安西 敏三(法学部)[編著] 『現代日本と平生釟三郎』

<教員自著紹介>
 本書は、特設科目「甲南大学と平生釟三郎」に由来しております。「甲南大学の母体であった旧制甲南高等学校の創設に尽力した平生釟三郎の生涯と事業、さらに新制甲南大学をも含めて、甲南を巣立っていった人材に焦点を当て、改めて甲南大学の建学の精神と教育理念、さらに伝統を認識し、甲南大学で学ぶことの意味を考える」がその趣旨です。それに応えるべき本書が、今現在のみならず将来に亘って母校を振り返る良き糧になれば、と思っております。
 
■『現代日本と平生釟三郎』 安西 敏三[編著] 晃洋書房 2015年3月
■請求記号 289.1//2950
■配架場所 図書館1階シラバス
■著者所属 法学部 教授 
■安西先生からのお薦め本
『近代日本の戦争と政治』三谷太一郎著
  請求記号  210.6//2129
  配架場所  図書館1階開架一般、マネジメント創造一般
本書は主として日清戦争から冷戦時までの日本の内政と外交、それに思想をも織り交ぜた近代日本論である。日清・日露・第一次・第二次大戦時の戦時体制とそれぞれの戦後体制、それに天皇と天皇制の問題や知識人の動向などについて、極めて明晰に分析しており、平生釟三郎の生きた時代、特に東京海上入社時から両大戦期を考える上で、従ってまた『平生釟三郎日記』の歴史的位置づけを考える上で有益である。