月別アーカイブ: 2023年11月

「全国高等学校ビブリオバトル大会兵庫県大会」を開催しました

11月23日(木)に、「全国高等学校ビブリオバトル大会兵庫県大会」を開催しました!

 

ビブリオバトルとは・・・?

  1. 発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる

  2. 順番に1人5分間で本を紹介する

  3. それぞれの発表の後に、参加者全員でその発表に関するディスカッションを2〜3分間行う

  4. 全ての発表が終了した後に、「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員が1人1票で行い、最多票を集めた本をチャンプ本とする

 

上記のルールに則って「一番読みたくなった本=チャンプ本」を決めます。

今年度は、なんと県下32校もの学校にご参加いただきました!

 

まずは予選会を5グループに分けて実施します。予選からみなさん素晴らしい推し本の紹介をしてくださり、観客のみなさんも真剣に耳を傾け、ディスカッションをしておられました。

そして、そんなレベルの高い予選会で、チャンプを勝ち取った5名で決勝戦が行われます。

 

予選会を勝ち抜き、決勝に進むみなさんは緊張の面持ち・・・

 

ドキドキの中、順番を決める運命のくじ引きを行います。

 

くじ引きが終わるとすぐに発表に移ります。

 

一番目は兵庫県立有馬高等学校の櫻井 広汰さんによる『アルジャーノンに花束を

 

二番目は兵庫県立鳴尾高等学校の奥村 心結さんによる『人獣細工

 

三番目は西宮市立西宮高等学校の中山 禎之さんによる『方舟

 

四番目は六甲学院高等学校の南條 清斗さんによる『言語沼

 

五番目は神戸市立六甲アイランド高等学校の原田 愛季さんによる『今夜

 

みなさん工夫を凝らしながらそれぞれの発表をしてくださいました。ジャスチャーを取り入れたり、表情で訴えかけたり、タイトルの意味を問いかけてみたり・・・観客のみなさんも当日のスタッフも、その上手さに聞き入り、見入っていました。
ディスカッションもたくさん飛び交い、大いに盛り上がる決勝戦となりました。

 

そんな大白熱のバトルの中、兵庫県大会のチャンプ本に輝いたのは・・・

六甲学院高等学校の南條 清斗さんによる『言語沼』です!!おめでとうございます!!

 

観客を魅了する発表をされ、時に会話形式でとてもわかりやすく本書の紹介をしてくれました。当日は生協書籍部さんの協力のもと、発表された本を会場で販売したのですが、『言語沼』はあっという間に売り切れになるほど、みなさんを読んでみたい!と思わせてくれました。

兵庫県大会を優勝した南條さんは、2024年1月28日(日)に、東京国際大学 池袋キャンパスで行われる第10回全国高校ビブリオバトル決勝大会に出場されます。
全国大会でも推し本を熱く語ってきてください!

 

表彰式に移り、中井 伊都子学長より表彰状の授与が行われました。
優勝の南條さん、準優勝の櫻井さん、奥村さん、中山さん、原田さんお一人ずつに賞状が授与されます。

 

中井学長、図書館長の杉本先生もご一緒に記念にぱしゃり📸

 

これからもみなさんがたくさんの本に出会い、読書が成長の糧となりますことを心より願っています。

当日の発表本の一覧はこちらからご覧ください。

 

また、今年も総合司会をしてくれた甲南大学文化会KSWL(放送部門)の中山さんをはじめ、予選会の司会や会場スタッフとしてご協力いただいた学生スタッフの皆様もありがとうございました!

“村田沙耶香さん来学文芸イベント「外側に紡ぐ物語」事前授業-村田沙耶香を読む-”が行われました

11月10日(金)に、文学部の秋元孝文先生により、“村田沙耶香さん来学文芸イベント「外側に紡ぐ物語」事前授業-村田沙耶香を読む-”が行われました。

授業当日は、5限目にもかかわらず、いろんな学部の学生さんやリカレントの方など様々な年齢層の方が集まり、とても熱心に聴講されていました。

ゼミ形式で机を囲み、村田沙耶香さんのインタビュー動画を見てディスカッションしたり、『コンビニ人間』の前後の村田さんの作品の紹介を通して、作風の違いや主題の変遷を追いました。


殺人出産』、『地球星人』、『タダイマトビラ』・・・見えていたけど、見ていなかった社会の常識や社会通念の外側にいる人を描く村田さんの作品の数々。

「固定観念や常識の「外側」を描いて、読者の価値観をガタガタと振るわせて崩していく。だからしんどい。ときに辛い」という秋元先生の感想に、とても共感しました。

村田さんの小説を読むのは覚悟がいる。でも、また読みたくなる。

こんな作品を生み出す村田さんのインタビューを聞くのが、さらに楽しみになりました。

  

12/9【KONANプレミア・プロジェクト「文学、あります」外側に紡ぐ物語 ― 村田沙耶香さんに聞く小説の世界 村田沙耶香さん公開インタビュー

いよいよ間近に迫ってまいりました。まだまだ受け付けております!
お申込み・イベントの詳細は、下記リンクよりどうぞ。

12/9【文芸イベント】外側に紡ぐ物語 ― 村田沙耶香さんに聞く小説の世界



日下部岳広(理工学部)『新しい生物科学 』

 

 

<教員自著紹介>

生物学は生物の理解をめざす基礎科学にとどまらず、産業や医療にも大きな影響を与えています。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより日常的に耳にするようになった、ウイルス、mRNA、PCRなどのキーワードは、生物学を学ぶことで正確に理解することができます。

本書は、生物学の基礎知識から産業・医療への応用や環境保全、生命倫理まで、現代の生物学をわかりやすく解説した教科書です。

新しい生物科学
■ 弥益恭, 中尾啓子, 野口航共編, 東京 : 培風館 , 2018.5

■ 請求記号 460//2206
■ 配架場所  図書館   1F 教員著作
■ 著者所属  日下部 岳広(理工学部)

KONANライブラリ サーティフィケイト学生企画『〇〇の秋で本に出会おう!』

KONAN ライブラリ サーティフィケイト 学生企画
『〇〇の秋で本に出会おう!』

展示期間 :2023年 11月10日(金)~ 12月末まで
場所:中山文庫前特設

 

『秋は夜が長くなり、一人で過ごしやすく読書にも最適です。

そこで、文化祭が終わった時期に、私自身が見え方が変わった本を紹介し、読んでもらうことで、実りのある秋にしてもらいたいです。』

 

摂津祭も終わり、本格的に秋も深まってきました。秋は夜が長くなり、一人で過ごしやすく読書にもぴったりということで秋にちなんだ展示を企画してくれました!
展示についての冊子も作ってくれたので、読めばさらに展示がおもしろくなること間違いなしです!冊子はTake freeなのでぜひおうちでゆっくりご覧ください☆

 

 

実りある秋になりますように!

※おすすめ本を掲載していますので、ぜひスクロールしてご覧下さい!

企画者: 文学部4回生 S

「推し、燃ゆ」(KONANライブラリサーティフィケイト学生企画『〇〇の秋で本に出会おう!』)

KONANライブラリ サーティフィケイト学生企画『〇〇の秋で本に出会おう!』で、企画者のSさんが紹介した本です。

 

宇佐見りん著「推し、燃ゆ
東京 : 河出書房新社 , 2020.9

 

自業自得。自分の行いが自分に返ること。肉が削り骨になる、推しを推すことはあたしの業であるはずだった。一生かけて推したかった。それでもあたしは、死んでからのあたしは、あたし自身の骨を自分でひろうことができないのだ。

冒頭は、推しを推すことへの共感があった中、終盤にかけての主人公の崩れ様は衝撃的でした。今の時代、推しを推すとは、現実とどう区別するのか、考えさせられる1冊です。

「人魚の眠る家」(KONANライブラリサーティフィケイト学生企画『〇〇の秋で本に出会おう!』)

KONANライブラリ サーティフィケイト学生企画『〇〇の秋で本に出会おう!』で、企画者のSさんが紹介した本です。

 

東野圭吾著「人魚の眠る家
東京 : 幻冬舎 , 2015.11

 

「この世には狂ってでも守らなきゃいけないものがある。そして子供のために狂えるのは母親だけなの。

臓器提供について考えたことはありますか?この本は、医師から子供がおそらく脳死だとされた場合、臓器提供するかについて、考えさせられる本です。

脳死であっても、延命治療をするのは子供のためなのか自分のエゴなのか。