文学部2年生 Sさんが、文学部 髙田 実先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)
1, 本はよく読まれますか。
職業柄読まないといけません。読書には二つの読み方があります。一つは研究上の読書で、調査と言っていいです。もう一つは心を豊かにする読書です。これは気の向くまま関心に沿って本を手に取ります。悲しいことに、この年齢になると若い頃に読んで心ときめいたような本の読み方ができないのです。だから、若いときにこそたくさん幅広く本を読んでほしいと思います。
2, 書店や図書館はよく利用されますか。
大学では自分の研究室があるので、あまり図書館は使いません。書店も昔はよく行きましたが、今はあまり行きません。しかし、海外に行った時は、いつも図書館を利用しています。一日中いることもあるんですよ。特にロンドンのBritish Libraryはとても立派で勉強に集中できるので、一度訪れて見てください。ただ、残念ながら学部生はReading Roomに入れないので、外観と展示、食堂だけでも楽しんでもらいたいです。
3, 本や論文を探すときにどのようなツールを使いますか。
基本的には「書評」を活用します。
- 各新聞書評欄
- 書評専門紙 例)『週刊読書人』『Times Literary Supplement』
- 各専門学術紙書評欄 例)『史学雑誌』『西洋史学』
- 各主要図書館OPAC 例)British Library
- 論文 例)CiNii J‐Stage
4, 学生へのおすすめ本はありますか。
『吉里吉里人』は東北三陸の「吉里吉里」という町が国家の独立を企てて戦いを挑む物語で、「国家」とは何かを考えさせられる名著です。
『路上の人』を書いた堀田善衛は私が最も好きな作家で、若い頃にほとんどの著作を読みました。歴史とは何かを考えさせる名著の中でも、本書は「下からの歴史」の重要性に気づかせてくれます。
5, 図書館にまつわるエピソードを教えてください。
一番の思い出は、古いBritish Libraryのあの有名なReading Roomに座って図書に没入したことです。あれは貴重な経験でした。1997年に新しいBritish Libraryになって機能的になりましたが、個人的に雰囲気としては古いBritish Libraryが最高でした。
【まとめ】
髙田先生は終始和やかかつ丁寧な口調でインタビューにお答えくださり、特にロンドンのBritish Libraryについては一段と楽しそうにお話されていました。このインタビューを通して、一つ目の質問でお答え下さったように若いうちにたくさん本を読んで、髙田先生のように様々な知識を持った人間になりたいと思いました。
☆先生からのおすすめ本☆

■『路上の人』
■ 堀田善衛著
■ 東京 : 新潮社 , 1985.4
■ 請求記号 913.6//833
■ 配架場所 図書館 . 3F書庫一般
(インタビュアー: 文学部2年生 Sさん)
