エントランス展示「知って備える大震災」

 1995年1月17日(火)午前5時46分。未曾有の被害をもたらした「阪神・淡路大震災」の発生時刻です。震源地は淡路島北部、深さ約16kmの直下型地震で、日本において近代で初めて大都市を襲った地震とも言われています。
 2025年の今年、その阪神・淡路大震災から30年が経過したことになります。甲南大学生の皆さんは震災後に生まれ、聞いたことはある、という程度で実感として震災を意識される方は少ないでしょう。南海トラフへの警戒も叫ばれるなか、地震を過度に恐れるのではなく、できるだけ正確な情報を知り、備えることが大事になります。

 30年という節目を迎えるにあたり、図書館エントランスの展示を「知って備える大震災」と題して更新しました。阪神・淡路大震災のことだけではなく、他の大震災との比較、地震というもののメカニズムについて展示しています。
 地震への理解を深め、将来の被災に備えるための端緒としていただければと思います。図書館にお寄りの際は、 ぜひ エントランス展示もご覧ください。

 また、甲南学園が所蔵している大震災の記録をデジタル化のうえ甲南大学デジタルアーカイブに掲載、あわせて震災30年記念サイト「学園が震えた日」の公開を開始しました。本学園の被災状況も凄まじいもので、復興にあたっては長い年月と多くの人々の尽力、そして多岐にわたる支援を必要としました。
 過去の記録を確認し、未来に備える。石碑に刻まれた「常ニ備ヘヨ」の言葉を、あらためて見つめてください。