『The Immortal Life of Henrietta Lacks』Rebecca Skloot

語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル6】 830/SK/6
Title: The Immortal Life of Henrietta Lacks
Author: Rebecca Skloot

 ヘンリエッタ・ラックスという人を知っていますか?
 ・・・知りませんよね。
20世紀前半、タバコ農園で働いていた貧しい黒人女性で、特に何かを成したわけではありません。けれど、我々は、彼女が居たからこそ、彼女が癌になったからこそ、今の医療を受けることができるのです。
 1951年、ヘンリエッタに無断で採取された癌細胞は、無限に分裂を続ける「不死化した細胞」となり、彼女の頭文字をとって「HeLa(ヒーラ)」と名づけられた。世界中の研究室で培養された「ヒーラ」は、医学、生物学、薬学などの様々な研究に使用され、世界中の研究室に高額で売買されている。
 けれど、細胞の提供者であるヘンリエッタには何の見返りもなく、彼女の子どもたちは医療さえ満足に受けられる状態ではなかった・・。
 科学の発展と倫理を社会へ問いかけ、ベストセラーとなったノンフィクション。
邦題 「不死細胞ヒーラ ヘンリエッタ・ラックスの永遠なる人生」