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国際言語文化センター 要木 佳美先生へのインタビュー

文学部  3年生  友江 輝人さんが、国際言語文化センター 要木 佳美先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

Q . 本を読むのは好きですか。

A . 好きです。

 

Q . どんな本を読まれることが多いですか。

A . 中国関係の本が多いです。

 

Q . どういった時に本を読まれますか。

A . いろいろなテーマで研究するときに読みます。

 

Q .中国語に興味を持ったきっかけを教えて下さい。中国・中国語の魅力について。

A . 中国を研究するために必要だからです。自分の知らない世界を知りたい。

中国は広大で、歴史も長く、スケールが大きい。中国語は文法がシンプルで学びやすい。

 

Q . 中国語を学ぶにあたっておすすめの本はありますか。

A . 『why ? にこたえるはじめての中国語の文法書』 (相原茂ほか・同学社)

 

Q . 好きな作家や作品について教えて下さい。

A . 中国古典文学では、杜甫、李白。中国古典小説では、『紅楼夢』(曹雪芹)、『聊斎志異』『三国志』『水滸伝』『西遊記』。中国近代文学では、『子夜』(茅盾)、『阿Q正伝』(魯迅)、『家』『寒夜』(巴金)、『駱駝の祥子』『四世同堂』(老舎)。近代西洋文学では、『谷間の百合』『従妹ベッド』(バルザック)、『桜の園』『三人姉妹』『ワーニャ伯父さん』(チェーホフ)、『ボバリー夫人』(フローベル)、『月と六ペンス』『人間の絆』(モーム)、『変身』『城』(カフカ)、『アンナカレーニナ』(トルストイ)、日本古典文学では、『源氏物語』(紫式部)。おすすめの一冊は、『戦争と平和』(トルストイ)です。

 

Q . 先生の考える読書について。

A . 実際の人生で体験することのできない時代や国の事を教えてくれます。

読書は想像力を育て、社会に出た後の人生の力になります。

 

─インタビューを終えて。

お忙しい中、優しく丁寧に対応して頂きました。

好きな作家や作品についてお伺いした所、こんなにも沢山紹介して下さったことから、先生の読書が好きな人柄が目に浮かびます。

好きな本を楽しんでたくさん読んでほしいと、そう述べる先生から「きっと人生の宝物になると思います。」という言葉を頂きました。

今回のインタビューで学んだことをこれからに生かしていきながら、楽しく読書に触れることを続けていきたいと思います。

 

<要木 佳美先生おすすめの本>

トルストイ 著  藤沼 貴(翻訳) 『戦争と平和』岩波書店 , 2006年

(インタビュアー:文学部  3年  友江 輝人   )

 


高石 恭子 (文学部)『自我体験とは何か : 私が「私」に出会うということ』

 

<教員自著紹介>

本書は、人がその成長の途上で<私>という主体を発見し、自分自身と対峙する瞬間の主観的体験を指す「自我体験」について、臨床心理学を専門とする筆者が行った40年近い研究の集大成として出版されたものです。子どもから大人まで様々な世代の人の<私>との出会いの事例が収録され、大部ですが読みやすい専門書です。「私とは誰か」の問いに興味のある学生のみなさんにお勧めの1冊です。

◆関連するテーマの本
渡辺恒夫・高石恭子(編著)『<私>という謎―自我体験の心理学』新曜社 2004年
渡辺恒夫・高石恭子(訳)『子どもの自我体験―ヨーロッパ人における自伝的記憶』ドルフ・コーンスタム著 金子書房 2016年

『自我体験とは何か : 私が「私」に出会うということ』
■ 高石恭子著 ,  創元社 , 2020年3月
■ 請求記号 143//2116
■ 配架場所  図書館   1F 教員著作
■ 著者所属  高石 恭子 (文学部)

 


学生・教職員のみを対象に限定開館しています。(事前申込制)

甲南大学岡本キャンパスの立ち入り制限は、7月末(予定)まで継続されることになりましたが、学習・教育・研究活動上、図書館を利用する必要がある学生・教職員に限って、図書館を訪問して利用できることになりました。

<入館できる方>
学生(学部生・院生),研究生,研修生,科目等履修生,教職員
学生には、事前申請の方法を、MyKONANでご案内しています。

<事前申し込み>
平日1日100名まで / 土曜1日50名まで

○学生は、MyKONANの「キャリア」>「セミナー申込」から申請してください。(添付の注意事項を必ず確認してください)
詳しい申し込み方法はMyKONANの掲示を確認してください。
○教員・研修生はお問い合わせフォームからメールでお申し込みください。(ご利用方法を返信しますので、必ずご確認ください。)
○対面授業などで別途キャンパスへの立ち入りを認められている場合は、事前申し込みは不要です。

<開館日・時間>
平日(月曜日~金曜日)9時~17時
土曜日9時~13時

※視聴覚コーナーなど、換気の悪い施設は利用できません。
※図書館を利用される場合は、入り口のご案内をよく確認してください。
※状況によっては、再度休館することもあります。訪問前にMyKONANや図書館ホームページを確認してください。

郵送での本の貸し出し・文献複写物(コピー)の送付も引き続き行っています!
MyKONANのアンケートフォームからお申し込みください。

文献の利用やデータベースの利用方法などで、困ったことがあれば、図書館ホームページのお問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。

 

<卒業生・地域公開利用者・協定校学生など、学外者の皆様へ>
社会的距離を確保するため、キャンパスへの立ち入り人数を制限しております。
学生の学習や学内研究者の利用を優先するため、学外の方の利用再開は、現在のところ目途が立っておりません。
大変申し訳ありませんが、ご理解の上、ご協力をお願いいたします。

なお、近隣にお住まいの方で本の返却を希望する方に対応するため、正門守衛室に図書返却箱を設置しております。設置時間は平日8:00-18:30です。返却で来学されましたら、守衛にお声がけください。なお、時間外は閉門しております。

 


子安 増生 (文学部)『精神疾患とその治療 : 公認心理師のための精神医学』

<教員自著紹介>

本書は京都の医学系図書出版社の金芳堂の「公認心理師テキストシリーズ」の本を私が監修する2冊目であり、学部科目「精神疾患とその治療」の内容を京都大学の精神医学教授・村井俊哉先生が編集の中心となってまとめたものです。精神医学の内容は多岐にわたり専門性の高いものですが、これまでさまざまな大学で精神医学を教えてこられた先生方が高度な内容を分かりやすく解説しています。

◆関連図書:子安増生『出題基準対応 公認心理師のための基礎心理学』金芳堂。

■『精神疾患とその治療 : 公認心理師のための精神医学 
■ 監修: 子安増生 ,  金芳堂 , 2020年2月
■ 請求記号 493.7//2229
■ 配架場所  図書館   1F 教員著作
■ 著者所属 子安 増生 (文学部)

 


紺野キリフキ 著 『はじめまして、本棚荘』

 

文学部  3年生 Tさんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 :  はじめまして、本棚荘
著者 :  紺野キリフキ
出版社:メディアファクトリー
出版年:2010年

もしも本棚だらけのアパートがあるのなら、読書が好きなあなたは入居したいと思うだろうか。

「昔はねえ、お家賃というのは本で払ったものですよ」と、本棚荘の大家さんは言う。このアパートは、中にも外にも本棚だらけである。そんな所へ姉の代わりに引っ越してきた、本に興味のない「わたし」。

主人公の女性は「とげ抜き師」である。とげ抜き師とはどんな職業なのだろうか。
作中では、このとげ抜き師に対して疑問を抱く人物はいない。むしろ、「とげ」を抜いてもらうために彼女の元へ訪れ、「わたし」はそのとげを抜くのである。
夜の仕事に務める女のとげ、猫遣いの男のとげ、眠り姫と呼ばれる大学生のとげ、捨てられたサラリーマンのとげ、それぞれ違う理由で携えてしまったとげや、その本棚荘の人々と関わりあうことで、「わたし」は確かに成長していくのである。

この物語の肝は、やはり詳しく説明されることのない「とげ」という存在である。しかし、読者は登場人物たちのとげを知るたびに、どこか現実味を感じて、違和感なくこの存在を受け入れることができるのである。それはきっと、読み手が心のどこかで感じた感情をゆったりと重ね合わせることで、言葉にするのは野暮であるように「とげ」の正体を理解することができるからである。
そして、紺野キリフキという作家が描き出す世界は、あまりにも現実を突飛に切り取っている。それはまさに確立した世界観であるといえるだろう。その優しくも摩訶不思議な文章はぜひ一度味わってもらいたい。

姉が返ってくることが決まり、最後は「わたし」が本棚荘から立ち去る姿が描かれる。その描写は、まるで不思議な世界に迷い込んだようである。
本を閉じれば、自分にとっての「とげ」と静かに向き合いながら、心地良さがふと残ったまま。

 


森 絵都 著 『カラフル』

 

文学部  3年生 Tさんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 : カラフル
著者 : 森 絵都
出版社:文藝春秋
出版年:2007年

本学で所蔵している本はこちら⇨ 森 絵都著 『カラフル』講談社 , 2011年

自分で初めて買った小説を思い出せるだろうか。私にとって「カラフル」はそんな一冊である。

死んだはずの自分の魂が抽選に当選したことにより、本来なら生まれ変われるものの生前の過ちのせいで輪廻のサイクルから外れた「ぼく」が、自殺を図った中学生である小林真の体を借りることで、天使と共に、生前に自分が犯した過ちを探るという物語である。

まるで児童文学のようなファンタジーである物語には、リアルな社会問題を抱えた登場人物たちが描かれている。ユーモアある在り得ない設定により、それが優しく描かれているため、そのバランスこそが幅広い年代の人々に親しまれ続けている理由ではないだろうか。

主人公である「ぼく」には記憶が無く、そんな状態で突然知らない環境の中へ放り込まれるわけだから、その手探りで人間関係を図りながら宿主である小林真という人物像を探そうとする姿は、楽しみながら気軽に読み進めることができる。あまりにもどうしようもない人間であった小林真を変えるために奮闘する姿も、その初々しい努力にはどこか惹きつけられるような魅力を感じるだろう。そんな中、立て続けに辛い出来事が「ぼく」を襲う。そして、10代という多感な時期に生きる登場人物たちは、その不安定な気持ちを吐露し合っていくのである。そこからは、薄暗くもどこか共感できるような感情が描かれており、言葉の一つ一つが鮮明かつ印象的に心に残るのではないだろうか。

そして、「ぼく」は本来の目的である生前の過ちを思い出すのである。
読了後余韻として残るのは、「カラフル」というタイトルの意味と、数々の名言である。

当たり前に生きる日常が、少し違った見え方をするようになるかもしれない。
まだ読んだことのない方にはぜひ一度手に取って頂きたい名作である。