「5.教員自著紹介」カテゴリーアーカイブ

友田義行(文学部)『ジブリ・アニメーションの文化学 : 高畑勲・宮崎駿の表現を探る 』

 

<教員自著紹介>

スタジオジブリのアニメーションを、学術的な対象とした論文集です。『魔女の宅急便』『火垂るの墓』『風立ちぬ』などの作品を、歴史・政治・ジェンダー・比較文学といった様々な観点から分析することで、新たな魅力と問題を発見しています。高畑勲と宮崎駿の「作家性」にも注目し、両監督作品に見られる「固有の特徴」を探求しました。

大学でのアニメ研究の実践例としてもおすすめです。

ジブリ・アニメーションの文化学 : 高畑勲・宮崎駿の表現を探る
■ 米村みゆき, 須川亜紀子編, 東京 : 七月社 , 2022.12

■ 請求記号 778.77//2149
■ 配架場所  図書館   1F 教員著作
■ 著者所属  友田義行(文学部)


中里英樹(文学部)『男性育休の社会学』

 

<教員自著紹介>

男性の育休取得促進に向けた政府や企業の取り組みが、メディアなどで話題になっています。しかし、日々目にするニュースなどにおいては、その最も重要な意味について、十分に伝えられていないように思います。

カップルがお互いの生き方を尊重しながら子どもを育てていくうえで、男性の育児休業をどう活用したらいいのか。本書では、国内外の豊富な事例や制度の比較を通じて、その方策と方向性を提案しています。

性別にかかわらず、これから自分の人生を切り開いていく皆さんに、ぜひ読んでいただきたい本です。

男性育休の社会学
■ 中里英樹著, 草津 : さいはて社 , 2023.2

■ 請求記号 366.32//2035
■ 配架場所  図書館   1F 教員著作
■ 著者所属  中里英樹(文学部)


笹倉香奈(法学部)『赤ちゃんの虐待えん罪 : SBS(揺さぶられっ子症候群)とAHT(虐待による頭部外傷)を検証する! 』

 

<教員自著紹介>

赤ちゃんを揺さぶって虐待したと疑われ、養育者が子どもと引き離され、ときには有罪判決を言い渡されるという「虐待えん罪」。この背景にある乳幼児揺さぶられ症候群(shaken baby syndrome, SBS)や虐待による乳幼児頭部外傷(abusive head trauma, AHT)を検証しえん罪救済を進めるプロジェクトを立ち上げて7年目になりました。

この間、SBS/AHT事件では10件の無罪判決が確定しました。日本の有罪率が99.8%であることを考えれば、驚くべき数字です。本書は実際のSBS/AHTえん罪被害者の声を中心に置きつつ、この問題を一般市民にわかりやすく伝えることを目的としたものです。

児童虐待の防止は重要な課題ですが、その背後にあるえん罪の問題も忘れてはなりません。是非お読みください。

赤ちゃんの虐待えん罪 : SBS(揺さぶられっ子症候群)とAHT(虐待による頭部外傷)を検証する!
■  秋田真志編著 ; 古川原明子編著 ; 笹倉香奈編著, 東京 : 現代人文社 , 2023.3

■ 請求記号 498.9//2020
■ 配架場所  図書館   1F 教員著作
■ 著者所属  笹倉香奈(法学部)


望月徹(経営学部)『多様な組織から見る経営管理論』

 

<教員自著紹介>

本書は、水族館、神社仏閣、エンタメ系企業など多様な組織の経営管理のあり方を問うもので、著者は第12章「NPO・NGOのガバナンス」を執筆した。

ケーススタディには、住吉に拠点を置くスポーツNPOアスロンを取り上げ、コラムには、賀川豊彦・平生釟三郎と神戸生協の話を載せた。

尼崎で行われたアスロンの子供食堂を兼ねた「朝活体操」にはゼミ生も参加し、そのスナップショットは本文に掲載されている。

多様な組織から見る経営管理論
■  吉村典久編著 = Business Administration through the Lens of Diverse Organizations, 東京 : 千倉書房 , 2023.5

■ 請求記号 336//2654
■ 配架場所  図書館   1F 教員著作
■ 著者所属  望月徹(経営学部)


尾原宏之(法学部)『公正の遍歴 : 近代日本の地域と国家』

 

<教員自著紹介>

本書は『公正から問う近代日本史』の続編です。人間は誰しも最低限「公正」に扱われることを求めます。

明治以降の日本においても、全国各地で参政権、公務員試験、都市開発、社会保障などをめぐって数多くの「公正」の要求があり、模索が重ねられてきました。その歴史を知ることは現代に生きる我々が直面している問題を考えるために必須の作業になっています。

公正の遍歴 : 近代日本の地域と国家
■  佐藤健太郎, 荻山正浩編著 ; 中西啓太 [ほか執筆], 吉田書店 , 2022.8

■ 請求記号 210.6//2266
■ 配架場所  図書館   1F 教員著作
■ 著者所属  尾原宏之(法学部)


上林朋広(文学部)『ズールー語が開く世界 : 南アフリカのことばと社会』

<教員自著紹介>

この本は、ズールー語という南アフリカのことばを学んだ私の体験記です。ズールー語とは聞きなれない言葉かもしれません。しかし、11言語も公用語のある(!)南アフリカでもっとも母語話者の多いことばで、普段は別々の言葉を話しているアフリカ系の人々の共通語にもなっています。

いかにことばを学んできたのかについて書くことは苦労自慢のような気もして恥ずかしくもありますが、この本ではいつも書いている学術的な論文では取り上げることはできないけれど、多くの人に伝えたいと感じている事柄を描いてみました。

クリック音という舌打ちのような音を含むことばを聞いた時の新鮮な驚きや、日本人である著者がズールー語を話すことで引き起こされた現地での様々なエピソード、そして困難な状況下でズールー語の作品を残した作家たちが母語で書くことに込めた思いなど、小さな本ではありますが、いろいろと詰め込んでみました。ぜひ手にとってみてください。

『ズールー語が開く世界 : 南アフリカのことばと社会』
■ 上林朋広著. — 風響社, 2022.10. — (ブックレット《アジアを学ぼう》 ; 別巻27)

■ 請求記号 894.7//2005
■ 配架場所  図書館   1F 教員著作
■ 著者所属  上林朋広(文学部)