図書館エントランスホールでは、阪神・淡路大震災後20年になるのにあわせて、
2015年1月5日より「震災後20年によせて―阪神・淡路大震災―」の展示をしています。
向かって左側では、阪神淡路大震災発生当時の新聞記事などを展示しています。
右側では、震災発生直後の神戸の街並みや甲南大学の様子などを写した写真を展示しています。
また、震災当日に被災して止まってしまった図書館の時計なども併せて展示しています。
ぜひ一度ご覧ください。
*図書館ホームページでは、震災当時の様子をまとめた
「震災と図書館活動」を公開しています。
こちらも併せてご覧ください。
投稿者「図書館」のアーカイブ
加護野忠男 (特別客員教授) 『企業家学のすすめ』
<教員自著紹介>
企業家研究フォーラムという学会(研究者の団体)が創立10周年記念の事業としてまとめた研究入門書です。経済学、経営学、経済史、経営史といった多様な学問領域の研究成果をもとに、企業家とはどのような存在か、企業家が行うイノベーションとはどのような社会的役割を果たしているか、企業家がどのような環境で生み出されるか、イノベーションを起こすための社会的条件は何かなどについてまとめられています。これまでの研究を通じて、すでに明らかにされていること、まだわかっていないことがコンパクトにまとめられています。
企業家について研究したいと思う研究者のためにまとめられた本ですが、学生諸君の勉学の出発点になるでしょう。世界ならびに日本の代表的な企業家についての紹介もあります。ビジネスの世界だけでなく、社会貢献を目指した企業家も紹介されています。神戸の東灘で活躍した企業家もいますし、東灘に居を構えた企業家も少なくありません。本学の創設者である平生釟三郎氏も社会企業家です。コープこうべの創業者である那須善治氏は、平生氏に触発されて、灘購買組合を創業されました。これが現在のコープこうべのルーツの1つになっています。このような歴史を知れば、甲南大学の学生諸君は企業家を身近に感じることができるでしょう。
本書には参考文献のリストも掲載されていますので、もっと深く研究したいと思う人々にとっても貴重な手がかりになるでしょう。参考文献のほとんどは図書館にあります。本書をきっかけに図書館を活発に利用していただくようになれば、編集者として望外の喜びです。
経済学部や経営学部の学生諸君にぜひ読んでいただきたい必読書です。法学部や文学部の学生諸君にも知的刺激を与えてくれるはずです。ぜひ目を通して下さい。
企業家研究フォーラムの本部は大阪の中央区本町の企業家ミュージアムに置かれています。このミュージアムでは、大阪で企業家としてイノベーションを起こした人々の事跡が保存されています。大阪に行く機会があったら時間をとって立ち寄ってみて下さい。関西の底力を知ることができます。ゼミのみなで行けば、みなで討論するための会議室も貸してくれます。大阪ではお勧めの場所です。
■『企業家学のすすめ』 加護野忠男[ほか]編、有斐閣、2014年7月
■請求記号 335.13//2148
■配架場所 図書館1階開架一般
■著者所属 特別客員教授
『第6回 製本教室を行いました。』
河﨑照行(会計専門職専攻) 『General accounting standard for small-and medium-sized entities in Japan』
<教員自著紹介>
本書は書は、日本の中小企業会計(「中小企業の会計に関する基本要領」)を平易に解説した英語の解説書です。本書は、多くのネイティブの研究者・会計専門職と、徹底的な内容の検討と専門用語のチェックを重ねており、外国人が日本の中小企業会計を知るための標準的な解説書であるとともに、日本人が日本の会計制度(会計基準)を英語で学習するための格好のテキストです。
■『General accounting standard for small-and medium-sized entities in Japan』 河﨑照行[ほか]著、Wiley Publishing Japan、2014年
■請求記号 336.92//4089
■配架場所 図書館4階書庫
■著者所属 会計専門職専攻 教授
■河﨑先生からのお薦め本
『詳解 中小会社の会計要領』 河﨑照行(ほか編著) 中央経済社(2012年)
請求記号 336.9//2171
配架場所 図書館1階開架一般
第8回 『読破活動会=読活(ドッカツ)』を開催しました。
安積敏政(経営学部) 『実態調査で見た中堅・中小企業のアジア進出戦略「光と陰」』
<教員自著紹介>
本書は、日本の中堅中小企業のアジア進出実態をアジア20ヵ国・地域100社超の現地法人を直接訪問し、インタビューした結果をまとめた実証研究である。進出時の検討、進出後の現地経営の困難さ、そして志半ばでの事業縮小・撤退という3段階で日本の中堅中小企業は何と格闘して、どのように解決しようとしているのか。本書に、筆者が訪問した現地法人の中から42社の具体的事例をも収録している。
■『実態調査で見た中堅・中小企業のアジア進出戦略「光と陰」』 安積敏政著 日刊工業新聞社 2014年8月
■請求記号 338.92//2194
■配架場所 図書館1階開架一般
■著者所属 経営学部 教授
■安積先生からのお薦め本
『竹中流「世界人」のススメ』 PHPビジネス新書 2013年3月4日発行(248頁) 竹中平蔵著
ISBN978-4-569-81011-9
副題に「日本人が世界に飛び出すための条件」が付いている。
著者は、現在、慶応義塾大学の教授であり、2001年に小泉内閣で経済財政政策担当大臣に就任し、その後、金融担当大臣、郵政民営化担当大臣などを務めた。
著者は“世界は広い。世界を知ることは楽しい。そんな世界で活動することはもっと楽しい。そしてそれは、誰にでも可能だ。”と言う。
「世界を目指すことの必要性、そして楽しさ」、「世界と競争する覚悟を持つ-グローバル人材に必須のマインドとは-」、「世界は今、どうなっているか」、「世界と戦うために必要な力とは何か」を極めて平易に解説している。日本国内に引き籠りの学生にとって“目から鱗“の書であり、グローバル人材になるための入門書である。
