。
そして、そのような気持ちでいると、「以心伝心」、人との出会いと同様、素晴らしい本と出会うことができるように思う。
学生時代、柔道のみに明け暮れる日々を過ごしていたが、周りの人達の影響からか、色々な分野の本を沢山読んでいたように思う。高校時代までほとんど本を読んだことがなかった
ため、著名な小説、歴史小説、英雄,偉人伝等、手当たり次第「乱読」していた記憶がある。
今も、専門書以外は、読みたい本を読みたいと思う時に読むようにしている。
「人の出会い」「本との出会い」が、今の自分の基礎になっていることは間違いない。
スポーツや勝負の上での駆け引きや心の持ち方、また指導者として選手や学生を育成する上でも、色々と今までに学んできたことが役立っている。
人生を歩んでいく上で、「難局にぶつかったとき」「志を持って進むとき」等の色々な場面で、大切な知恵と力を与えてくれているように思う。
これからも、「良き人との出会い」「良き本との出会い」に出会えることを楽しみにしている。
そして、「素晴らしい人や本との出会い」に感謝し、素晴らしいと思うことができる自分自身の感性を日々養っていきたいと思っている。
甲南大学図書館報 藤棚(Vol.29 2012) より