投稿者「図書館」のアーカイブ

和漢籍資料の整理作業を行いました!(8/6,17)

夏休み等長期休暇期間中は、ライブラリーサーティフィケイトの皆さんに普段できない図書館の仕事のお手伝いをしていただいています。今年は8/6、17に書庫にある和漢籍資料の整理作業を行いました。
今回はライブラリーサーティフィケイトからの応募者と学芸員課程の履修者の皆さんにお手伝いをいただきました。

整理する資料は「安部文庫」です。
安部文庫とは
https://www.konan-u.ac.jp/lib/?page_id=383

整理作業時には必ず手を洗って、装身具などひっかかる恐れがあるものは外していただきます。
この日も手をきれいに洗ってから作業開始です。
今回は安部文庫のうち線装本の整理をお願いしました。リストをもとに安部文庫の番号と資料番号を照合し、冊数を確認。過去の整理作業時に挟んだしおりなどを外していきます。古い本なので、慎重に丁寧に作業をしていただきました。

参加学生から感想を寄せていただきました。

文学部日本語日本文学科 2回生 Kさん
和漢籍本に触れる機会はほとんどないのでとても貴重な経験でした。和綴じ本は高校生の頃に作ったことがあったのでどんなものかというのは知っていましたが、その本が「帙」というものに入れて保管されているというのは初めて知りました。本の中に、紐が切れたものや紙がボロボロになってしまっているものがあり、さらにこれを修理する作業もあるのだろうと思うと、図書の保管はとても大変なことだなと思いました。また、今日触れられた和漢籍の中に名前を聞いたことがあるものがあり、実際に存在するんだなと思うと不思議な感覚でした。また来年も参加したいと思いました。

文学部人間科学科 1回生 Oさん
書庫での作業とても楽しかったです。和漢籍資料は普段触れることがないので、貴重な体験ができました。
前半、抜いてはいけないバーコードを抜くというミスをしてしまいすみませんでした。
図書館ボランティアまた参加したいと思っているので、そのときは特に気を付けるようにします。
本に囲まれながらの作業は全く苦ではなく、2,3日やりたいぐらいでした。

文学部歴史文化学科 1回生 Sさん
今回の活動では、実際に和漢書史料を扱いながら整理を行うことで、普段の図書館利用では知ることのできない資料保存・管理の仕事について学ぶことができました。史料を一つ一つ丁寧に確認し、整理していく作業を通して、貴重な史料を後世に残していくためには、こうした地道な作業が重要であることを実感しました。
また、実際に史料に触れることで、歴史を学ぶ上で史料そのものを大切に扱うことの重要性についても考える機会になりました。
今回の貴重な経験を、今後の大学での学習にも活かしていきたいと思います。 ありがとうございました。

文学部歴史文化学科 1回生 Tさん
和紙の書籍に触れる機会は今までになかったので、慣れ親しんだ紙書籍と比べて、その本の軽さや質感、頁をめくった時の音の違いなど新鮮な発見がたくさんありました。
また、劣化した紙資料というものがどのような状態にあるのかを実際に知ることができ、資料保存への関心がより高まりました。
また機会があればボランティアへ参加させていただきたいと思います。

皆さんお手伝いどうもありがとうございました!

KONANライブラリーサーティフィケイトでは、本を読む以外にも、ボランティアなど図書館でしか経験できないイベントにもご参加いただきます。今回のように普段触れることのできない貴重な資料を扱うこともあります。
自分も参加したい!と思った方、ちょっと興味あるかなと思った方、一緒に活動しませんか。
ご参加をお待ちしています!

KONANライブラリーサーティフィケイト

富樫公一(文学部)『私たち、心理臨床家は倫理的転回の中にいる』

■『私たち、心理臨床家は倫理的転回の中にいる
遠見書房 , 2026.7
■ ISBN  9784866162461

■ 請求記号 146.1//2461
■ 配架場所 図書館1階・教員著作コーナー
■ 編著者 富樫公一(文学部)著

<自著紹介>
私は、小難しくて暗いものが好きです。でも、単純で面白いものも好きです。この本は、その二つを無理やり混ぜて作りました。テーマは「心理臨床の倫理的転回」です。もう、この時点で小難しそうです。でも、本当は面白い。そう信じて、なるべく楽しく書いてみました。本書は、2024年に遠見書房のオンラインマガジン「シンリンラボ」に連載された「臨床家への問いかけ」をまとめたものですが、連載時には閲覧数ダントツ一位でした(出版社がそういっているからそうなんだと思う)。まあまあ小難しいことを、明るく楽しく考えたい人に、ぜひ読んでもらえればと思います。

和本の修理を行いました(8/4,6)

8月4日、KONANライブラリーサーティフィケイト活動の一環として、和本の修理を行いました。
今回は文学部1回生のKさんと文学部3回生のTさんにお手伝いいただきました。
午前中は和本の構造などを学んでもらうために、半紙を使った四ツ目綴じの和本を作成します。

半紙を切って、折って、と順調な滑り出しですが、下綴じ用のこよりを撚るのが意外に難しく、てこずってしまいます。が、その後の穴あけや四ツ目綴じはスムーズにこなせました。

8月6日は文学部3回生Nさんと文学部2回生Aさんが来てくれました。Nさんは2回目のボランティアですが、もう四ツ目綴じのやり方を忘れてしまったとのことなので、Aさんと一緒に和本を作るところから始めます。
Aさんは慣れない作業に大苦戦です。半紙は柔らかいので、角を揃えて折ったり、穴あけの時にずれないようにするのは結構難しいのです。でも、紆余曲折しながらもなんとか完成しました。2回目のNさんはすいすい作業を進め、今回は四ツ目綴じの応用である康熙綴じで和本を完成させました。

午後からはいよいよ和本の修理です!図書館の書庫には糸がきれてしまった和本がたくさんありますが、なかなか修理をする機会がなく、そのまま保存してあります。そのため、長期休暇期間中にサーティフィケイトの皆さんに綴じなおしをしてもらっています。
今回お願いした和本は『史記評林』です。
マニュアルで綴じ方をしっかり確認し、慎重に作業を始めます。多少苦戦しながらも、きちんときれいに綴じなおしてくれました。

参加した皆さんの感想です。

文学部日本語日本文学科 3回生 Tさん
実際に和本を作成することで、和本の仕組みについて理解が深まり、作成するには多くの時間と労力が必要で、とても繊細な作業であることが分かりました。また、修復作業があるからこそ貴重な資料が良い状態で保存されていることを実感し、これまで以上に大切に扱いたいという気持ちが高まりました。丁寧に教えていただいたおかげで、安心して作業に取り組むことができました。
貴重な機会をいただき、ありがとうございました。

文学部歴史文化学科 1回生 Kさん
初めて和本を綴じてみて、思っていたよりも難しいなと思いました。特にこよりを作るのが上手くいかず太くなってしまい、穴になかなか入らなかったので焦りました💦糸を使って縫うのは慣れてくると簡単になってきて楽しかったです。他の綴じ方もまたやってみたいです。

文学部英語英米文学科 2回生 Aさん
午前中のこよりを作ったり、紙を測って穴を開けたりする作業は難しかったですが、できたときはとても嬉しかったです。
和綴じ本に触れ、実際に四ツ目綴じを行うことで、修復の難しさを知り、また修復できたときの達成感を感じました。

お手伝いどうもありがとうございました!

KONAN ライブラリ サーティフィケイトでは、本を読む以外にも、ボランティアなど図書館でしか経験できないイベントにもご参加いただきます。今回のように普段触れることのできない貴重な資料を扱うこともあります。
自分も参加したい!と思った方、ちょっと興味あるかなと思った方、一緒に活動しませんか。
ご参加をお待ちしています!

KONANライブラリーサーティフィケイト

オープンキャンパスが開催されました

 

8月1日(土)、2日(日)にオープンキャンパスが開催されました!

図書館もオープンキャンパスにあわせ、高校生の方をはじめとした来場者の方に自由に見学していただけるようにしています。

毎年ライブラリサーティフィケイトご参加の方にボランティアをお願いしています。
今年は1日に2名、2日に1名ご参加いただきました。

 

図書館も見学に来られる方が多く、今年は2日間でおよそ2,000人の方に来ていただきました!
高校生の方は大学図書館を初めて見る方も多く、大きな図書館に驚かれます。

 

 

 

 

 

ボランティア内容は誘導や見学者のカウント、図書館ツアーなど多岐にわたります。
みなさんどれもスムーズにこなしていただき大変助かりました。

暑い中、ボランティアにご参加いただきありがとうございました!

 

 

 

オープンキャンパスでの図書館ボランティアをはじめ、ライブラリサーティフィケイトに参加していなければ経験できないイベントやボランティアがたくさんあります。今後も様々なボランティアやイベントを行っていきますので、みなさまにお会いできること、楽しみにしています!

理工学部 市田 正夫先生へのインタビュー

文学部3生 Nさんが、理工学部 市田 正夫先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

 

 

Q.先生は「光物性」を専門にされているとお聞きしました。どのような研究をなさっているのですか?

 

A.物性とは「物の性質を調べる」分野です。私はその中でも「光を使って物の性質を調べる」分野である「光物性」を専門にしています。例えば物質には、電気を流す物もあり、流さない物もある、その中でも色がついている物もあれば透明な物もある。このように同じ原子や分子で作られているけれども様々な性質を持つ「物質」を調べるというのが物性の世界です。その中でも特に光をつかった研究を行う分野が「光物性」です。

 

 

Q.先生は趣味で歌も歌われているようですが始められたきっかけや、続けている理由を教えてください。

 

A.歌をはじめたのは高校2年生の時です。友人からの誘いで「1万人の第九」に参加したのがきっかけでした。大学生の間はあまり歌っていなかったのですが、甲南大学に勤めるようになってからは「1万人の第九」に数回出場した後「市民合唱団」に入団し、その後2017年に現在所属している「大阪フィルハーモニー合唱団」のオーディションに合格し入団して、現在も歌を続けています。やっぱり好きなのですね。

 

 

Q.授業では専門分野以外のお話もよくしてくださいますが、そのようなお話を取り入れようと思われた理由はありますか。

 

A.いわゆる「アイスブレイキング」ですね。また、様々なことに興味を持ってほしいという思いもあります。身近だけれど知らない事って意外と多いのです。だからいろんな話をするようにしています。新聞を読んでみたり、ネットを見たりね。自分の身に起こったことを少し調べて話したりしています。

 

 

Q.先生の人生や研究に影響を与えた本、あるいは学生におすすめしたい本はありますか。

 

A.はい。紹介したい本が2冊あります。1冊目は以前甲南大学で勤めていらっしゃった佐藤 文隆先生の「ビッグバン―こうして宇宙は生まれた―」です。高校生の時にこの本を読んでとても感動して物理学を志しました。そしてその憧れの先生と同僚になれるなんて、もうびっくりしましたよ。サインくださいってお願いしちゃいましたね。

2冊目は「ご冗談でしょう、ファインマンさん ノーベル物理学者の自伝Ⅰ,Ⅱ」です。この本は物理の知識が全くゼロでも大丈夫です。みんなが読みやすい本になっていると思います。幼少期の出来事や恋バナなどについても書いてあり、物理学者がどのように考えているのかという事がわかる本です。とてもユーモアのある面白い人なのでおすすめの1冊です。

 

 

【インタビューを通して】

 

今回のインタビューでは本当に様々なことを話してくださいました。事前に準備していた質問だけでなく、去年から理工学部で設けられた女子特別枠のお話や理系の第二外国語としての理系英語についてなども話してくださり、様々な学内業務をなさっている先生なのだという事を知れました。普段、教授と学生という関係で授業を受けているだけでは知る事の出来なかった先生の学生への思いを知る事ができました。

お忙しいにも関わらずお時間を作っていただき、本当にありがとうございました。

 

 

 

☆先生からのおすすめ本☆

■『ビッグバン : こうして宇宙は生まれた 
佐藤文隆著
■ 講談社, 1984.4 (ブルーバックス, B-564)

 

 

■『「ご冗談でしょう、ファインマンさん」 : ノーベル賞物理学者の自伝
リチャード・P.ファインマン著 ; 大貫昌子訳
■ 東京 : 岩波書店 , 1986
■ 請求記号 289.3/1/2426、289.3/2/2426
■ 配架場所 図書館 . 1F開架一般

 

 

 

(インタビュアー: 文学部3生 Nさん

山本雅博(理工学部)『Physical chemistry problems and solutions』

■『Physical chemistry problems and solutions : atoms, molecules and thermodynamics
Springer, 2026.4
■ ISBN  9789819701643

■ 請求記号 431//4017
■ 配架場所 図書館1階・教員著作コーナー
■ 編著者 Satoshi Hirayama, Masahiro Yamamoto(理工学部)

■『Physical chemistry problems and solutions : Distributions, Reactions and Structures
Springer, 2026.5
■ ISBN  9789819701490

■ 請求記号 431//4018
■ 配架場所 図書館1階・教員著作コーナー
■ 編著者 Satoshi Hirayama, Masahiro Yamamoto(理工学部)

<自著紹介>

 私たちが化学を学ぶ学生として研究生活を始めた頃、物理化学の巨人と呼ばれる化学者たちが、まるで手のひらの上で自在に操るかのように、これまで解明されていなかった化学現象を次々と解き明かしていく姿に強い魅力を感じ、将来は物理化学の研究者になりたいと憧れたものである。当時、「物理化学者(Physical Chemist)」という響きは、私たちにとってとても心地よく、格好よいものに思えた。 

 物理化学を学び始めてから、すでに20年以上が経過した。研究対象はより高度になり、研究手法も想像を超えるほど進歩したが、化学現象を理解するための理論的基盤を成す物理化学そのものは、それほど大きく変わってはいない。実際、基礎はほとんど変化していないと言ってよい。一方で、理論式や実験結果を解析するためのコンピュータソフトウェアや、インターネット上で利用可能な膨大な科学情報は、科学的問題への取り組み方を大きく変えた。本書でも頻繁に用いている計算ソフトウェアMathematicaや、無料で公開されている講義であるMITOCWは、物理化学のみならず自然科学全般の理解に大きく貢献している。MITOCWでは魅力的なライブ講義に加え、実演実験や問題・解答も提供されており、自宅にいながら世界トップクラスの大学の授業を楽しむことができる。かつては最先端の科学に触れるには留学や著名な研究機関に身を置くしかないと考えられていた時代とは隔世の感がある。本書では、こうした要素も適宜取り入れている。

 本書は物理化学の7つの分野を扱い、実質的に2巻構成となっている。第1巻は原子・分子および熱力学に関する問題、第2巻は分布・反応・構造に関する問題を収録している。本巻はその第1巻である。本書には、物理化学の基礎理解に有用であると考えた問題を、全体でほぼ1000題にわたり収録した。すべての問題は私たち自身で解き、検証している。そのため、各問題には導入から発展的内容に至るまで、一貫して非常に詳細な解答を付し、必要に応じて丁寧な解説も加えている。

 問題と解答は前述の7分野に分類されているが、各分野内での配列は必ずしも順序立てられていない。したがって、本巻の冒頭から順に読み進める必要はなく、興味のある分野の任意の問題から取り組むことができる。これは、現実の世界では解くべき「問い」が必ずしも順序よく与えられるわけではなく、思いがけず出会う問題にどのように対処するかを通じて、物理化学への理解をより深めてほしいと考えたためである。その代わりに、各自の疑問に対応する問題を見つけやすいよう、充実した索引を用意している。ぜひこの索引を活用してほしい。

 残念ながら、研究とは異なり、教育におけるさまざまな工夫や試みは必ずしも容易に継承されるものではない。本書で示した問題へのアプローチや、あえて言えば私たちの試行錯誤や誤りも含めて、物理化学を体系的に学びたい人々だけでなく、さまざまな化学現象を理解するための基礎的手段として学生に教えようと努力している方々にとっても、少しでも役立つことを願っている。