「9-0.KONAN ライブラリ サーティフィケイト」カテゴリーアーカイブ

全学共通教育センター N先生へのインタビュー

文学部4生 Sさんが、全学共通教育センター N先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

 

Q. 普段、本は読まれますか 

A. 昔より全体的に量は少なくなりましたが、今は社会問題に関する本を中心に読んでいます。食の問題に興味があり、最近では『戦争と農業』(2017, 藤原辰史, 集英社インターナショナル)を読みました。もともとは、『フォークス・オーバー・ナイブズ』(2012年DVD日本発売)というドキュメンタリー映画を観たことがきっかけで、『葬られた「第二のマクガバン報告」』(2009, コリン・キャンベル他, グスコー出版)を読みました。本学の図書館にあります。また、グリホサート(日本での商品名「ラウンドアップ」)と呼ばれる除草剤を知っていますか。発がん性があるということで、日本以外では大きな問題になっています。お墓参りの際、雑草の茂みに使いたくなりますが、除草剤は、土から川へ流れていくため、環境汚染や食物連鎖があり、怖くて買えません。

 

 Q. フランス語を担当されている先生ですが、フランス文学でおすすめの本はありますか。

A. 『星の王子さま』(2017, サン=テグジュペリ, 内藤 濯訳, 岩波文庫)は、気になる章だけでもいいので読んでほしいです。昔、読んだことがあったのですが、一昨年、改めて授業の際に学生たちとフランス語で熟読し、新たな発見がありました。第21章で、狐がなぜ鶏のことを気にしているのか不思議だったのですが、実は食べるためだとわかりました。有名な訳にも誤訳がありますね。

 

Q好きなジャンルはありますか。

A. 推理小説が好きです。特に、謎解きの怖いものが好きです。そのおかげか、推理ものの映画を見た際、最初の10分ほどで、この人がおかしいんじゃないか、と犯人が分かることもあります。フランス語の推理小説としては、ルパンやメグレが有名ですが、『マーチ博士の4人の息子』(1997, ブリジット・オベール, 堀茂樹・藤本優子訳, 早川書房)は忘れられません。

 

Q. 本の魅力は何だと思われますか

A. 動画などに比べ、的を射た大事なことが結構書かれているということですかね。ものにもよりますが、動画だと誰が作っているか分からないし、再生回数を意識したものも見られます。それに比べて、本は作者の自分の言いたいことが素直に書かれていると思います。

 

 Q. 学生におすすめしたい本はありますか。

A. 若いときに読んでよかった本が2冊あります。『シッダールタ』と『転落』です。『シッダールタ』(1959, ヘルマン・ヘッセ, 高橋健二訳, 新潮文庫)は、親のありがたみがよく分かる本です。『転落』(カミュ, 大久保敏彦訳, 新潮文庫)は、いざ人を助けようと思った時、助けられるか考えさせられる話です。この2冊は短い小説なので気軽に是非読んでもらいたいです。

 

 感想:大学1年生からお世話になっている先生で、今回本に関してじっくりお話を聞けてよかったです。普段、日常で食べているものや、ものの見方など改めて1度立ち止まって考える機会となりました。

 

(インタビュアー: 文学部4生 Sさん


25冊多読チャレンジ 達成者インタビュー

匿名希望 文学部歴史文化学科 2年次生

 2024年1月10日に『多読チャレンジ』25冊を達成されました!
 自分に合ったシリーズを見つけて、楽しく読み進めることができ、読む力が向上した実感を持てた、という嬉しい結果を聞くことができました!

 以下は、ご本人のアンケートによるものです。


Q.『多読チャレンジ』に挑戦しようと思ったきっかけは何ですか?

A.中学、高校と英語と触れ合ってきたが、大学2年次生になり英語の授業がなくなってしまい、寂しくなったから。易しめな英語と触れ合える良い機会であり、せっかくなら今までやったことのないことにチャレンジしようと思ったから。純粋に面白そうと思ったから。

Q.『多読チャレンジ』達成の感想や達成のために工夫したことを教えてください。
また、現在チャレンジ中の「多読チャレンジャー」の方へのメッセージがありましたらお書きください。

A.そこまで構えなくても、簡単でとても取り組みやすかった。とても薄いため、見ため的にやる気をそがれることもなかった。行き帰りの電車内や、寝る前の30分、その他、隙間時間を有効的に使うと、あっという間に読むことが出来た。
2週間で2冊借りて、期日までに絶対返すことが出来るように読んでいった。

Q.『多読チャレンジ』を終えて実感した効果を教えてください。

A.英語をさらさら~と目で流しながら内容もなんとなく理解するスピードが速くなったと思う。速読と、あとは簡単な本を選ぶようにしたため、以前よりも英語が好きになったと思う。

Q.チャレンジする図書は、どのように選びましたか?

A.各シリーズ、出版社ごとに纏めて本棚に並べてあるので、適当に選んで少し立ち読みする。同じレベルの本でも、シリーズによっては難しい単語が使われたり使われなかったり、難易度が異なる。そこで自分に合ったものを選んでいった。

☆おすすめの本として“Macmillan Readers”“Penguin Readers”シリーズを紹介してくれました。レベルごとに出版されており、読みやすいシリーズなので、是非一度手に取ってみてください。

 甲南大学図書館では、多読チャレンジャーを随時募集中です。
 英語多読学習に興味のある方は図書館1階カウンターでエントリーしてみてください!
 25冊以上達成すればKONANライブラリサーティフィケイトの2級以上の要件にも適用されます!


全学共通教育センター 武田 佳久先生へのインタビュー

経済学部1生 Tさんが、全学共通教育センター 武田 佳久先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

 

① 図書館や書店にはよく行きますか?
 茶屋町にあるMARUZEN&ジュンク堂によく行く。また、また同じ建物のナガサワ文具店があり、立ち寄って文房具を見たりする。また、その書店は天井が高く開放感がある。あまり狭い空間だと威圧感があって好きではない。また、欲しい本はネットでも買えるのだが、書店を訪れる理由は、本の数が多いからだけでなく、その書店がこの本を紹介したいという感じがいいので訪れている。


② 本を買うときの決め手はありますか?
 字の大きさやページの余白、字体などで本を決めることもある。また、著者などは関係なくデザインと余白で選ぶこともある。本は人間のようで「これなんかきれい」と思ったり、カバーも含めてかっこいいなと思ったら買う。また、人から紹介したものを買ったりもしている。


③ 大学生におすすめしたい本はありますか?
 甲南大学の学生なら「本を読む人だけが手にするもの」という本が特に初心者におすすめで、読書数が0から1にするときに読む本としてもってこいの本です。しかし、おすすめの本はその人によって異なるので、まずは3分ぐらいお話を伺ってから考えたい。


④ 本を読む重要性を教えてください。
 社会人になった時にちゃんとした文章を書けるかでその人が問われることもある。メールも同じ理由で文章によって評価される。文章を書くにはインプットすることが重要だと考える。知らない言葉では文章は書けない。そのために本を読むことでインプットする必要がある。また、文章を書くのはAIでもできる時代になるので、より創造的な文章を書くのが人の役割になる。できるだけ若いうちに本を読んでおくと、将来の自分の武器になる。


【感想】

 私は今回が初めてのインタビューで、最初はすごく緊張しました。しかし、実際にインタビューがはじまってみると先生が「ラフな感じでいい?」と優しく聞いてくれたので、緊張がほぐれてインタビューを行うことが出来ました。先生の話はすべて面白く、特に面白いと思ったのは先生が昔会社で働いていた時に就職読書部と呼ばれるブログを書いていた話です。そのブログの内容は社長や人事部長など面接や就職にかかわる人で、特に年上の人達に本を紹介してもらうというもので、先生はこの話をすごく楽しそうにお話になっていました。また、その活動が奈良の書店から紹介された本のコナーづくりの依頼が来たときは、すごくうれしかったと語っていたのが、自分の中で一番印象深かったです。

 

(インタビュアー: 経済学部1生 Tさん


有川浩著 『県庁おもてなし課』

知能情報学部 4年生 Aさんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 :県庁おもてなし
著者 : 有川浩著
出版社:角川書店
出版年:2011年

この小説は、高知県を舞台にした地域密着型の物語であり、実際に行ったことない土地なのにその風景が自分の頭の中化にありありと浮かぶ作品である。高知県に行ったことがない人でも、高知県に行ってみたいと必ず思う、それほどに高知県の魅力が詰まった一冊だと感じた。かくいう自分も読み進めていくうちに高知県の魅力に取りつかれ、実際まだ現地には行けてないものの、ポップアップストアなどが開催されている際は、必ずのぞくようになってしまうほどだった。

本のあらすじとしては、高知県に実在する「おもてなし課」に所属する主人公が、一般の人たちの知恵を借り、試行錯誤を繰り返しながら、高知県を盛り上げるために頑張るお話。しかし、あくまで役所の人間。よく言われるお役所仕事の塊の主人公が、一般の人たちとの交流によって、少しずつ庶民感覚を取り戻し、どうすれば盛り上げていけるのかを解決していく。

そして有川浩作品にはつきものである甘酸っぱい恋愛ももちろん描かれており、お役所のぐだぐだ仕事から最後の未来に希望溢れる展開まで、魅力たっぷりの作品である。

私はこの作品を読み、先述した通り高知県の魅力に取りつかれた。自然豊かでのんびりとした土地。魅力的な登場人物。そして聞きなれない高知弁なども楽しむことができる。そして主人公がいかにもお役所にいる頼りない人間というのも、読み進めていくうえで、感情移入もしやすく、そして主人公と一緒に庶民感覚を養えるように感じることができる。

そして主人公が出会ったアルバイトの女性との甘酸っぱい恋愛、デートも魅力の一つである。高知の観光名所を回るデートは、観光名所の良さと工夫を味わうことができる。

是非この機会に「県庁おもてなし課」を読んで高知の魅力を体感してほしいと思う。


東川 篤哉著 『殺意は必ず三度ある』

知能情報学部 4年生 Aさんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 :殺意は必ず三度ある
著者 : 東川篤哉著
出版社:実業之日本社
出版年:2006年

自分がこの本を読むきっかけとなったのは、この作者のファンという点が大きい。この作者は、ミステリー小説によくある重い雰囲気ではなく、軽い雰囲気で進み、読みやすい小説を書く人である。それでいて、作りこまれたミステリーは読みごたえ抜群で、楽しい時間を過ごすことができる。

簡単なあらすじとしては、敗退常連の鯉ヶ窪野球部のグラウンドから、なぜかベースだけ盗まれていくというところから始まった。主人公が所属する探偵部はこの事件を解決しようと奮闘する。しかし事件を解決するきっかけは全くつかめず、時間だけがどんどん過ぎていく。そんな中行われたライバル校との練習試合。とんでもない事件が起きる。試合終盤に野球部の監督が殺害されてしまうのだ。動機も全く分からず、球場ではアリバイ実験が行われ、混沌とした状況になっていく。

この事件に探偵部所属の主人公率いる3人は首を突っ込む。果たして事件の真相はどうなるのかというお話である。

今回の小説のポイントは、野球部が舞台となっていて、鯉ヶ窪に所属する主人公3人組がしっちゃかめっちゃか頓珍漢な推理を披露しながらも進んでいく。そして学生ならではの目線や心情が描かれており、頭の中で何が起きているかのイメージも容易である。また、野球部が舞台ということもあった野球ネタがふんだんに取り込まれていて、野球が大好きな自分のとっては読み進めていくことがとても楽しい作品であった。あまりにもディープな野球ネタがふんだんに取り込まれているので、作者がいかに野球を好きなのかもわかる。

肝心のミステリーの内容は、とても作りこまれていて、伏線あり、大どんでん返しありの素晴らしい作品であった。この作者の特徴である、軽い雰囲気で進む推理と読み進めやすい内容で読んでいて爽快感を味わうことができる。


経営学部 安藤 徳先生へのインタビュー

経営学部3生 木下裕介さんが、経営学部 安藤 徳先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

 

Q.読書はどれくらいの頻度でされますか?

A.ほぼ毎日します。寝る前に読むかな。

 

Q.どのような内容の本を読まれますか?

A.1、経営、マーケティング
  2、世界情勢、経済
  3、投資、資産運用
  4、リベラルアーツ
  5、娯楽として(小説など)

 

Q.どういった方法で本を探しますか?

A.(これといって決めていない時は)本屋さんで。ピンポイントで欲しい本がある時はアマゾンで。
あとは、書評や読んだ本の中に出てきた本、人に薦められた本などですかね。

 

Q.図書館や書店はどれくらいの頻度で利用されますか?

A.月に1、2度です。(本を)手元に置いておくため、書店を利用します。図書館は行かないです。

 

Q.どのような目的で読書をされますか?

A.一つは仕事のため、あとは知的好奇心を満たすためと、娯楽のため。

 

Q.教授は元々パナソニックで働いていたそうですが、仕事で忙しい中、いつ読書をされますか?

A.やっぱり寝る前に読むかな。あとは電車とか飛行機の中みたいに移動中は読みやすいね。というか、読まないといけないから読むという訳じゃなくて、好きだから読むという面が強いかな。

 

Q.本の内容を自分のものにするために行っている活動があれば教えて下さい。

A.一つは読書メモを作ること。ワードとかエバーノートとかで、よほど印象に残った部分を選んで記録しておく。あとはアンダーラインを引いておく。アマゾンの電子ブック(Kindle)だとマーキングしたところにリマインダーできたりして便利だしね。まあ、メモとかマーキングした部分を見て、どんな内容やったっけ?ってなったら、再読するのが一番だね。

 

Q.今までに読んできた本の中で、印象に残っている本があれば、理由と共に教えて下さい。

A.中村天風の『成功の実現』という本です。私の自己啓発の源になった本で、最近、大谷翔平選手が読んでいると言っていて、さもありなんと思ったため。

 

Q.学生のうちから読んでおくべきオススメの本があれば教えて下さい。

A.授業でも言ったことあるけど、デール・カーネギーの『道は開ける』と『人を動かす』ですね。ぜひとも読んで欲しいです。

 

Q.ネットでいくらでも情報が得られる現代社会ですが、あえて本を読むことのメリットについての考えを教えて下さい。

A.何より、情報が信用できるという点です。ネットの情報は玉石混交だから、誰がなんのためにそれを作ったのか、制作意図が分からない。その分、書物は最低でも出版社のフィルターがかかるため、幾分か信用できます。私は、良い情報はタダだとは思っていません。本なんて、一冊だいたい2000円もしないくらい。安い投資です。昔の大名だって忍びとか密偵とか雇って敵の情報を得るのに多くの投資をしていたことですし。

 

【感想】

 貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。

安藤徳先生は、国際ビジネス事情の講義を受けている時に、読んで欲しい本を多く紹介されており、仕事のためだけでなく、純粋に読書を楽しむ人であると思っていましたが、今回のインタビューでそのことがよく分かりました。また、知識を定着させるためにやっていることや、本を読むことのメリット等を聞き出せたのは良かったと思います。

 今回紹介していただいたデール・カーネギーの『道は開ける』は、講義中に紹介された後に既に読んでいて、就活で苦しい心が楽になったので、『人を動かす』や、中村天風の『成功の実現』も読んでみようと思いました。

 

(インタビュアー: 経営学部3生 木下裕介さん