4.教員自著紹介」カテゴリーアーカイブ

図師宣忠(文学部)『映画で味わう中世ヨーロッパ : 歴史と伝説が織りなす魅惑の世界』

■『映画で味わう中世ヨーロッパ : 歴史と伝説が織りなす魅惑の世界
ミネルヴァ書房 , 2024.12
■ ISBN  9784623097746

■ 請求記号 778.04//2093
■ 配架場所 図書館1階・教員著作コーナー
■ 編著者 図師宣忠(文学部)編著

<自著紹介>
中世ヨーロッパを舞台やモチーフとした映画を「中世映画」medieval filmと呼びます。ジャンヌ・ダルク、ロビン・フッド、アーサー王をはじめ、中世ヨーロッパの歴史と伝説はこれまで数多くの映画の題材となってきました。また「中世映画」にはホビットやハリー・ポッターなどフィクション作品も含まれます。剣と甲冑、羊皮紙などのアイテムのみならず、魔法やドラゴンといった中世ヨーロッパのイマジネール(想像界)にまつわる要素も「中世映画」を彩っているのです。そんな「中世映画」の見どころを探る本書は、西洋中世学会の大会シンポジウムから生まれたものです。歴史・文学・美術・音楽など、西洋中世学に関する様々な切り口から「中世映画」を読み解いています。史実とフィクションの間で「中世ヨーロッパ」をどのように位置づけて捉えることができるのか、執筆陣で議論を重ねながら考えてきた成果が詰まっています。本書を入り口として「中世映画」の奥深さに触れて、その魅力を感じてもらえたらうれしく思います。

松原英世(法学部)『刑事政策をつかむ』

■『刑事政策をつかむ
法律文化社 , 2024.11
■ ISBN  978-4-589-04367-2

■ 請求記号 326.3//2160
■ 配架場所 図書館1階・教員著作コーナー
■ 編著者 松原英世(法学部)[ほか]著

<自著紹介>
詳しくは本書の「はしがき」を読んでいただければと思いますが、本書は法的な視点から、かつ、社会という文脈で、犯罪という問題をどのように考えればいいか/にどのように対処すればいいかを考えるさいの「勘所(かんどころ)」を示しています。他方で、本書を読めば、刑事法の全体像がつかめるはずです(なので、刑法、刑事訴訟法の勉強にも役立ちます)。是非、手に取ってみてください 。

池上知子(文学部)『グラフィック社会心理学 第3版』

■『グラフィック社会心理学 第3版
サイエンス社 , 2024.11
■ ISBN  978-4-7819-1610-1

■ 請求記号 361.4//2441
■ 配架場所 図書館1階・教員著作コーナー
■ 編著者 池上知子(文学部),遠藤由美 共著

<自著紹介>
本書は、他者とかかわりながら社会で生きる人間の姿を見つめることを学問的課題とする社会心理学の概説書です。研究の原点となった基本事項を尊重しつつ、最新の話題にも積極的に触れるようにし、社会心理学の過去、現在、未来を一望できるように編纂されています。また、視覚的理解を促すために、図表を多用している点も本書の特長です。本書により社会心理学の面白さを一人でも多くの方に知っていただければと考えています。

須佐元(理工学部)『輻射電磁流体シミュレーションの基礎』

■『輻射電磁流体シミュレーションの基礎
日本評論社 , 2024.1
■ ISBN  978-4-535-60344-8

■ 請求記号 440.12//2041
■ 配架場所 図書館1階・教員著作コーナー
■ 編著者 松本倫明, 大須賀健, 須佐元(理工学部)著

<自著紹介>
 天体現象は磁気流体・重力・化学反応・核反応・輻射輸送など、非常に多くの要素を含み、これを理論的に研究するためには必然的にコンピュータシミュレーションの助けを借りる必要があります。本書はそのための基礎となる輻射電磁流体シミュレーションの具体的方法についてかなり実践的に記述しています。天文学・宇宙物理学を志す学部上級生から大学院生に手に取っていただきたいと思います。

森元勘治(知能情報学部)『おしゃべり数学:思わず話したくなる20の話題』

■『 おしゃべり数学 : 思わず話したくなる20の話題
金風舎 , 2024.5
■ ISBN  978-4910491172

■ 請求記号 410//2379
■ 配架場所 図書館1階・教員著作コーナー
■ 編著者 森元勘治(知能情報学部)著

<自著紹介>
 本書は、高校の先生と男女の生徒の3人が、おしゃべりを通して、様々な数学の話題を展開するというストーリーです。話題は20話あり、数当てクイズや双六、積み木、折り紙、和算や利息、出会いの確率、円周率、高速道路の曲がり具合、方程式、ひもの結び等々、楽しい話題が満載です。やさしいところから始まり、少し理論的なところまで、知らず知らずのうちに、楽しい数学の世界に引き込まれていることでしょう。キャラクターも登場し、挿絵も豊富で、是非楽しんでください。

田野大輔(文学部)『愛と欲望のナチズム』

■『 愛と欲望のナチズム
講談社 , 2024.10
■ ISBN  978-4-06-537409-2

■ 請求記号 S081.6/2838/81
■ 配架場所 図書館1階・教員著作コーナー
■ 編著者 田野大輔(文学部)著

<自著紹介>
 ナチスはこれまで人間の欲望、とりわけ性的欲望を厳しく抑圧したと考えられてきました。ところがヒトラーらナチ党の幹部の発言や当時の様々な書籍・雑誌の内容を調べてみると、実際には子供への性教育を推奨したり、ヌード写真の流通を容認したり、男女の婚前・婚外交渉を奨励したりと、性欲やエロスに対してかなり寛容な政策をとっていたことがわかります。これは国民の生殖を促進して健康な子孫を増やすためだけでなく、男性に快楽や喜びを与えて国家の目的に奉仕させるためでもありました。本書はそうしたナチスによる「欲望の動員」のメカニズムを、性教育、同性愛、裸体文化、婚外交渉、売買春などのテーマごとに明らかにしています。本来私的な事柄であるはずの性愛や生殖の問題に国家が介入するとどういうことが起こるか、その恐ろしさを知っていただければと思います。