田野大輔(文学部)『検証ナチスは「良いこと」もしたのか?』

 

 

<教員自著紹介>

「ナチスは良いこともした」という主張は、ツイッター上などで日常的に繰り返されています。アウトバーンを建設し失業率を低下させた、進んだ福祉政策や家族支援政策を導入した、などなど。このような主張は、誤った事実認識を根拠にしたり、文脈や全体を無視して事実を抜き出したりして、「良いこと」を一面的に強調しているにすぎません。

本書は、そうした「ナチスの功績」とされがちな事象を取り上げ、歴史研究の立場からそれらの事実性や文脈、結果を検証しています。歴史修正主義が影響力を持つなか、多角的な視点で歴史を考察することの大切さを知っていただければ思います。

検証ナチスは「良いこと」もしたのか? 』
■ 小野寺拓也, 田野大輔著, 東京 : 岩波書店 , 2023.7

■ 請求記号 237.074//2109
■ 配架場所  図書館   1F 教員著作
■ 著者所属  田野大輔(文学部)