語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル6】 830/D/6
Title: Going Solo (単独飛行)
Author: Roald Dahl
ロアルド・ダールといえば、『チャーリーとチョコレート工場』を書いた児童文学作家と定義しがちだが、実は007シリーズを手がけたこともあるミステリー作家&脚本家であり、、、もっと前は飛行機乗りでした。
ダールは自伝を2作書いていいます。
無邪気(?)な少年時代を書いた「BOY(少年)」、そして青年時代を書いたのが「Going Solo (単独飛行)」。
(語学学習室には両方所蔵されています。)
大手石油会社に就職したダールはアフリカのダルエスサラームに派遣される。
持ち前の見事な適応能力でアフリカ暮らしを楽しんでいたが、仰天するようなある事件をきっかけに唐突にパイロットになり、第2次世界大戦に参戦する決意をする。
短い訓練機関を経て、戦地へ。送り込まれたのは圧倒的に不利なギリシャ戦線だった。飛んでいるのが不思議な(飛ばし方もよく分からない)機体に一人搭乗し、息の詰まる空中戦から帰ってくると減っている仲間。
ダール独特の文章が、植民地と戦争と狂気を淡々とリアルに伝える傑作です。
語学学習室の展示台では、現在『地図で「読む」本』を紹介しています。(2011年7月~)
ヨーロッパ、アフリカ、北アメリカ、南アメリカ、アジア・オセアニア
の5つの地域に分け、それぞれの地域の本を紹介しています。
舞台となっている都市が地図で確認できるので、チェックしてください。![]()
「1-2. 語学学習室」カテゴリーアーカイブ
Rosa × Rosa (『Rosa』Nikki Giovanni,『The surrender tree』Margarita Engle)
語学学習室からのBookReviewです☆
語学学習室では、入口横の展示台にて『自由への闘争』と題して、人種差別や奴隷状態から自由を得るために戦った人々の伝記や物語を特集しています。(2010年6月~)
今回は、展示されている本の中から、二人の“ローザ”をご紹介します。
一人目は ローザ・バークス。
【レベル1】 830/G/1
Title: Rosa
Author: Nikki Giovanni
1955年のアメリカ南部モンゴメリーの市営バスは、白人用の座席と黒人用の座席に分けられていました。けれど、白人が黒人に命令すれば、黒人は席を譲らなくてはならないというルールがありました。
ある日、ローザが仕事帰りでとても疲れていた日、バスの席を譲るように指示されます。それまで逆らう人がだれもいなかった理不尽なルールに、この日、ローザは毅然と反抗します。このローザが行ったたった一人の反抗が、大きな運動となり、伝説的な指導者を生むきっかけとなりました。
もう一人は、植民地からの独立戦争で傷ついた人々を治療し続けた“魔女”ローザ。
【レベル3】 830/E/3
Title: The surrender tree : poems of Cuba’s struggle for freedom
Author: Margarita Engle
1492年コロンブスによって「発見」されたキューバは、以来スペインの植民地となります。
砂糖産業と奴隷産業、スペインと中南米の中継地として発展する反面、抑圧されたキューバの人々はスペインからの独立を望むようになります。
1868年に始まったキューバの独立闘争は、以後30年間続くことになりました。
この本は、実在したRosa la Bayamesa(バヤーモの女ロサ)をモデルに書かれた物語詩です。
敵味方の区別なく治療にあたるローザと治療を受ける人々が交互に語るため、それぞれの立場からキューバの独立を思う人々が映し出されます。
『The Drinking Gourd : a Story of the Underground Railroad』F.N. Monjo ほか、"Underground Railroad"関連本
語学学習室からのBookReviewです☆
“Underground Railroad”を知っていますか?
直訳をすれば「地下鉄道」ですが、「地下鉄」のことではありません。
19世紀のアメリカ(南北戦争時代)に、奴隷たちが奴隷制度のない北部の州やカナダへ逃亡するために組織されたルートのことです。
逃亡奴隷たちは“Follow the Drinking Gourd”、つまり 『Drinking Gourd(ひしゃく)の形の星座=北斗七星を目印に北を目指せ』という暗号歌を頼りに、夜間闇にまぎれて北へと旅をしました。
“Follow the Drinking Gourd”をYouTubeで聞く(解説付き)
http://www.youtube.com/watch?v=YCEy34DSTn8
彼らの逃避行を支援した人々で、隠れ家などを提供した人たちは“Station(駅)”、道案内をした人は“Conductors(車掌)”など、鉄道関係の暗号で呼ばれていました。
(ちなみに、甲南学園歌に引用されているフレーズ“Hitch Your Wagon to the Star(わが車 星につなぐ)”の言葉を遺した哲学者エマソンも支援者の一人です。)
語学学習室には、この出来事を題材にした児童向けの絵本が何冊かあります。
アメリカの子どもたちが歴史や人権について自然に学ぶために作られた絵本なので、当時の事情をやさしく学ぶことができます。
【レベル2】 837/I/2
Title: The Drinking Gourd : a Story of the Underground Railroad
Author: F.N. Monjo
Series: An I Can Read Book ; Level 3
“Station(駅)”として、逃亡ルートの拠点となった家の少年と、逃亡してきた少年の物語
【レベル1】 830/W/1
Title: Moses : when Harriet Tubman led her people to freedom
Author: Carole Boston Weatherford
古代エジプトで奴隷として働いていたヘブライ人を独立国家へと導いたモーゼの話は、聖書の逸話の中でも最も有名な物語です。
そのモーゼのように、“Conductors(車掌)”として多くの仲間を北へ導いた女性Harrietの物語。
【レベル1】 830/L/1
Title: Henry’s freedom box
Author: Ellen Levine
箱詰めされた貨物として、自由への旅を敢行したHenryの物語。
※語学学習室では、入口横の展示台にて『自由への闘争』と題して、人種差別や奴隷状態から自由を得るために戦った人々の伝記や物語を特集しています。(2010年6月~)
『Inspector Logan』 Richard Macandrew
語学学習室からのBookReviewです☆
『名探偵』紹介シリーズ第3弾は、エジンバラの女性警部ジェニー・ローガンをご紹介します。
Cambridge English ReadersのLevel1からLevel4まで1冊ずつあり、英語のレベルを上げるとと事件のレベルも上がる人気ミステリーです。
それぞれ単冊で読むこともできますが、レベル1から順に読むと、気になるローガンの恋の行方も含め、登場人物たちの心理変化も楽しむこともできます。
【レベル1】 837/C/1
Title: Inspector Logan
Author: Richard Macandrew
Series: Cambridge English Readers ; Level1
ローガンが若干26歳でInspectorに就任した最初の事件
【レベル2】 837/C/2
Title: Logan’s Choice
Series: Cambridge English Readers ; Level2
寒い冬の日の事件。浮かび上がる複数の容疑者・・・
【レベル3】 837/C/3
Title: A Puzzle for Logan
Series: Cambridge English Readers ; Level3
殺人事件の犯人が脱獄した。直後に殺された目撃者・・・
登場人物も増え、伏線も複雑になり、本格的な推理小説になってきます。
【レベル3】 837/C/4
Title: The University Murders
Series: Cambridge English Readers ; Level4
若い研究生の他殺体が発見された。けれど彼女が殺される理由が見つからない・・・
事件のレベルもシリーズ中最も難解な事件です。
『Encyclopedia Brown』Donald J. Sobol
語学学習室からのBookReviewです☆
『名探偵』紹介シリーズ第2弾。
レベル4から、「少年探偵ブラウン」をご紹介します
【レベル4】 830/SO/4
Title: Encyclopedia Brown (少年探偵ブラウン)
Author: Donald J. Sobol
抜群の記憶力と洞察力で、“Encyclopedia=百科事典”とあだ名されるリロイ・ブラウンは、アイダビルという小さな町に住んでいる。
小学5年生ながら、警察官である父親を助けて何度も難事件を解決し、「アイダビルには連邦で最も賢い刑事がいる」とうわさされるほど。
ある日、母親に「探偵の素質がある」と言われたリロイは自宅のガレージに探偵事務所を開設する。
ブラウン探偵事務所に持ち込まれた少年同士の小さなトラブルから、強盗や恐喝といった大人の犯罪まで、ブラウンは持ち前の知恵で解決します。
1冊に短い事件が10話程収録されています。
1話が1問の問題形式になっていて、読者はブラウンと一緒に事件の「糸口」を探り出し、解決しなくてはなりません。
つまり、レベル4の英語としては易しいほうなのですが、正確に読み取れていないと問題をとくことができないのです。(逆に、正確に読み解くことができれば、解決も遠くはない??)
英語を読み取る力がついているか確かめてみたい人は、ぜひ1冊チャレンジしてください。
それぞれの物語が1話完結です。どの本のどの話から読んでも楽しめますよ。
『名探偵Marcelシリーズ(Penguin Readers)』Stephen Rabley
語学学習室からのBookReviewです☆
語学学習室の展示台が「やさしく読めるミステリーシリーズ」特集になりました。
図書館ブログでも、1シリーズずつご紹介していきます。
まずは、パリジャンのネズミ探偵”Marcel”のシリーズから。
【レベル0~レベル1】 837/P/0,837/P/1
Title: Marcel and the White Star (レベル0)
Title: Marcel and the Mona Lisa (レベル0)
Title: Marcel Goes to Hollywood (レベル1)
Title: Marcel and the Shakespeare Letters (レベル1)
Author: Stephen Rabley
Series: Penguin Readers ; Easystarts, Level1
レベル0から読めるミステリー、パリジャンのネズミ探偵Marcelのシリーズです。
Marcelシリーズが収録されている”Penguin Readers”は語学学習用に書かれたリーディング教材なので、多読学習のスタートにも最適、というとCMみたいですが、Marcelシリーズは本当に絵もストーリーもナカナカの出来と評判なのです。
オペラスターの盗まれたダイヤ「ホワイトスター」や、大学教授宅から持ち去られたシェイクスピアの手紙・・・などなど、難事件をMarcelが人知れず、スマートに解決します。
シリーズは、レベル0からレベル1にかけて4作品あります。有閑紳士のMarcel(ネズミだけど)の粋な活躍を楽しんでください。
