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2017年度 第1回店頭選書を行いました。

2017年6月2日(金)、ジュンク堂書店大阪本店において、学生と図書館職員が店頭選書を行いました。当日は、図書館に置きたい本を書棚から選んで、 ハンディーターミナルを使って裏表紙に記載されたISBN(バーコード)をスキャンしていきました。

ご協力いただいた学生の方、ありがとうございました。 図書館では年1~2回、店頭選書を実施しています。 興味を持った人は是非次回参加してみてください。

選書した本は、近日中に図書館1階、新着コーナーの左隣に並べる予定です。 (一定期間を過ぎると通常書架に並びます。)

店頭選書参加学生の感想

**文学部歴史文化学科 金澤舞奈さん**

私は六月二日に行われた選書ツアーに参加しました。一言でいうと、非常に面白かったです。 参加した理由は、甲南ライブラリーサーティフィケイトの取得要件に入っていたのが一つ。あと、昨年から興味があったというのがもう一つ。参加するのには少しばかりの勇気がいりました。参加するといった連絡をするまでの過程であれこれ悩み、ただ連絡をするだけで緊張しました。ツアーはジュンク堂大阪本店で行われました。ここはとても広く、本の数も種類も多くありました。本を選んでも選んでも、気になる本が現れました。次はこの本が読みたいとかあの本を買いたいとか、気になる本を見つける度に思いました。まったくキリがありませんでした。夢中になって本を選んだので、自分が疲れ切っていることに気がつきませんでした。私は休息をとることを重視しなかったので、帰宅したころにはもうクタクタ。休憩をはさめばよかったと後悔しました。ツアーに参加して、私はまだまだ何も知らないのだと思いました。というのも、他の参加者が知らない本や作者について話していたのです。もっと読書をしなければいけない。もっと読書して、様々なことについて学ばなければいけない。そう、考えさせられました。

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**文学部日本語日本文学科 冨依佳央さん**

私が選書ボランティアをするのは二回目の事となります。前回初めて参加した時は当日少し緊張する事もありましたが、今回に至っては終始リラックスして選書をすることが出来たと思います。

この選書ボランティアを通して得ることが出来るものには、二つの大きな要素があると私は思っています。まず一つは自分自身の読んだことのないジャンルの本に触れ合えるという点です。書店を使う時は自分の興味のあるジャンルを主に見る人がほとんどだと思います。しかし、この場を通じて普段目を通すことのない学術書や自身の興味外のジャンルにも目を通す事で自分自身の視野を広げる好機にもなります。元々本を読む人にとってはこれまで以上に本に接する機会を増やせるものだとも思います。

もう一つは、普段本を読んでいる自分以外の視点で本に接する事が出来るということです。この選書ボランティアの目的は図書館の利用者を増やす事や、貸出冊数を増やす事にも目的を置いています。そのため、自分自身が読みたいと感じた本を選ぶという事もするのですが、どのような本が読まれるのかという事。どのような本を置けば利用者が増えるのかという事も考えながら選書をしたりしています。そのため、図書館司書の講義を受けている人にとってはより現場に近い場所を知る機会にもなり得ます。

これら二つが私自身が選書ボランティアを経験して感じた特に大きなものとなりますが、これら以外にも普段図書館で働かれている方々と図書館外でお話をさせていただくことによって、公私を含めてたくさんの本を読まれてきた方の意見を聞くことができたりします。これまで、あまり本を読む機会の無かった人でも本をより好きになれる機会なので、普段本を読む人読まない人に拘らず本をこれまで以上に好きになれる良い場であると私は思います。

藤田昌久著 (特別客員教授) 『集積の経済学 : 都市、産業立地、グローバル化』

<教員自著紹介>
 本書は、都市・地域経済学の古典的な基本文献から最近著しい発展を見せている「空間経済学」の最新の研究成果までを踏まえて、様々な空間的規模における経済集積の出現と経済効果を統一的なミクロ経済モデルによって分析し、かつわかりやすく説明している。東京一極集中はなぜ進むのか、地方の活性化はいかにして達成できるのか、ヒントを本書で見付けて欲しい。

■『集積の経済学 : 都市、産業立地、グローバル化』 
 (原著第2版の翻訳)

■藤田昌久, ジャック・F.ティス著 ; 徳永澄憲, 太田充訳  東洋経済新報社 , 2017年2月
■請求記号 332.9//2056
■配架場所 図書館1F 教員著作
■著者所属 特別客員教授

   

帯谷博明編著 (文学部) 『よくわかる環境社会学(第2版)』

<教員自著紹介>
 本書は環境社会学の入門書です。初版は多くの大学で活用されてきました。私たちは、読者に環境問題を身近なものとして捉え、環境社会学の面白さを体感してほしいと考えています。そこで、内容をわかりやすくし、具体的な事例から考えていくという構成にしました。具体的には、フィールドの写真や図を用いたり、多くのコラムを挿入したりすることによって、初めて学ぶ人にも理解できる工夫を施しています。

■『よくわかる環境社会学(第2版)
■鳥越皓之, 帯谷博明編著  ミネルヴァ書房,2017年4月発行
■請求記号 361.7//2118
■配架場所 図書館1F シラバスコーナー
■著者所属 文学部 教授

笹倉香奈 (法学部) 『可視化・盗聴・司法取引を問う』

<教員自著紹介>
 2016年5月、刑事訴訟法等改正法が成立した。一部の事件で取調べの録音録画が義務化されることになったが、他方で司法取引制度が創設され、通信傍受(捜査機関による電話などの盗聴)の大幅な拡大がおこなわれるなど、捜査権限の拡大も行われた。本書は改正に至る経緯と改正法の問題点を一般市民に向けてわかりやすく解説する。日本の刑事司法がどのような方向に向かっているかを理解することができるだろう。

『可視化・盗聴・司法取引を問う』
村井敏邦・海渡雄一著
*笹倉先生は、「〔コラム〕司法取引の課題」をご執筆されました。

日本評論社,2017年3月発行

請求記号: 327.6//2358 
配架場所: 図書館1F 教員著作コーナー
著者所属: 法学部 教授

【笹倉先生おすすめの関連書籍】
『2016年改正刑事訴訟法・通信傍受法条文解析』
川崎英明, 三島聡, 渕野貴生 編著
日本評論社,2017年
*笹倉先生もご執筆されています

『コンメンタール可視化法』
大阪弁護士会取調べの可視化大阪本部 編
現代人文社、2017年

『実務に活かす Q&A 平成28年改正刑事訴訟法等のポイント』
小坂井久、青木和子、宮村啓太編著
新日本法規、2016年

☆笹倉先生は、雑誌『法学セミナー』2017年度4月号、「法学入門」の「刑事訴訟法入門」をご担当されました!
はじめて勉強する学生でも分かりやすいように執筆された特集号です。是非ご確認ください。
『法学セミナー』2017年度4月号は、図書館2階雑誌コーナーにあります。

服部正監修 (文学部) 『アドルフ・ヴェルフリ [二萬五千頁の王国]』

<教員自著紹介>
 スイス生まれのアドルフ・ヴェルフリ(1864-1930)は、35歳の頃から66歳で亡くなるまで、精神科病院の中で一心不乱に創作活動に打ち込んだ芸術家です。独創的な空想世界の冒険を描いたヴェルフリは、アウトサイダー・アート/アール・ブリュットを代表する画家として、さらにはスイスにおける重要な画家の一人として高く評価されています。本書は、ヴェルフリの生涯と作品を包括的に紹介する日本初の画集/研究書です。

■『アドルフ・ヴェルフリ [二萬五千頁の王国]
■服部正監修、兵庫県立美術館(ほか)編集  国書刊行会, 2017年1月発行
■請求記号 723.345//2005
■配架場所 図書館1F 教員著作コーナー
■著者所属 文学部 教授

  

伊豫田隆俊著 (共通教育センター) 『会計のいま、監査のいま、そして内部統制のいまー日本経済を支える基本課題とは』

<教員自著紹介>
 トランプ政権の誕生、イギリスのEU脱退、また国内では東芝問題など、わが国企業を取り巻く環境は大きく変わりつつある。こうした中、経済社会のインフラとして欠くことのできない会計や監査は、今後どのような方向に向かうのか、また向かうべきなのか。本書はこうした視点から、今後の会計・監査のあり方をめぐって、3つの学会の会長が披瀝した意見を収録したものである。

■『会計のいま、監査のいま、そして内部統制のいまー日本経済を支える基本課題とは
■八田進二、伊豫田隆俊、橋本尚著  同文舘出版 , 2016.4
■請求記号 336.9//2923
■配架場所 図書館1F 教員著作コーナー
■著者所属 共通教育センター 教授