【第11回 甲南大学書評対決】 桜井弘著 『生命にとって金属とはなにか : 誕生と進化のカギをにぎる「微量元素」の正体』

10月14日(火)に開催された第11回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。

 

フロンティアサイエンス学部教授 藤井敏司 先生からのおすすめ本です。

 

 

書名:生命にとって金属とはなにか : 誕生と進化のカギをにぎる「微量元素」の正体
著者: 桜井弘
出版社:講談社ブルーバックス
出版年:2025年

藤井先生1冊目のおすすめ本です。先生の専門分野の本です。

 

以下、先生の書評です。

 

私の専門は「生物無機化学」という学問で、生物の中で鉄や銅などの金属イオンがどのような働きをしているか、を調べることが主たる研究テーマです。
本書は、もともと金属イオンを薬物に利用する研究をされていた桜井先生が、我々、生き物がいかにして地球上に生まれてきたか、また、その際に種々の金属イオンがどのような役割を果たしたか、を最新のデータを交えながら平易に解説してくださっています。
今、これを読んでいるあなたも、金属イオンの働きがなければ、この世に存在していなかったのです。文系の皆さんには少し難しい部分もありますが、是非一読して、自分の存在がいかに奇跡的か、を追体験してみてください。

 

 

第11回 甲南大学書評対決、生協書籍部で実施中!

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