投稿者「図書館」のアーカイブ

25冊多読チャレンジ 達成者インタビュー

畑井 駿佑(はたい しゅんすけ)さん 知能情報学部

2023年1月19日に『多読チャレンジ』25冊を達成されました!

 授業の課題で、すでに10冊ほど読んでいたとのことから参加し、フィクションよりノンフィクションを好んで読んでいたそうです。自分の読みたいと思う本を明確に、しっかりと選んでいるのが伝わってきました。

 以下は、ご本人のアンケートによるものです。


Q.『多読チャレンジ』達成の感想や達成のために工夫したことを教えてください。
また、現在チャレンジ中の「多読チャレンジャー」の方へのメッセージがありましたらお書きください。

A.興味のある本を選んで読んでいました。レベル0~2の本で冊数稼ぎをするのは本質を見失っていると思います。

Q.『多読チャレンジ』を終えて実感した効果を教えてください。

A.目の前に大量の英語が現れても、何も思わなくなった。

Q.チャレンジする図書はどのように選びましたか?

A.面白そうな本をタイトルだけ見て選び、面白くなかったら返却していました。Book Reviewは読まなくても話がわかるので、自分のあまり興味のない話をフィルタリングするのに役立ちました。

☆おすすめは…
 『Sapiens』がおすすめの一冊。日本語版の『サピエンス全史』も多くの人に読まれています。レベル6の本ですが、興味のある方は読み比べてみるのも良いかもしれません。
 事象や各国の文化に興味のある方には、“National Geographic”シリーズも是非。


 甲南大学図書館では、多読チャレンジャーを随時募集中です。
 英語多読学習に興味のある方は図書館1階カウンターでエントリーしてみてください!
 達成すればKONANライブラリサーティフィケイトの2級以上の要件にも適用されます!

25冊多読チャレンジ 達成者インタビュー

中村 ゆきの(なかむら ゆきの)さん  経済学部 4年次生

2023年1月17日に『多読チャレンジ』25冊を達成されました!

 多読チャレンジが留学した際の学習に役立ったそうです。
 とても有意義な企画なので、留学を考えている学生には、ぜひ挑戦してほしいとの感想でした。

 以下は、ご本人のアンケートによるものです。


Q.『多読チャレンジ』に挑戦しようと思ったきっかけは何ですか?

A.挑戦しようと思ったきっかけは、留学のためにリーディング力を磨きたかったからです。留学に同時期に行く予定の学生に「一緒にしよう」とすすめられ始めました。また、同時に、TOEICの勉強にも力を入れていたので、TOEICのスコアを伸ばすためにも始めました。

Q.『多読チャレンジ』達成の感想や達成のために工夫したことを教えてください。また、現在チャレンジ中の「多読チャレンジャー」の方へのメッセージがありましたらお書きください。

A. 多読チャレンジは自身の英語を向上させる1つの効率的な方法です。読み始めの頃は、内容も理解できず難しく感じることもあると思いますが、レベルの低い本から始めればきっと大丈夫なはず!!「継続は力なり」なので頑張ってください。

Q. 『多読チャレンジ』を終えて実感した効果を教えてください。

A.目に見える効果としては、TOEICのスコアが飛躍的に伸びたことです。英文を読むことに抵抗がなくなりました!また、留学先では、リーディングをする機会が多くありました。他の学生よりも、速く正確に読み進めることができました。

Q. チャレンジする図書は、どのように選びましたか?

A. 上記したように、始めはレベルの低い本から選び、抵抗感をなくすよう心がけました。 主に、自分の知っている本や表紙を見て興味をそそられる本を選びました。そうすることで、内容をより深く理解することができました。


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50冊多読チャレンジ 達成者インタビュー

畑田 亜美(はただ あみ)さん  文学部歴史文化学科 4年次生

2023年1月12日に『多読チャレンジ』50冊を達成されました!

 一度始めたことは最後まで続けるという強い意志で毎年多読に挑戦し、4年連続の達成となりました!おめでとうございます!

 以下は、ご本人のアンケートによるものです。


Q.『多読チャレンジ』達成の感想や達成のために工夫したことを教えてください。
また、現在チャレンジ中の「多読チャレンジャー」の方へのメッセージがありましたらお書きください。

A.興味が湧くものを選ぶこと。日本語訳の本が出ているものも多くあるので、その本を読むと読みやすいです。

Q.『多読チャレンジ』を終えて実感した効果を教えてください。

A. 昔読んだ本の内容を思い出して、懐かしさ感じたり、原作との相違を知れたりした。

Q.チャレンジする図書はどのように選びましたか?

A. 語学学習室の座席が復活していたので、持ち帰りにくく、今まで読んだことない絵本を中心にした。(コロナ禍は語学学習室の座席数を1席に制限していました。)

☆おすすめの本は…
子どものころテレビでも見ていた『Curious George』シリーズ。
本を読んで初めて知るストーリーなどもあり、楽しく読めたそうです。英語で読むとまた違った楽しみに出会えるかもしれません。


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[藤棚ONLINE]法科大学院・宮川聡先生推薦「米朝置土産 一芸一談」

図書館報『藤棚ONLINE』
法科大学院・宮川聡先生推薦「米朝置土産 一芸一談」

桂米團治監修
淡交社, 2016

 今回私が紹介したいのは,第2次大戦後の上方落語復興の立役者の1人である三代目桂米朝さんが1989年4月から1990年10月まで朝日放送ラジオで放送されていた「米朝のここだけの話」という番組で行われた様々な分野の著名人との対談の内容を文字起こしした「米朝置土産 一芸一談義」という本です。2016年に淡交社から発行されていますが,桂枝雀さんが担当されていた「前説」も収められています。なお,編者の桂米團治さんは米朝さんの息子さんです。

 この本では,後に紹介する13名との対談が取り上げられているのですが,実はこの本の前編というべき「一芸一談」(この本でも13名との対談が文章化されています。)が1991年に公刊され,2007年に文庫化されています(ここでは,藤山寛美,13世片岡仁左衛門といった人たちとの対談が文字起こしされています。)。ただ,残念ながら,現在は古書を手に入れるしかなくなっているようですので,続編というべき「置土産」のほうを取り上げることにします。

 「置土産」では,①夢路いとし・喜味こいし(漫才師),②菊原初子(地歌筝曲演奏家),③朝比奈隆(指揮者),④吉村雄輝(上方舞台吉村流の家元),⑤小松左京(小説家),⑥島倉千代子(歌手),⑦小沢正一(俳優・俳人・エッセイスト),⑧橘右近(落語家・書家),⑨高田好胤(薬師寺管長),⑩阪口純久(きく)(上方料理「大和屋」の4代目女将),⑪立川談志(落語家),⑫茂山千之丞(大蔵流狂言師)という各分野を代表する著名人との対談が再現されています。現在大学で学んでいる皆さんにとっては,あまりなじみのない名前ばかりかもしれませんが,非常に興味深いお話が展開されています。

 個人的には,SF作家として著名な小松左京さん(代表作は,「復活の日に」,「日本沈没」など)との対談に最も興味を覚えました。米朝さんと小松さんは,その昔,ラジオ大阪で「題名のない番組」(題名のない音楽会ではありません)という番組を担当されていたので,気心が知れているうえに,博識なご両者の口から話がよどみなく流れ,それがそのまま文章化されているので,読みやすいことこの上ないという感じでした。

 東芝が開発した日本語ワープロ1号機について,使ってみようかと考えたが値段が600万円(正確には630万円だったようです)といわれてあきらめたと発言されている小松さんは,その後,安くなったワープロを使うようになられたのですが,ワープロの操作に慣れていないときに,誤ってせっかく作成した文書(400字詰め原稿用紙2枚半)を消去してしまい,入力しなおさなければならなくなり,大慌てをした話などが出てくるのですが,私にも同じような覚えがあるので思わずぞっとしたりしました。また文壇との付き合いが嫌で関西にとどまっているというような極めて率直なお話が出てきて,人付き合いが苦手な私はここでも「よくわかります」と感じてしまいました。

 30年以上前に放送された番組ですから,その内容や表現については現在の基準からすると問題がある箇所もありますが,それも含めて当時の雰囲気を感じることにも意味があるのではないかと思います。一度手に取ってみればよいのではないでしょうか。

2023年度ブックカバ―デザイン発表!

 ブックカバーデザインの募集に3作品の応募がありました。
 投票の結果、文学部日本語日本文学科 4年次生 濱野鈴花さんのデザインが「グランプリ作品」に決定いたしました。
 このブックカバーは2023年4月から、甲南大学図書館にて提供いたします。佳作2作品については、オープンキャンパス開催時に提供いたします。
 たくさん投票いただき、ありがとうございました。

印刷用PDFデータダウンロードはこちら
注)記載内容は全て 応募時点(2023年1月)のものです。

[藤棚ONLINE]全学共通教育センター・西浦太郎先生推薦「カブール・ノート 戦争しか知らない子どもたち」

図書館報『藤棚ONLINE』
全学共通教育センター・西浦太郎先生推薦「カブール・ノート 戦争しか知らない子どもたち」

山本芳幸著
幻冬舎 2004

 みなさん、こんにちは。今回、皆さんにお勧めしたい本は、「カブールノート」です。

 カブールはアフガニスタンの首都ですが、この国では、過去何十年もの間、何度も戦争が行われてきました。著者の山本さんは、かつて国連の難民高等弁務官事務所(UNHCR)に勤め、戦争により家や土地、家族を失った人々へのさまざまな支援を行ってきました。本書では、現地の人々が生きる状況や、山本さんが紛争状況で人を支援する際の苦悩や葛藤が赤裸々に書かれています。

 日本にも、そして世界にも自分達の想像を超える体験をしている人たちがいます。日本に閉塞感を感じ、世界をもう少し知り、より大きな文脈から見てみたいと思っている方に本書を是非、お勧めします。また、国際協力という分野の実態を知り、日本人特有の考え方について考えたい人にとっても良書です。

 専門的な話も出てきますが、エッセイ調で比較的読みやすいので是非、手に取ってみてください。