【第6回 甲南大学書評対決】 村上 春樹著 『タイランド』(神の子どもたちはみな踊る 所収)

4月27日(木)に開催された第6回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。

理工学部機能分子化学科教授 山本雅博 先生からのおすすめ本です。

書名 :タイランド(神の子どもたちはみな踊る)
著者 : 村上 春樹
出版社: 新潮社
出版年:2000年

『ノルウェーの森』あたりから村上春樹を読み始めたという山本先生。めったに小説を読まないという先生自身も『ハルキスト(村上春樹の熱狂的ファン)』ということで、ほぼすべての本・雑誌への寄稿を読まれているそうです!新刊の村上春樹の小説が入手困難だったときは、生協書籍部の方が個人的に買われた本を購入していた、とのことで熱狂ぷりが伝わりますね・・・!

25ページほどの短編小説ですが、米国で医学の修業をした女医さんが、タイでの休暇中にひょんなことから普段は心の奥底にしまっている暗い影を指摘され、それが癒しになっていくというストーリーです。気分が落ち込んだ時は村上作品を読むと癒されると2019年のAERA(朝日新聞出版のニュース週刊誌)に書かれています。自分の心情を代弁してくれていると感じ、癒されるのではないでしょうか。

村上春樹は芦屋市で育ったこともあり、身近に感じており好きだとおっしゃっていました。プレゼン前には新潮社営業部よりメッセージも届き、先生も嬉しそうにしておられました!図書館にもたくさんの村上春樹著書があります。この機会に読んでみてはいかがでしょうか?