投稿者「図書館」のアーカイブ

2021年度 ブックカバー 決定しました!

 文学部人間科学科1年次生 杉本夏穂子さんの作品が、2021年度甲南大学図書館オリジナルブックカバーに決定しました!

 イラストやデザインが得意な杉本さんは、自分の特技を活かしたいと思い、応募したそうです。おいしいものを飲みながら本を読むのが好きなので、読書をする皆さんにも本と飲み物で一服してもらえたら…という思いでデザインされたそうです。

 2021年4月より、甲南大学図書館でブックカバーを提供します!!

 ドリンク柄のブックカバーをかけて、飲み物を飲みながらほっこり♪とひと息、読書時間を楽しんでみませんか?

※上記ブックカバーの画像データはこちらからダウンロードできます。

50冊多読チャレンジ 達成者インタビュー

50冊多読チャレンジ 達成者インタビュー
畑田亜美(はただ あみ)さん
文学部歴史文化学科 2年次生

 2021年1月8日に『多読チャレンジ』50冊を達成されました。
 1年次生の時に引き続き、今回で2回目の達成となります!

 『多読チャレンジ』2度目挑戦のきっかけは、半年ほど英語多読から離れていて、英語の本を読むスピードが落ちてしまったと実感したことから「今年も挑戦してみよう!」と思われたそうです。
 対面授業が再開されてから、図書館で直接 本を手に取りながら選びたいと、10月に『多読チャレンジ』をスタートし、わずか3ケ月という短い期間で、50冊読破されました。

 以下は、ご本人のアンケートによるものです。


○『多読チャレンジ』達成の感想を教えてください。または、『多読チャレンジ』達成の為に工夫した事を教えてください。

―― 今年は期間が短かったため、少し大変でした。そうでなければ大半をレベル3にしたかったですが、それは厳しいので短めのレベル2にしました。達成するために1日2冊を目安にしました。

○『多読チャレンジ』を終えて実感した効果を教えてください。

――英文を読む速度の維持。前回は前期中に読み終えていたので、半年あまり英文を読んでいませんでした。そうすると、今年読み始めた際に、速度の低下を感じました。また、読み始めたら少し戻ったように感じます。

○現在チャレンジ中の『多読チャレンジャー』へメッセージをお願いします。

―― 自分が読めそうな本、読みやすい方、面白いと思う本を見つけるのが達成のコツだと思います。


 甲南大学図書館では、多読チャレンジャーを随時募集中です。
 英語多読学習に興味のある方は図書館1階カウンターでエントリーしてみてください!
 達成すればKONANライブラリサーティフィケイトの2級以上の要件にも適用されますよ!

エントランス展示更新 ~感染症の歴史~

 新しい年が始まりました。新型コロナウイルス感染症はまた感染拡大傾向にあり予断を許さない情勢ではありますが、だからこそ体調管理をしっかりとして、明るい気分で元気に過ごせるように頑張っていきたいところです。

 2020年はコロナに始まりコロナに終わるといった感じの1年でしたが、世界にとっても日本にとっても、こういった状況は初めての経験ではありません。
 今回更新したエントランス展示は「感染症の歴史」ということで、多様な感染症について世界と日本の歴史を年表で比較したり、関連する資料を展示しています。
 いろいろなシーンで話題になったため知っている学生も多いと思いますが、スペイン風邪、ペスト、天然痘やコレラなど、人間社会は様々な疫病、パンデミックを経験してきており、どの病も何年にもわたって大きな被害をもたらしてきました。
 しかしながら、多くの人々の努力によりそれらを乗り越えてきた歴史があり、そのうえで現在の私たちがあります。
 ただウイルスを恐れ鬱々と過ごすのではなく、私たちはいずれそれらを乗り越えるだろうということを認識し、未来へ向かっていく。過去を知ることはそのための手助けとなるでしょう。

 今回の展示は3月まで継続予定です。ぜひ一度図書館1階エントランスに足を運んでみてください。また、展示されている本を借りたいときは、図書館2階ヘルプデスクにお申し出ください。
 なお、 『KONAN TODAY』No.58で「甲南学園の新型コロナウイルス感染拡大防止対策」について特集記事でまとめられており、あわせて展示・配付していますので、こちらもぜひご覧ください。

[藤棚ONLINE]国際言語文化センター・MACH Thomas先生推薦『Just Enough: Lessons in Living Green from Traditional Japan(江戸に学ぶエコ生活術)』

図書館報『藤棚ONLINE』
国際言語文化センター・MACH Thomas先生推薦

Do you enjoy studying history? Some people will answer “yes” to this question, but I think most people will answer “no” or “not much.” In other words, history is probably not a very popular subject for most people nowadays. That’s too bad, and I guess it is caused by how it has typically been taught. Too often, students view history as mostly just names and dates and events that they feel pressure to memorize. An episode in history, though, can suddenly become fascinating for us when we find a teacher or a book that concretely shows us how something from the past can connect to us now and help our modern lives.

I felt this sort of jolt of fascination when I first came across Just Enough, a book about Japan’s Edo Era. The author is an architect (建築者)who is mainly concerned about sustainable living(持続可能な暮らし方). So, he approaches Edo Era history with a very specific purpose in mind: he wants to show us practical techniques and lifestyle hints that we can rediscover from the Edo Era. He then helps us to see how those things could help us to live in more eco-friendly ways today.

Most history books focus mainly on powerful or famous people. When you think of the Edo Era, you probably first imagine samurai, right? But, of course, samurai were actually only a small percentage of the overall population at the time. Just Enough does include a chapter on the lifestyle of samurai, but most of the book focuses instead on things like the home design, neighborhood layout, and daily lives of ordinary people. Where did they get their drinking water from? How did they get their shoes repaired? What did they do with the ash from their cooking stoves? How often did they bathe? And why did Japanese homes develop to include engawa in their design? And sliding doors? And tatami? These are the sorts of lifestyle and design questions that the book explores.

Here is the most important point: The reason the author looks so carefully at ordinary Edo lifestyle is because the Edo Era was a time of relatively large population combined with limited resources. A big reason for resource scarcity was the sakoku policy, meaning Japan was mostly cut off from global trade and so people had to figure out how to make their lives better with the limited goods and resources available to them. Since Japan is a mountainous island country that hardly has enough farmland to feed its people, this was a huge challenge! Throughout most of world history, when you mix these two conditions together (many people and scarce resources), the end of the story is usually tragic – things like devastating wars, out of control pandemics, or enslavement. So, especially from a sustainability perspective, the Edo Era is one of world history’s very few success stories. Despite scarce resources, people at the end of the Edo Era were generally more healthy, better fed, better educated, and living longer compared to the beginning. Also, the forests had been expanded and the farmland had become more fertile than before.

How did Edo society generally manage to improve despite all the limits? This is the key question that Just Enough explores. And the reason it is so important for us today is because it is the same challenge we now face on a global scale. As world population grows and people consume more and more, environmental damage is increasing and we are feeling the limitations of global resources. How can we reverse the negative trends and actually improve our lives and our environment despite the limits? Just Enough is one history book that can inspire us to think of new solutions based on traditional know-how. At the very least, it will help you to rediscover the Edo Era by helping you to look at it through a new lens – the lens of sustainability.

ブックカバーグランプリ、デザイン募集中!

 甲南大学図書館では毎年ブックカバーデザインを募集し、図書館利用者の投票でグランプリを決定しています。
 今年はコロナ禍の影響でなかなか作品も集まりにくい状況。ですがまだまだ募集していますので、こんなブックカバーが欲しい!といったデザインがあれば、ぜひご応募ください!
 →応募方法等詳細はこちら

 さて、そんな甲南大学図書館のブックカバーに関する活動が、大学時報で紹介されました。原稿を書いてくださったのは図書館長である法学部教授の笹倉香奈先生です。どんな思い、構想で始まった企画かといったことが掲載されていますので、ぜひご一読ください。
 →『大学時報 No.395』
  →「学生によるブックカバーデザイン企画ー甲南大学図書館の取り組みー」

[藤棚ONLINE]フロンティアサイエンス学部・鶴岡孝章先生推薦『おいしいおと』

図書館報『藤棚ONLINE』
フロンティアサイエンス学部・鶴岡孝章先生 推薦

 藤棚ONLINEでは非常に多くの書籍を推薦していますが、これまでとは異なる視点で「絵本」紹介をしたいと思います。というのも先日、絵本「いないいないばあ」が、国内で発行されている絵本で初めて発行部数700万部を超えたというニュースを目にしたからです。大人になるとなかなか手に取ることがない絵本ですが、まだ字が読めなかったり、話すことができない子ども達の注目を集めるために様々な工夫がされています。そのなかで皆さんに紹介したいのが、「おいしいおと」という絵本です。皆さんは料理を食べるときには五感すべてを使っていて美味しい、美味しくないなどを判断していますよね。この絵本では料理を食べるときに聞こえてくる音にフォーカスしています。実際に私が読んだ印象ですが、その音の表現が意外、違和感、独特といった印象で何かしっくりこない感じがします。その理由が知りたくて、少し作者について調べてみようと思いました。実は、この絵本の文を担当している作者は全盲のエッセイストで、耳で情報を得ることが非常に重要な生活を送るなか、あえて耳からの情報では無く、自身の内から聞こえてくる頭の中で響く音を文字に書き起こしたそうです。この情報をもとに改めて本を読んでみると、なんとなく分かる気がするような感じになるとともに、知らないうちに耳から聞こえてくる音として決めつけていたんだなと、自身の中にある固定概念に気づかされました。
 以上、今回は「おいしいおと」という絵本を紹介しましたが、今世界が危機的な状況にあるなかですが、読書をする時ぐらいは時間を気にせず、昔の気持ちに戻り絵本を楽しんでみてはいかがでしょうか。昔に思い描いていた将来を思い出したり、新たな自分に出会えるかもしれませんよ。