月別アーカイブ: 2018年3月

尾原宏之 (法学部) 『娯楽番組を創った男 : 丸山鐵雄と「サラリーマン表現者」の誕生』

娯楽番組を創った男

<教員自著紹介>
政治家や文学者について書いた本はたくさんありますが、私たちが毎日接している放送や新聞の中身を作っている人のことはよく知られていません。本書は、この国の放送メディアが始まった頃にさかのぼって、〈マスコミの中の人〉がどうやって生まれ、なにをしてきたのかを描いた本です。『のど自慢』や『紅白歌合戦』を作った丸山鐵雄(政治学者丸山眞男の兄)という人が、その主人公です。

■『娯楽番組を創った男 : 丸山鐵雄と「サラリーマン表現者」の誕生
■尾原宏之 白水社,2016年11月
■請求記号 289.1//3088
■配架場所 図書館1F 教員著作
■著者所属 法学部 准教授

尾原宏之 (法学部) 『軍事と公論 : 明治元老院の政治思想』

軍事と公論

<教員自著紹介>
戦前の日本には、20歳の男性を強制的に兵隊にする「徴兵制」が存在していました。実は、明治時代にこの制度ができた時、政府の内部では激しい論争がありました。官僚や学者が、それぞれの〈理想の軍隊〉を掲げて徴兵制に反対しだしたのです。1945年に壊滅した現実の日本軍ではない、いろいろな軍隊構想がこの国にあったことを、明治時代の公文書をもとに明らかにしたのが本書です。

■『軍事と公論 : 明治元老院の政治思想
■尾原宏之 慶應義塾大学出版会,2013年7月
■請求記号 312.1//2302
■配架場所 図書館1F 教員著作
■著者所属 法学部 准教授

フロンティアサイエンス学部 村嶋貴之先生へのインタビュー

文学部 4年生 中西聖也さんが、フロンティアサイエンス学部の村嶋貴之先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

―本はよく読まれますか?

本は好きなのでよく読みます。最近は忙しいですが月に6冊程度、ミステリーや古めの純文学をよく読みます。最近はkindleで読むことが多いです。

―小さい頃はどんな本を読んでいましたか?

昔から僕は理科少年だったので、自然科学分野の本が好きでした。小学生の頃は図書館で借りて読んでいました。ホームズやルパンなども好んで読みました。

―化学の分野に興味をもったきっかけは何ですか?

 理科は全般的に好きでしたが、高校の化学の先生の影響はすごく受けたと思います。化学が苦手な子に対して、「有機化学は少し違う分野だから、頑張ったら化学が好きになるよ」と教えていて、実際に大学の講義では、これまでの暗記する化学とは違う印象を受けました。自分の手を動かして新しいものを作り出せることにも興味を持ったので、有機合成を選びました。

―現在図書館長に就かれていますが、何か展望はありますか。

 現在は本棚が埋まってしまっている状態なので、大学生が本当に必要としている、役に立つ本を選べるように学生たちの意見を取り入れていきたいと考えています。

―有機合成化学に興味がある方、一般的な大学生に薦める本をそれぞれ一冊ずつ教えてください。

 有機化学に興味がある方にはピーター・サイクスの『A Guidebook to Mechanism in Organic Chemistry』(『有機反応機構』)。僕が学生の頃に「この本を読んだら絶対有機化学が好きになる!」と学生同士で言っていて、自主ゼミで輪読していました。大学生の中でも新入生には、梅棹忠夫『知的生産の技術』。知的なことを生み出すために、日頃どういうことを実践したらいいかなど、論理的にものを考える方法が具体的に書かれています。

―インタビューを終えて

 私はずっと文系の道を歩いてきたので、理系の方の話を聞けるのはとても新鮮なことでした。物心ついた時から理科が好きだったと話されていて、学問への好奇心の大きさに驚きました。図書館の展望についてもお話いただき、とても貴重な経験となりました。

 

<村嶋貴之先生おすすめの本> 
  ピーター・サイクス/久保田尚志著  『有機反応機構(第5版)』 東京化学同人,1984年

 梅棹 忠夫著  『知的生産の技術』 岩波新書,1969年
  

  
  

(インタビュアー:文学部 4年 中西聖也)

50冊多読チャレンジ 達成者インタビュー

50冊多読チャレンジ 達成者インタビュー
ペンネームBさん
法学部法学科 4年次生

 2018年3月24日に多読チャレンジ50冊を達成されました。申し込みからわずか5ヶ月程度での読了でした。
 ご本人によると、「今回は2回目の達成という事で、前回よりもスムーズに多読を進める事が出来た。1年次生の時に25冊を読破した事が、『50冊も目指せるのではないか』という自信に繋がり 今回達成出来た。」とお話しされました。

 

以下は、ご本人のアンケートによるものです。

○『多読チャレンジ』達成の感想を教えてください。

 次々に勢いをつけて読んでいくこと。
 最初は読むペースが遅かったですが、一度ペースがつかめると読みやすかったです。

○『多読チャレンジ』を終えて実感した効果を教えてください。

 英語が読みやすくなりました。
 海外へ行った際も、分かりにくくても物怖じせず聞き返せたことぐらいでしょうか…

○チャレンジする図書はどのように選びましたか?

 なんとなく、背表紙で選びました。

○現在チャレンジ中の『多読チャレンジャー』へメッセージをお願いします。

 達成目指して頑張って下さい。

KSC主催 第9回製本教室 豆本(和本)について

 2018年3月22日(木)に製本教室を開催し、豆本*(和本の四つ目綴じ)を制作しました。
 材料は、試行錯誤を重ね本学のオリジナル版となりました。
 本文の罫線を消しゴムハンコ作成、押印し、表紙は杉原和紙を用いました。本文に和紙の角切れを貼り、最後に絹糸で四つ目綴じを行いました。

 豆本という小さいサイズの本でしたが、参加者が要領よく作業は着々と進みました。
 終了後、参加の学生からは「楽しかったです!」との意見をいただきました。

今後も題材を変えて開催を予定しています。
“本を作る”という作業を皆さんも体験してみませんか。

*豆本とは、掌サイズの本の総称です。

KONANサーティフィケイト4年生授与式

 3月7日に、今年卒業する4年生のKONANサーティフィケイト認定者を対象に、授与式を開催しました。
 iCommonsで学長から祝辞と表彰状が授与され、

 そのまま食堂で茶話会へ。先生方と学生、職員で和やかに談話、また一人ずつ感想をもらいながら賞状と記念品授与。ケーキもとても美味しかったです!


 最後は全員で記念撮影。皆さん、認定おめでとうございます!