月別アーカイブ: 2011年5月

森元勘治・松本茂樹(知能情報学部)『基礎 線形代数』

<教員自著紹介>
本書は、大学初年次における、線形代数学の入門書です。
しかも、高校の復習を十分取り入れており、理工学系や
情報科学系だけでなく、文系で経済学や統計学等を学ぼ
うとする人のためにも、最適な教科書です。
著者が10年間甲南大学で指導し、学生の疑問に答えた
経験の集大成が本書です。どうぞ安心して開いて下さい。

■森元勘治・松本茂樹『基礎線形代数』学術図書出版社 2010年
■著者所属:知能情報学部 教授

■先生からのお薦め本
・『数学を楽しむ』西山豊著 現代数学社
・『インド数学の発想 IT大国の源流をたどる』矢野道雄著 NHK出版新書

早瀬勝明(法科大学院)『憲法13条解釈をどうやって客観化するか』

<教員自著紹介>
 偉そうな人が偉そうに言うことが、正しいとは限らない。いや、むしろ
間違いの方が多いのではないか。学者の言うことだって同じだろう。
だったら、「学説は何のためにあるのか」。
20代前半の私の思いの一つが、この本の出発点です。本書のテーマは、
憲法13条解釈に関わる議論の仕方。
これまでの学説の議論が噛み合っていないことを指摘し、噛み合わせる
ために必要な視点を提示しました。

■早瀬勝明『憲法13条解釈をどうやって客観化するか』 大学教育出版 2011年 
配架場所:図書館1階特設コーナー
請求記号:323.143//2019
■著者所属:法科大学院 准教授

■先生からのお薦め本
佐々木 中著『切りとれ、あの祈る手を』 河出書房新社 2010年

林満男(経営学部)『国際企業倫理論』

<教員自著紹介>
近年、国際企業活動にまつわる倫理問題が大きなテーマとなっている。
この著書では、その原因を究明するとともに、その本質を明らかにしつつ、
具体的な問題解決のための政策につながる、国際経営と倫理の関係に関する
基本的な理解と認識を提示している。

■林満男 『国際企業倫理論』 森山書店 2011年 
配架場所:図書館1階開架
請求記号:333.5//2190
■著者所属:経営学部 教授

■先生からのお薦め本
ジェフェリー・ジョーンズ著(安室健一他訳)『国際経営講義』 有斐閣 2007年。

『Inspector Logan』 Richard Macandrew

語学学習室からのBookReviewです☆
『名探偵』紹介シリーズ第3弾は、エジンバラの女性警部ジェニー・ローガンをご紹介します。
Cambridge English ReadersのLevel1からLevel4まで1冊ずつあり、英語のレベルを上げるとと事件のレベルも上がる人気ミステリーです。
それぞれ単冊で読むこともできますが、レベル1から順に読むと、気になるローガンの恋の行方も含め、登場人物たちの心理変化も楽しむこともできます。
【レベル1】 837/C/1
Title: Inspector Logan
Author: Richard Macandrew
Series: Cambridge English Readers ; Level1

ローガンが若干26歳でInspectorに就任した最初の事件
【レベル2】 837/C/2
Title: Logan’s Choice
Series: Cambridge English Readers ; Level2

寒い冬の日の事件。浮かび上がる複数の容疑者・・・
【レベル3】 837/C/3
Title: A Puzzle for Logan
Series: Cambridge English Readers ; Level3

殺人事件の犯人が脱獄した。直後に殺された目撃者・・・
登場人物も増え、伏線も複雑になり、本格的な推理小説になってきます。
【レベル3】 837/C/4
Title: The University Murders
Series: Cambridge English Readers ; Level4

若い研究生の他殺体が発見された。けれど彼女が殺される理由が見つからない・・・
事件のレベルもシリーズ中最も難解な事件です。

『Encyclopedia Brown』Donald J. Sobol 

語学学習室からのBookReviewです☆
『名探偵』紹介シリーズ第2弾。
レベル4から、「少年探偵ブラウン」をご紹介します
【レベル4】 830/SO/4
Title: Encyclopedia Brown (少年探偵ブラウン)
Author: Donald J. Sobol

 抜群の記憶力と洞察力で、“Encyclopedia=百科事典”とあだ名されるリロイ・ブラウンは、アイダビルという小さな町に住んでいる。
小学5年生ながら、警察官である父親を助けて何度も難事件を解決し、「アイダビルには連邦で最も賢い刑事がいる」とうわさされるほど。
ある日、母親に「探偵の素質がある」と言われたリロイは自宅のガレージに探偵事務所を開設する。
 ブラウン探偵事務所に持ち込まれた少年同士の小さなトラブルから、強盗や恐喝といった大人の犯罪まで、ブラウンは持ち前の知恵で解決します。
1冊に短い事件が10話程収録されています。
1話が1問の問題形式になっていて、読者はブラウンと一緒に事件の「糸口」を探り出し、解決しなくてはなりません。
つまり、レベル4の英語としては易しいほうなのですが、正確に読み取れていないと問題をとくことができないのです。(逆に、正確に読み解くことができれば、解決も遠くはない??)
英語を読み取る力がついているか確かめてみたい人は、ぜひ1冊チャレンジしてください。
それぞれの物語が1話完結です。どの本のどの話から読んでも楽しめますよ。

『名探偵Marcelシリーズ(Penguin Readers)』Stephen Rabley 

語学学習室からのBookReviewです☆
語学学習室の展示台が「やさしく読めるミステリーシリーズ」特集になりました。
図書館ブログでも、1シリーズずつご紹介していきます。
まずは、パリジャンのネズミ探偵”Marcel”のシリーズから。
【レベル0~レベル1】 837/P/0,837/P/1
Title: Marcel and the White Star (レベル0)
Title: Marcel and the Mona Lisa (レベル0)
Title: Marcel Goes to Hollywood (レベル1)
Title: Marcel and the Shakespeare Letters (レベル1)
Author: Stephen Rabley
Series: Penguin Readers ; Easystarts, Level1

レベル0から読めるミステリー、パリジャンのネズミ探偵Marcelのシリーズです。
Marcelシリーズが収録されている”Penguin Readers”は語学学習用に書かれたリーディング教材なので、多読学習のスタートにも最適、というとCMみたいですが、Marcelシリーズは本当に絵もストーリーもナカナカの出来と評判なのです。
オペラスターの盗まれたダイヤ「ホワイトスター」や、大学教授宅から持ち去られたシェイクスピアの手紙・・・などなど、難事件をMarcelが人知れず、スマートに解決します。
シリーズは、レベル0からレベル1にかけて4作品あります。有閑紳士のMarcel(ネズミだけど)の粋な活躍を楽しんでください。