<教員自著紹介>
赤ちゃんを揺さぶって虐待したと疑われ、養育者が子どもと引き離され、ときには有罪判決を言い渡されるという「虐待えん罪」。この背景にある乳幼児揺さぶられ症候群(shaken baby syndrome, SBS)や虐待による乳幼児頭部外傷(abusive head trauma, AHT)を検証しえん罪救済を進めるプロジェクトを立ち上げて7年目になりました。
この間、SBS/AHT事件では10件の無罪判決が確定しました。日本の有罪率が99.8%であることを考えれば、驚くべき数字です。本書は実際のSBS/AHTえん罪被害者の声を中心に置きつつ、この問題を一般市民にわかりやすく伝えることを目的としたものです。
児童虐待の防止は重要な課題ですが、その背後にあるえん罪の問題も忘れてはなりません。是非お読みください。
■『赤ちゃんの虐待えん罪 : SBS(揺さぶられっ子症候群)とAHT(虐待による頭部外傷)を検証する! 』
■ 秋田真志編著 ; 古川原明子編著 ; 笹倉香奈編著, 東京 : 現代人文社 , 2023.3
■ 請求記号 498.9//2020
■ 配架場所 図書館 1F 教員著作
■ 著者所属 笹倉香奈(法学部)