投稿者「図書館」のアーカイブ

トライやる・ウィーク2017

 11/6(月)~11/10(金)までの5日間、神戸市立本山南中学校2年生3名を受け入れました。
 カウンター業務をはじめ、図書や雑誌の受入・配架など、図書館で様々な業務を体験しました。ひとりひとりが積極的に取り組む姿勢に、スタッフも刺激をうけました。

 中学生作成のレビューは図書館2F中山文庫コーナーと語学学習室にそれぞれ展示しています。おすすめ本は貸出もできますので、ぜひ手にとってご覧ください。
 また、甲南大学オリジナルのブックカバーの作成も行いました。素敵な作品に仕上がったブックカバーは、図書館1Fカウンター前で提供しています。

第5回知的書評合戦ビブリオバトルを開催しました!

 10月18日(水)第5回ビブリオバトル(「全国大学ビブリオバトル2017~首都決戦~」の予選会)を、9月に竣工されたiCommons で開催しました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

 

 ビブリオバトルは、発表者が5分間でそれぞれのおすすめ本の紹介を行い、観覧者が一番読みたくなった本に投票してチャンプ本を決定します。
 今回は4名のバトラーが集まり、来場された約40名の観覧者へ向けておすすめ本の魅力を発表しました。

 

 投票の結果、チャンプ本は中西聖也さんの発表本に決定しました。
 中西さんは、11月18日(土)にiCommonsで開催される地区決戦に出場します。

 

 また、発表された本は10月末まで図書館1階カウンター前に展示しています。(貸出できます)
 読んでみたくなった本があればお気軽にご来館ください!
 文学研究会をはじめ、ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

 

<発表本/発表者>
★『スタンフォード式最高の睡眠/西野精治著』知能情報学部2年次生 大字瑛豊さん
★『ゴールデンボーイ(恐怖の四季 春夏編より/スティーヴン・キング著』理工学部機能分子化学科1年次生 松村洋佑さん
★『沈黙/遠藤周作編』文学部人間科学科3年次生 磯野友里子さん
★『ホワット・イフ?野球のボールを光速で投げたらどうなるか/ランドール・マンロー著』文学部日本文学科4年次生 中西聖也さん

多読チャレンジ 50冊達成者インタビュー

50冊多読チャレンジ 達成者インタビュー
大野瑞姫(おおの みずき)さん
文学部 英語英米文学科 1年次生

2017年8月22日に50冊チャレンジを達成され、10月12日に表彰式を行いました。

 

 幼い頃から「英語」に触れてきたという大野さん。通学時間や授業の空き時間を利用して多読を進め、約半年で50冊コースを読破されました。 『多読チャレンジ』を進めていく中で、文中で気になったフレーズを覚えて実際に使うなど、身近な「言葉」として活きているようです。

以下は、ご本人のアンケートによるものです。

○『多読チャレンジ』達成の感想を教えてください。または、『多読チャレンジ』達成の為に工夫した事を教えてください。

 こつこつと読んできたのでとてもうれしいです。自分で内容の気になる本を探して読んでいました。

○『多読チャレンジ』を終えて実感した効果を教えてください。

 よく使われる単語が分かったことです。習っただけでは分からない事を学べました。

○チャレンジする図書はどのように選びましたか?図書館ブログや展示棚に紹介したBook Reviewは役に立ちましたか?

 自分で語学学習室に行って手に取って好みのものを探しました。

○現在チャレンジ中の『多読チャレンジャー』へメッセージをお願いします。

 自分で読んでいて楽しいと思える本を見つけてください。

電子書籍説明会@TSUTAYA BOOKSTORE

 2017年10月12日(木)、お昼休みを使って、職員や先生方を対象に電子書籍説明会を実施しました。講師は世界最大の学術出版社Elsevierや丸善雄松堂の方に依頼。今年後期より電子書籍を大学として本格導入するにあたり、概要や利用方法など、基本的な説明をしていただきました。
 場所はiCommons4階、TSUTAYA BOOKSTOREのカフェテラス。
 とてもきれいな場所で、iStaffの方もマイクやプロジェクター準備等会場設営にご協力くださり、静かなカフェテラスがイベント会場に早変わり。

 

 多数の方にご参加いただき、また本に囲まれた会場ということもあって、落ち着いた良い雰囲気の説明会となりました。
 ご参加いただいた方、スタッフの皆さん、ありがとうございました!
 現在導入されている電子書籍はMARUZEN eBook Libraryのみで数もまだまだ少ないですが、これからどんどん増えていく予定です。
 図書館HPの電子書籍ページや、OPACの検索結果からも閲覧可能ですので、是非利用してみてください!

小西幸男先生(共通教育センター)「グローバル人材になるために読書?」

☆新入生向けの図書案内
 最近はグローバル化という文字が其処彼処に使われ、なんだか新しいことの様に扱われる。社会はグローバル人材の育成やグローバル化が今後の生き残りの手段のように騒ぎ立てる。ちょっと知りたいことがあれば、インターネットにアクセスして即座になんらかの答えが検索できる。情報環境の中で自分の中で「コレだ!」と確信することはとても難しい。ネット上では怪しい情報に惑わされることもある。
 世界を相手に状況や相手を理解するには、いろんな情報を知っておく必要がある。インターネットの情報にはその結論やモノの見方に到達する過程が省略されている。回答だけがポンと目の前に表れ、「なぜそうなるのか?」「なぜ違うのか?」の謎は解けないままのことも多い。だから、その場での解答は得られても、自分のモノになりにくい。
 自分のアイデンティティーとか価値観を持っていないまま世界に出て行くと「単なる日本から来た人」になってしまう。世界中どこへ行っても「自分」を持ち、表現できることがグローバル人でないかと思う。
 では、「自分」を築く近道はなんなのかと考えるとインターネット検索よりも時間はかかるけど、驚くことに「読書」が実は時短テクの一つなのだ。時間がかかって面倒に思える読書だが、「本」は恋愛小説から専門書まで様々なジャンルがある上に、自分で選べる。読むことは文字の情報以外にも知恵や情報を自分のモノにする思考回路を育てるのにとてもいい訓練の方法の一つである。
 例えば、読書を通じて他人の人生を疑似体験できる。実際には恋愛をたくさんすることは不可能だけど、物語ではいろんな身分・状況・心情を体験出来る。独りではいろんなことを体験したり、研究したりすることもできない。しかし、読書はそれを可能にする。読書の中で考えるプロセスを通して、経験値となって自分の中に蓄積できるのだ。
 グローバルを意識するにはまず足元から。日本を知っておくために日本中を旅したり、いろんな美やワザを習得したりすることは容易ではないけど、大学生の間に出くわす新しい知識や体験を自分のモノにするために何をどのように理解して知っておくかを読書のプロセスを通じてぜひ身につけてください。

甲南大学図書館報「藤棚」(Vol.34 2017) より

伊東浩司先生(スポーツ・健康科学教育研究センター)「想像と知識」

☆新入生向けの図書案内
 昨年・一昨年度、新入生へむけての図書館報「藤棚」を書かせていただきました。その「藤棚」を読み返すと年月が過ぎていくのが本当に早いと感じています。2017年度入学された皆さんは、これからの学生生活に夢や希望に満ち溢れていることだと思います。ただ、充実した学生生活はあっという間に過ぎ去っていきます。この学生生活をより充実させるためには、勉学・スポーツなど多くのことをチャレンジしてほしいと考えています。様々な学生生活の一つとして、読書活動を推進するライブラリ サーティフィケイト というものがあります。貴重な学生生活の中でゆっくりと本を読める時間が持てれば本当に素晴らしいことだと考えています。私自身、スポーツ・健康科学教育研究センターに所属しているので、スポーツと本に関して少し書かさせていただきます。昨年、ブラジルのリオデジャネイロでオリンピック・パラリンピックが開催されました。日本代表選手の活躍で日本国内も大いに盛り上がりました。メダリストが東京都中央区をパレードした際には、沿道に80万人の方が祝福に駆けつけました。そのメダリストの半生などが書かれた本も多く出版されています。あの時の感動の思い出しながら、それまでのプロセスを知ることで、選手自身やその競技種目がより好きになるのではないでしょうか。そして、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックの次は、2020年に東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。皆さんが入学して4年目にあたります。私自身、この東京オリンピックへ向けて、陸上競技の強化委員長を昨年の10月からつとめています。新しく出来る国立競技場に日章旗をあげるという壮大な目標にむかって悪戦苦闘しています。そのような時に、大きな力になってくれるのはネットからの情報よりも、本から多くの情報を得ています。特に、スポーツやビジネスなどの世界でリーダーとして活躍された方の本を読むだけで、私の想像と知識の引き出しが増えていきます。そのため、時間があれば本を読んで少しでも想像と知識の引き出しを増やしていきたいと心掛けています。2020年は、皆さんにとって就職活動の年度になることを考えると、ぜひ、時間がある時に本を読んで少しでも知識の引きだしを増やる学生生活を送っていただきたいと考えています。

甲南大学図書館報「藤棚」(Vol.34 2017) より