5-2.教員インタビュー」カテゴリーアーカイブ

文学部 吉村裕美先生へのインタビュー

文学部 4年生 川嶋健佑さんが文学部の吉村裕美先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

・どういったジャンルの本を読まれていますか

 気楽に読むのは新書や選書が多いですね。小説も読むのですが、小説を読むと私の場合は用例を拾ってしまうので。最近読んだのは『アイヌの歴史‐海と宝のノマド』という本です。

 ・ご自身の研究とは別で読んだのですか

 もともとアイヌ語を勉強したこともありましたが、それとは別に読みました。アイヌ民族に対して我々が持っている素朴な人々というイメージとは全く違う、流通や貿易を通して周りの民族との関わりを持った民族であるという内容でした。アイヌのことだけではありませんが、我々が勝手に知らない文化に対してステレオタイプなレッテルを貼って、へんな憧れを持ったりするけど実際はそういうものではないっていうことが分かって面白かったです。

 ・どういった時に本を読まれますか

 私は通勤時間が長いので通勤時間に読むことが多いです。

 ・学生時代はどういった本を読んでいましたか

 高校から大学にかけてはシャーロック・ホームズにハマっていて、いわゆるシャーロキアンって言うんですけどホームズ関係の本をたくさん読んでいました。

 ・それが今に役立ったりしていますか

 英語力がつきましたね。日本語で訳されたものから入りましたが、だんだんとエスカレートしてくると原書で読まないと気がすまなくなって。さらに研究の域に達してしまって日本シャーロック・ホームズクラブでも活動していました。論文だけではなくてホームズのパロディなども読んで偏った読書をしていましたね。

 ・最後に学生へメッセージがあればお願いします。

 とりあえず本棚の前に行って眺めてみることをすごく薦めたいですね。目的の本を探すのもいいけれども、偶然の出会いが面白いので、ボーっと本棚の前に立って、いろんなタイトルを見て、あれっ!ていうような機会を増やしていって欲しいです。

 ・インタビューを終えて

 改まると緊張してしまって質問者側がしどろもどろになってしまいましたが丁寧に答えてくださりました。吉村先生に読書について伺ったのは初めてでしたが、とても刺激的なお話を聞かせていただきました。貴重なお時間をインタビューに当てていただきありがとうございました。

 

 <吉村先生おすすめの本>
 瀬川拓郎著  『アイヌの歴史-海と宝のノマド』 講談社,2013年
 配置場所:図書館 1階開架一般  請求記号:211//2011

(インタビュアー:文学部 4年 川嶋健佑)

マネジメント創造学部 寺内衛先生へのインタビュー

マネジメント創造学部 4年生 藤本雄大さんがマネジメント創造学部の寺内衛先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

テーマ:「読書を通し教養の大切さを学ぶ」

—寺内先生の読書背景

寺内先生が読書を始めたきっかけは、自身の目の矯正、教師である父の影響、この2つが背景としてある。家に様々な分野の本があり矯正のトレーニングとして読書を始め、それをきっかけに宇宙の分野や歴史に関心を強くいだきだした。先生は東京大学理学部に進まれた。先生が学生の時の教育システムは文理の選択は高校3年時。それまでは文理両方の内容を学んでおり、今の学生より幅広い学問を学んでいた。

—本から学ぶ「教養」

「教養」は、私が思う寺内先生を表す一つのキーワードと感じる。だが、教養とはなんなのか。それを今回質問した。「教養とは、今の情報社会において正しい情報の良し悪しを自己で判断するためのベースとなるもの。」教養の学びを通して専門分野外の知識を広げることで情報判断能力が身につく。反対に知識がなければ、他者に判断を委ねてしまうことになりかねない。

—今の学生に必要なこと

現代の教育には、ゆとり教育をきっかとし文系一辺倒の科目しか学ばなくても大学に入学できる環境ができた。それは志望校への合格率が上がる一方で理系分野を捨てることとなる。つまり、上記の情報判断を他者に委ねることとなる。寺内先生はCUBEには文系一辺倒の学生が多いため、科学を教えることに力を入れている。

—オススメの本

三四郎

理由:昔の大学生と今の大学生との違いを知ってもらうきっかけとして。日本人のノーベル賞受賞者は文理選択を早くからしていない世代の人である。特に留学するためにTOEFLの一定水準のスコアが必要な学生は理系の分野も出題されるため学んでおく必要がある。

—インタビュアーが感じたこと (まとめ)

30分間の短い時間であったがとても濃いお話を聞くことが出来た。私も読書はする方だが日々の生活へすぐに活かせるものをと思いビジネス本、自己啓発などが多い。他の分野にはあまり手を出さず範囲が狭いことを認識した。このインタビューをきっかけに、以前から知りたいとは思っていたが手が出せていない世界史や数学の歴史に関しての本を読んでいきたい。

 

 <寺内先生おすすめの本>
夏目漱石 著  『三四郎』 岩波書店,1990年
 配置場所:マネジメント創造 リーディングゾーン  請求記号:S081.6/緑10/5 

(インタビュアー:マネジメント創造学部 4年 藤本雄大)

文学部 田中雅史先生へのインタビュー

文学部 2年生 中西聖也さんが文学部の田中雅史先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

・小さい頃から本はよく読まれていましたか?

 そうですね。小学生の時、移動図書館というのがあって、地域の図書館が運んできてくれている本の中から児童書などを読んでいました。「ドリトル先生」シリーズが好きでした。

・書店はよく利用されますか?

 学生の頃はよく利用していましたが、今は違います。元々関東だったので、関西に馴染みがないこともあって、書店に行かなくなりました。

・それでは、本を買うときはどうされていますか?

 授業や研究で必要になったらネットで調べて買います。ネットで購入することが多いですね。

・研究についてお聞きします。大学時代は日本文学系ではなかったようですが、どのようなことを学ばれていましたか?

 英文学部で、ロマン派の詩人を学んでいました。大学院は比較文学に進み、ロマン派の詩人と明治時代の日本作家との影響関係を調べていました。その延長から幻想文学を調べるようになり、今は心理学の観点から研究を行うようになりました。

・それでは、自分の研究に一番合っていたなという本はありますか?

 一番というわけではありませんが、授業でも扱っている梨木果歩の『裏庭』が分かりやすいです。

・最後に個人的に学生向けにおすすめの本はありますか

 上橋菜穂子の『精霊の守り人』です。授業では心理学的に見てひっかかりのある部分が少ないのであまり使いませんが、「守り人」シリーズは面白いです。

・インタビューを終えて

 当日教授は風邪をひいていたのにもかかわらず、インタビューのためにわざわざ大学に来てくださりました。体調が心配でしたが、無事インタビューを終えることができました。あまり話せないとのことで、手短な質問になってしまったのですが、しっかり答えてくださりました。教授の学生時代の研究については知らなかったので、現在の研究との繋がりを知ることが出来て嬉しかったです。「守り人」シリーズはまだ『精霊の守り人』しか読んだことが無いので、機会があったら読んでみようと思いました。

 

<田中先生おすすめの本>
上橋菜穂子著 『精霊の守り人』 偕成社,1996年
 配置場所:図書館 2階中山文庫一般  請求記号:913/U 

(インタビュアー:文学部 2年 中西聖也)

文学部 稲田清一先生へのインタビュー

ライブラリ サーティフィケイト「教員インタビュー」の作成例です。
文学部の稲田清一先生にご協力いただき、図書館員がインタビューしました。


―本はよく読まれますか。

昔から本を読むことが好きで、特に五木寛之や筒井康隆などの小説をよく読んでいました。気に入った本は読み返すこともあります。

―本を探す場合、どのような方法で探されますか。

同じ著者の別の本を読んでみたり、読み終わった本から連想して探します。昔から文庫本の解説目録やカタログを読むのが好きなので、そこから本を探し、読みたい本のリストを作ったこともありました。

―本を読むことが好きということですが、図書館や書店などはよく行かれますか。

昔は新刊書店や古本屋などに行き、本や文芸雑誌などをよく買って読んでいました。図書館は大学院生の頃によく利用しました。本や論文の参考文献リストから、新しい本や論文を探して、文献を集めていました。

―先生は中国史を研究されていますが、昔から中国史に興味を持たれていましたか。

大学に進学する時は、歴史に限らずアジアについて学びたいと思っていました。大学2年生の秋に自分の専門分野を決めることになり、その時に東洋史を選択しました。

―アジアについて学びたいと思われたきっかけなどがあれば、教えてください。

私が大学に入学した1970年代は、日中国交正常化(1972年9月)、サイゴン陥落によるベトナム戦争の終結(1975年4月)など、様々な出来事がありました。また、1976年は、唐山地震の発生、周恩来、朱徳、毛沢東の相次ぐ死去、四人組の逮捕など、中国にとって激動の1年でした。

そういったニュースを目にしたり、本多勝一のルポルタージュや開高健の『輝ける闇』などを読んだりする中で、南北問題(北の富裕な先進工業国と南の貧困な開発途上国との経済的格差を中心とする問題)に興味を持つようになり、アジアについて学びたいと思うようになったのだと思います。

―中国史に興味がある方に薦める本などがあれば、教えてください。

中国史に興味がある方には、『中国の大盗賊・完全版』(講談社現代新書)を推薦します。この本は天下を取った大盗賊として、陳勝・劉邦、朱元璋、李自成、洪秀全、毛沢東について書かれています。ぜひ、一度読んでみてください。

【まとめ】
 質問内容を考えることは難しかったですが、インタビューの中で、本の選び方や読み方など、先生と自分の共通点がいくつも見つかり、インタビューの面白さを感じ、とても楽しい時間になりました。
 インタビューの最初に「昔は本を読むのが好きだと思っていたが、今はそうではないような気がしている。」とおっしゃられていましたが、昔読まれた本を紹介されていた時、とても楽しそうで、「本を読むことが好きだ」というお気持ちが伝わってきました。

『中国の大盗賊』は私もとても面白そうだと思ったので、今度読んでみようと思います。

<稲田先生おすすめの本>
高島 俊男著 『中国の大盗賊・完全版』(講談社現代新書),講談社,2004年
 配置場所:図書館 1階開架小型  請求記号:S081.6/1746/23 

(インタビュアー: 図書館職員)