1-2. 語学学習室」カテゴリーアーカイブ

『PSYCHO』Robert Bloch

語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル3】 837/P/3
Title: PSYCHO
Author: Robert Bloch

「鳥」や「裏窓」で有名な映画監督アルフレッド・ヒッチコックのサスペンス小説です。
映画で使用された有名なシーンを挿絵として使用されているため、挿絵で犯人が分かってしまってつまらないと危惧されるかもしれません。
しかし、犯人を推理すること以上に興味を惹かれるのが、罪を犯した人とそれを庇う人の立場の逆転劇を英文で読むことにあります。
犯人の心理や庇う人の心の葛藤など、英語では難しいと思われるかと思いますが、物語の要となるところでは、映画の印象的な場面を挿入されているため、緊迫感が伝わりやすく、想像力を膨らます手助けとなります。
ぜひ、英文でサスペンス作品を読みたい方にはお勧めの1冊です。

『The Giving Tree』Shel Silverstein

語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル2】 830/SI/2
Title: The Giving Tree
Author: Shel Silverstein

 アメリカで1964年に出版され、多くの言語に翻訳され、世代から世代へと読み継がれてきた絵本です。
 日本では、2010年に村上春樹さんの訳で少し話題になりました。おそらくどこの公共図書館にも所蔵していると思います。
 このりんごの木は最初から最後まで、一人の少年に何かを与え続けます。物語は単純で、やさしい言葉しかありません。なので、何度も読み返すことができます。
しかし、その内容は簡単に説明できるというものではありませんでした。いろいろ思い感じながら、一度ですんなりと理解はできませんでした。ただ、読み終わった後、何か心に残るものがあったのは確かです。
今後も、何度も読み返していきたいと思う作品のひとつですね。

『Gaspard and Lisa friends forever』Anne Gutman

語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル1】 830/G/1
Title: Gaspard and Lisa friends forever
Author: Anne Gutman

リニューアルなった梅田阪急百貨店のクリスマスのGaspardとLisaのショーウインドウは、ご覧になりましたか?今や日本でも大人気の青いのスカーフのGaspardと、赤いスカーフのLisa。LisaがGaspardの学校に転校してきた時は、Gaspardが赤いスカーフ、Lisaが青いスカーフをしていたんです。そのスカーフの秘密が書かれた1冊です。
Gaspard and Lisa シリーズは他に、『Lisa in the jungle』『Gaspard and Lisa’s rainy day』『Lisa’s baby sister』(全て830/G/1)などがあります。フランス語版『Gaspard et Lisa au Japon』(850/G/1)もありますよ。

『Green Planet』Christine Lindop

語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル2】 837/O/2
Title: Green Planet
Author: Christine Lindop
Series: Dominoes ; level 2

この本の表紙に一目惚れし、今回読んでみようと思いました。
内容は自然や環境問題についてまとめたノンフィクション。
環境問題全般について幅広くまとめられており、とても堅苦しい内容ですが写真や挿絵が多く使われているので理解しやすいのではないでしょうか、、、
8章からの構成になっており、章ごとに問題も付いていて、理解の度合いを確認しながら読むことができます。

『Cup of Death』Shannon Gilligan

語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル1】 837/C/1
Title: Cup of Death
Author: Shannon Gilligan
Series: Choose Your Own Adventure

読者が主人公となり、読み進めるページを選択するシリーズです。
この本には22の結末があります。
あなたは私立探偵です。ニューヨークでの仕事を終え、休暇で日本へやって来ました。
事件の舞台は京都。初釜に使うはずの国宝の茶碗が裏千家から盗まれてしまいます。
あなたは茶会に招かれる四人の人物に目をつけます。
さあ、誰から調査を始めますか?
初回は8ページで話の展開も少ないまま終わり、物足りなさを感じ、
2回目は別の選択をして読み進めました。かなりストーリー展開が違い楽しめました。
何度もいろいろなパターンで読んでみてください。

『The bird of happiness and other wise tales』

語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル2】 837/D/2
Title: The bird of happiness and other wise tales
Series: Dominoes ; level 2

 私は以前ロシアに留学していました。帰国の際、ロシア人の友人よりもらったプレゼントの中に、この鳥があったのです。それは木でできており、きれいに細工されて、羽一枚一枚が別々のパーツで作られたのち、丁寧に糸で縫いあわされていました。立体的に羽を広げた鳥のようになっていて、とても細かな作りに私は目を見張りました。彼女にこの鳥について訊ねると「これは幸せの鳥よ。部屋の上のほうに吊るすようにして飾ると幸せが降り注ぐのよ。」とだけ教えてくれました。私は詳しいいわれなど気になりながらも、友人との別れに胸がいっぱいで、この鳥についてはそれ以上話にはのぼりませんでした。
 帰国したのち、私は部屋の上のほうにこの鳥を飾りました。糸に吊られてゆらゆらと羽ばたいているような鳥を見るたびに友人を思い出し、と同時に何故これが幸せの鳥なのかという疑問が浮かびました。
 今回偶然にこの本に出会い、表紙を見てあの鳥だとすぐに判りました。
 元気な男の子と、彼を大切に思う木こりのお父さんと優しいお母さん。毎日森を駆け回り、様々な鳥のさえずりを聞いて元気に育っていた男の子が、ある日多くの人が亡くなる流行病にかかってしまいます。きらきらと輝いていた少年の瞳から日々光が失われて行きます。お父さんは苦しみもがき、再び息子の瞳に希望の光を見出そうとします。それがこの鳥でした。
 他にアメリカ、ビルマ、中国、エジプト、メキシコ、ギニア・西アフリカ、インドのお話も掲載されています。