文学部S先生へのインタビュー

文学部 3年生 Yさんが、文学部のS先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

-本はよく読まれますか
読む時期と読まない時期がある。研究や仕事が一段落したときに研究に関係ない小説をよく読む。

-漢文学に興味を持たれたきっかけとは
中国への興味のきっかけは、堺正章の主演したドラマ『西遊記』。中国ってすごいところだと思った。中学校の授業で学んだ、李白の「黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る」という漢詩がすごく印象的で、やっぱり中国やりたいと感じた。これが決定打。今は『論語』を授業していますが、本当は漢詩が専門。

-学生時代読まれていた本について
『完訳三国志演義』・・・予備校生の頃に。
『中国の名句・名言』(講談社現代新書)・・・大学生の頃に。

-漢文学の入門書・専門書としておすすめの本について
『漢詩入門』(岩波ジュニア新書)とっても分かりやすい。ジュニア新書なので、中学生からでも読めるのでおすすめ。ちょっと上の世代におすすめなのは、『唐詩概説』。

-これまで読まれてきた本の中で心に残っている本、お気に入りの本について
夢枕獏の『陰陽師』シリーズ、結構好き。ミヒャエル・エンデの『果てしない物語』もお気に入り。こども用の『西遊記』もよく読んでいた。『完訳三国志演義』は、かなり面白かった。
『一海知義の漢詩道場』も面白かった。お気に入り。『続一海知義の漢詩道場』も合わせておすすめ。

-本を探す方法について
何か読みたいときは本屋さんへ。うろうろして、パッと目に留まったものを買う。読みたい本が決まっているときは、ネットで調べて購入。Amazonとか。読みたいときに読めるので嬉しい。

-本を選ばれる基準について
帯を見たり、目についたりしたものを。自分が気になるジャンルがありそうなところへ行って。

-好きな作家さんについて
一海知義先生は、漢文関係の面白い解説と訳を付けてくれるのでおすすめ。ピンとこないのも、先生の訳見るとなるほど!となる興膳 宏先生の訳もかなり面白いです。『杜甫のユーモア ずっこけ孔子 』とか。この二人は先輩後輩の間柄なので、掛け合いも面白い。

【まとめ】
すごく緊張しましたが、無事にインタビューを終えられて良かったです。質問意図や内容を分かりやすく簡潔に伝えることが今後の課題です。先生の中国への興味のルーツを知れて良かったです。一海先生や興膳 先生の訳を見比べて、漢文の世界を味わいたいと思います。お忙しい中、ご協力頂き、ありがとうございました。

 <S先生おすすめの本>
  興膳 宏著  『杜甫のユーモア ずっこけ孔子 』 岩波書店,2014年

(インタビュアー:文学部 3年)