4月21日(火)に開催された第12回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。
文学部教授 西 欣也 先生からのおすすめ本です。

書名 : 詞集 たいまつⅠ
著者 : むのたけじ
出版社: 評論社
出版年:1976年
以下、西 先生からの書評です。
はっきり言って、最近書かれた哲学・思想の入門書を30冊読むよりも、この3行読んで噛み締める方が、思想というものの本質をよく掴むことができます。そのくらい、むのたけじさんという人はスゴイ。
そこらの思想書よりも平明な日本語で書かれているのに、おそろしく力強く、人間として優しさのこもった確かな思想。「切れば血の出る」思想とは、まさにこのようなものです。アリストテレスやニーチェばかりが哲学ではありません。
しみじみ感じるのは、この本が読まれていた50年前と比べて、私たちが言葉を通して世界に向かい合う力はひどく低下したなあということ。甲南大学の皆さんも、今とは真逆の発想に満ちたこの書物の世界から、時代の変化を感じ取ってみてください。本書を毎日パラパラめくっていけば、思っても見なかったような仕方で視野が広がり、考える欲求が刺激されて、生きることの意味が豊かに迫ってくるはずです!
第12回 甲南大学書評対決、生協書籍部で実施中!
も合わせてご覧ください!
