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森 絵都 著 『カラフル』

 

知能情報学部 4年生 Iさんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 : カラフル
著者 : 森 絵都
出版社:文藝春秋
出版年:2007年

生きていると小さなことで悩んだり、落ち込んだりします。その悩みを解決出来ないとき、最終的には人は死という手段に出てしまいます。嫌なことは絶対にあります。そんな時にこの『カラフル』という本を読んでもらいたいです。この本は死んでしまった中学3年生の「僕」が、天使のボスの気まぐれで、人生の再挑戦のチャンスを与えられる物語です。「ぼく」の魂は3日前に服毒自殺をはかった小林真の体に入り込み、真として生きていきます。再挑戦の期間は1年。その間に、前世で犯した自分のあやまちの大きさを自覚すれば、無事に「ぼく」の魂は昇天し、輪廻のサイクルに戻ることができます。

私はこの本を読んで思ったことは、「ぼく」という人は真の体に入ったことにより、「どうせ真の体だから」と言って、他人の体と割り切って大胆に行動するところが印象的でした。天使という、非現実的ながらも、「ぼく」の魂が入った小林真の周りでは、現実的な問題がたくさんおき、読んでいると考えさせられました。

人というのは思っていることを簡単に言える生き物ではないと思いました。「ぼく」という主人公も他人の体だからといって後先考えずに人に意見を言っていたが、もし、自分の体ならどうだろうか。私たち日本人は生きていて後の事を気にしすぎていて、自分の意見を言えなさすぎと思いました。この本の最後に「ぼく」が前世でのあやまちに気づき言った言葉が「この世があまりにもカラフルだから、ぼくらはいつも迷っている」という言葉は、言いたいことを言わずに自分の本当の気持ちを言えない人に向けての言葉だと思いました。

 


知能情報学部 S先生へのインタビュー

知能情報学部  4生 I さんが、知能情報学部 S 先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

Q. どんな本を読まれる事が多いですか?

A. 経営関係の本。生徒の就活のために読んでいる。

工業関係の本。学生のために読んで、その本を薦めている。世の中に売っている物の性能を知りたいから。

商業関係の本。製品をどうやって売るかを知りたいから。

デザインの本。製品のデザインを調べるため。小説系はあまり読まない。

Q. 読書する事の利点はなんですか?

A. 読書する事に意味はない。一冊の本を読んでも得られるものは少ない。

あまり期待はせずに、2千円ぐらいで何かいい言葉があればラッキーだと思っている。

Q. 読書する事が好きになったきっかけは何ですか?

A. 困ったときに助けてくれるのが、本。

本は自分が求めていない情報が入って来て、何かに気付かされる。

見た事がないものを得られて、新たな発見や知識を得る事が出来る。

Q. 好きな作家や作品を教えてください。

A. 作品名:モモ     作家:ミヒャエル・エンデ

色々な事に気付けるような本である。

子供向きと書かれているが、大人にもおススメ。

Q. 読んでいない生徒をどう思いますか?

A. 『さかさ町』読みたくなければ絵本を読んでみればいい。

これを読んでひっかからなければ、小説を読まなくて良い。

ひっかからなければ、今の人生で良いということ。

感想:スマホでは自分が求めている知識を得る事が出来、本では自分が求めていること以上の知識を得る事が出来るという言葉が印象に残った。

<S先生おすすめの本>

ミヒャエル・エンデ作;大島かおり訳『モモ』岩波書店 , 1976年

F.エマーソン・アンドリュース作 ; ルイス・スロボドキン絵 ; 小宮由訳   『さかさ町』岩波書店 ,2015年

(インタビュアー:知能情報学部 4年 I )

 


経営学部 北居 明先生へのインタビュー

経営学部  3年生 Kさんが、経営学部 北居 明先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

Q.本はよく読まれますか?

A.はい仕事でも趣味でもよく読みます。

Q.どんな本を読まれることが多いですか?

A.何でも読みます。仕事の本、漫画、好きな作曲家の伝記や作品集など。好きな人の解説本や好きな物語のガイドなど深掘っていくのも好きです。

Q.本はどのような方法で探しますか?

A.大きい本屋に行ってうろうろしながら気になった本を手に取って読んでいます。漫画も難しい本も同じ買い方です。書店員さんが書いたポップも参考にしています。近くの三ノ宮や西宮のジュンク堂がおすすめです。他の本屋には無いマニアックな本が置いてあるのでジュンク堂推しです。Amazonでは仕事の本を買います。昔の古い本は図書館で探します。甲南の図書館のヘビーユーザーです。

Q.先生は経営組織について研究されていますが、昔から興味を持たれていましたか?

A.大学院に入ってからです。自分が興味がある分野かどうかも大事ですが、食べていかないといけないので、どの分野がこれから流行ってくるか、人がやっていないか、自分が関心を持てるかなどを大学院の先生と相談しながらこのテーマでやっていこうと決めました。

Q.人生を変えた本はありますか?

A.カール・マルクスの『経済学批判』です。特に序文を読んで衝撃を受けました。
人間の歴史の背景のメカニズムがたった数ページに書いてあり大変衝撃的でした。

Q.おすすめの本はありますか?

A.フレデリックラルーの『ティール組織』です。少し難しい本ですが、管理職がいない給料も自分で決められるような組織について詳しく書いてありますよ。色々な会社があるんだと理解して世界を広げてほしいです。面白いですよ。
漫画は『ハクメイとミコチ』、『乙嫁語り』がおすすめです。『ハクメイとミコチ』は出てくる登場人物が全員職人のお話です。
『乙嫁語り』は16世紀中央アジアのお話でそこにおける婚姻に関するお話です。

Q.先生にとって読書とは?

A.お酒の次に楽しい時間を過ごせる手段です。仕事で本を読んで、気晴らしにも本を読んでいます。

感想
質問に詳しくわかりやすく答えていただきとても楽しかったです。
先生のこれまでの経緯について初めて知ったので驚きました。おすすめの本についての解説なども非常におもしろく、全て読んでみたいと思いました。インタビューをさせていただき、本当にありがとうございました。

<北居 明先生おすすめの本>

フレデリックラルー著『ティール組織 マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』英治出版 , 2018年

カール・マルクス著;中山元訳 『資本論:経済学批判』日経BPマーケティング ,2011年

(インタビュアー:経営学部 3年 K)

 


知能情報学部 S先生へのインタビュー

知能情報学部 3年生 藤澤 舞さんが、知能情報学部 S先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

Q.本は月に何冊ぐらい読んでいますか?

A.研究に関係する専門書はパラパラ読む程度です。趣味で読む本は、そのときによりますが、月に2,3冊程度です。理想は、毎日1冊ぐらい読みたいのですが。

Q.おもにどのジャンルの本を読んでいますか?

A.ジャンルより著者で選ぶ事が多いです。ありがちですが、東野圭吾さんや池井戸潤さん、天童荒太さんの本は好きです。

Q.情報分野に興味を持ったのはいつですか。

A.あまり意識はしていませんでしたが、小学生のとき両親が家に買ったPCがきっかけでした。当時は今のようなゲームソフトはあまりなかったので、雑誌に掲載されていたゲームのプログラムを打ち込んで遊んでいました。そのうち、自分でもプログラムをするようになりました。

Q.学生に海外留学するとすれば、いつをオススメしますか。

A.目的によって違います。海外で働くことを目的とするなら、効率が良いのは大学院の修士課程に入って就職することをおすすめします。ネイティブのような言語習得を目的とするなら、なるべく早く、理想的には小学校低学年ぐらいが良いです。

Q.最後に、今の大学生におすすめしたい本はありますか。

A.知能情報学部の学生には、「理科系の作文技術」をおすすめします。あとは何を読むかより、できるだけたくさんの本を読んでほしいです。英語が好きな人は、小学生レベルのものでも構わないので、英語の本を読んでみるのも良いです。

感想:お忙しい中、長く時間をとって頂きインタビューしました。最初のインタビューでとても緊張しました。しかし、親切に私のインタビューに答えて頂き、専門分野のお話も聞くことができてうれしかったです。また、このインタビューを通して先生の新たな一面を垣間見ることができて楽しかったです。

<S先生おすすめの本>

木下是雄著『理科系の作文技術』中央公論社 ,1981年

木下是雄著『理科系の作文技術』中央公論社 ,2002年

(インタビュアー:知能情報学部 3年 藤澤 舞


文学部 子安 増生先生へのインタビュー

知能情報学部 3年生 藤澤 舞さんが、文学部 子安 増生先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

Q.本は月に何冊ほど読みますか。

A.甲南大学に特任教授として赴任してからの4年間で毎年平均90冊読んでいます。おもに通勤時間を使って読書をしています。

Q.どの分野の本を読みますか。

A.歴史関係の本をよく読みます。日本史と西洋史の両方が好きで、授業で担当している科目に役立っています。心理学史Ⅰ(西洋における心理学の発展についての授業)を毎年担当しています。

Q.人生を変えた本はありますか。

A.あります。精神科医の作家、北杜夫さんの芥川賞受賞(1960)作品『夜と霧の隅で』です。ナチスの精神病者迫害に抵抗する精神科医の苦闘を描いた小説です。これは高校生のときに大学で心理学を学ぼうと思ったきっかけの1つです。

Q.今の大学生におすすめしたい本は何ですか。

A.文学部人間科学科の新入生に『マシュマロ・テスト』という本を薦めています。アメリカの心理学者W.ミシェルらが幼児期の自制心の大切さを心理学実験と追跡調査で調べたものです。これはハヤカワNF文庫に入っています。

感想:非常に短い時間でのインタビューでしたが親切に対応していただき、うれしかったです。また、心理学以外での広域での認知科学についての知識も深く、驚きました。今回のインタビューで自分の専門分野以外の分野でも興味があることについて知ることは重要だと実感しました。


<子安 増生先生おすすめの本>

北杜夫著『夜と霧の隅で』新潮文庫 , 1963年

北杜夫著『夜と霧の隅で』新潮社 , 1977年【所蔵あり】

芥川賞全集 第6巻 北杜夫著『夜と霧の隅で』文藝春秋 , 1982年【所蔵あり】

ウォルター・ミシェル著  『マシュマロ・テスト』ハヤカワNF文庫,2015年

(インタビュアー:知能情報学部 3年 藤澤 舞


馬場 啓一 著 『男の作法“格好いいジェントルマン”になる正統派スタイル』

法学部 3年生 松浦 亮介さんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 : 男の作法“格好いいジェントルマン”になる正統派スタイル
著者 : 馬場 啓一
出版社:こう書房
出版年:2008年

僕がこの本を手に取ったのは、イギリスの短期留学の後、英国紳士というものにあこがれ、この本の“ジェントルマン”という言葉にひかれたからでした。

まずこの本を読んで印象に残ったのは、著者が「型」というものを重んじていることでした。現代の社会では、失敗しましたがゆとり教育など、どちらかというと「個性」といったものが重んじられ、「型」は後ろ向きに捉えられてきました。しかし、「型に当てはまらない」ということが「個性的」であることなのでしょうか。「型」がない、ということは即ち手本がないともいえるのです。

手本がないということは、どう行動すればいいのか、どう考えればいいのかわからない、つまりアイデンティティの喪失につながるものなのです。しかし、確かに同じ「型」が100年、200年、1000年、2000年とその時代に通用し続けるということはありません。しかし、日本には守破離という言葉があります。これは、人から物を教わるときに3つの段階があり、守は言われたことを守る段階、破は今まで教わった人を超える段階、離は今まで教わった人を離れ、新しく独立して、今度は人に教える段階の3つに分かれるという考えです。少しずつ市はなるかもしれませんが時代に合わせて適合・進化することができます。

この本では、“格好いいジェントルマン”になるための「型」について説明しています。

まず、最初に説明していたのが、「背広」についてでした。本書では背広を大人になった証として説明しています。また、背広の色についても、紺がいいと断言しており、そこにはそれなりの理由が述べられていましたが、個人的には黒がいいなと思いました。

次に、酒場での流儀について言及しており、酒場ではタバコは吸わず、そして何より酔っぱらってはいけないと書かれています。そもそも酔うために酒を飲んでいる人も少なくないと思われるのですが、確かに、酔っぱらうと人に迷惑をかけるかもしれないし、何より飲んでいる酒の味がわからなくなるということもあり得ます。しかし、酒を飲んだうえで酔っぱらうなというのはかなりの難題だと個人的に思いました。

さらに、挨拶や手紙の書き方についても言及しており、企業や団体の中でもあいさつによって評価されることは少なくないが、「型」という考えが薄れ、挨拶という考えが弱くなっているとも書かれていました。

この本の中に書かれていることは、現代の若者、特に大学生から見れば古臭いものに映るかもしれません。しかし、個人的には、この本に書かれていることは一つの「見本」として、また、自分の中の「見本」を見つけるためのきっかけとして役に立つのではないかと思います。