4.教員自著紹介」カテゴリーアーカイブ

園田 寿 ほか著(法科大学院 )     『エロスと「わいせつ」のあいだ : 表現と規制の戦後攻防史』

<教員自著紹介>
 本書は、明治から現在までの性表現と刑法175条との攻防史である。江戸時代までは性についておおらかだった日本人だが、明治以降、脱亜入欧の国是に反する性表現が取り締まられていった過程を分析する。立法者は、「社会はかくあるべし」との願望を込めて法を作るが、社会が変化すれば立法者のイメージとのズレは大きくなる。刑法学者もまた「社会はかくあるべし」との願望を込めて刑法理論を作りあげるのである。

■『エロスと「わいせつ」のあいだ : 表現と規制の戦後攻防史』
■園田 寿 [ほか著] 朝日新聞出版  2016年2月              
■請求記号 326.22//2018
■配架場所 図書館1F教員著作コーナー
■著者所属 法科大学院 教授
 
■園田先生からのお薦め本
『遠野物語・山の人生』 柳田国男著  (岩波文庫)       

子安増生 編著(文学部 ) 『心理学』

<教員自著紹介>
 広大な心理学の全分野に目配りしたテキストとして、バランスよく、ポイントをしぼってわかりやすくまとめたもの。特徴は、「心理学検定」の受験のための学習教材としても使いやすいように、その試験科目に対応した10領域から章を構成したことである。執筆陣は、各分野の著名研究者に加えて、心理学検定の関係者も加わり、初学者にも上級者にも、テキストとして最適な内容となっている。

■『心理学』
■子安増生 [編著] 勁草書房  2016年4月
■請求記号 140//2172
■配架場所 図書館1F教員著作コーナー
■著者所属 文学部  特任教授
 
■子安先生からのお薦め本
『マシュマロ・テスト:成功する子・しない子』 ウォルター・ミシェル[著 ]柴田裕之[訳]              
請求記号 141.7//2006
配架場所 図書館1F一般開架

「三つ子の魂、百まで」と言われていますが、幼児の時にマシュマロを食べるのを待たされて、じっと我慢できるかどうかで、長じて人生で成功するかどうかがわかるという、アメリカの心理学者ウォルター・ミシェル教授の有名な実験について、教授自身がていねいに解説した本の訳書です。発達や教育に関心のある人は必読の大変おもしろい本です。

古田清和 ほか著(共通教育センター)     『社会福祉法人の運営と財務』

<教員自著紹介>
 社会福祉に関連して最近の介護や待機児童の問題など我々の周りで身近に起こっています。政府もこれらの担い手である、社会福祉法人の改革に乗り出していて、ガバナンスの向上や会計監査の導入が決まっています。改正された社会福祉法に準拠しながら、サービスを提供する側と利用する側の双方が活用できるように、コンパクトに要点を解説しています。

■『社会福祉法人の運営と財務』
■古田清和 [ほか著] 同文舘出版  2016年5月
■請求記号 369//2203
■配架場所 図書館1階教員著作コーナー
■著者所属 共通教育センター  教授
 
■古田先生からのお薦め本
『20歳になったら知っておきたい会計のはなし』  古田清和 [編集代表]
請求記号 336.9//2754
配架場所 図書館1階シラバス

 特設科目(社会とファイナンス)でも使用していますが、学生の間に知っておくべきお金の話が中心に記載されています。専門的な会計用語を使わずに、社会に出てからも役立つ知識を示し、現在のお金にまつわる話をはじめ、今後のライフ・プランを考える上での参考にして下さい。

古田清和 著(共通教育センター)『親子会社・グループ企業 監査役等の実務対応』

<教員自著紹介>
  企業のコーポレート・ガバナンスがクローズアップされる中で、監査役等の役割は重要性が高まってきている。また、企業統治の形態が多様化する中で、子会社等での会計不正事例が起こり、企業集団としての対応が求められている。さらに不祥事に関連して、会計監査の信頼性が揺らいでいる。そのような中で、監査役等はどのように考え行動すべきか、必要とされる実務を解説している。

■『親子会社・グループ企業 監査役等の実務対応』
■古田清和 著 弁護士会館ブックセンター出版部LABO 2016年2月
■請求記号 325.243//2113
■配架場所 図書館1階教員著作コーナー
■著者所属 共通教育センター  教授
 
■古田先生からのお薦め本
『会社役員・財務経理担当者のための監査入門』  古田清和 [ほか著]
請求記号 336.97//2182
配架場所 図書館1階教員著作コーナー

監査の話は専門的な知識が必要といわれますが、日本の経済社会にとっては基本的なインフラであり、様々な組織形態に導入されてきています。とくに監査の実務を実践して行くには、監査を行う側と、受ける側が、共通の土台に立つ必要があります。そのための入門書で、誰でもが取りかかれるように監査を家電の保証書から説明しています。

教員著作コーナーが出来ました!

8/8より、教員著作コーナーを新設・公開しました!(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)
甲南大学の教員が執筆した本がたくさん配架されております。
皆さんぜひご利用ください!
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8/3(水)の設置作業に際しては、KONAN ライブラリ サーティフィケイトにエントリーしている学生さん3名がボランティアで来てくれました。
↓作業風景

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すごく一所懸命に作業してくださり、予定どおり8/3に設置完了。
皆さんお疲れ様&ありがとうございました!

川口茂雄 (文学部)ほか執筆 『デジタル情報社会の未来』

<教員自著紹介>
  《岩波講座 現代》の第9巻です。インターネットが社会をどう変えたのか、これからの未来はどうなるのか……、がテーマの巻です。
第4章を私は担当し、大量の文字や画像データを誰でもいくらでも保存できる時代が、人類史上初めて、ここ数年で急にやってきたことで、《何を残すか残さないか》の価値基準が不明確になってきた、とやや警鐘を鳴らす方向性で書いたのですが、対照的に第5章では、山田奨治氏が〈海賊版〉の創造的な文化的ポテンシャルを肯定的に論じています。読み比べてみてください。また両者の中間のような仕方で、第3章では荻上チキ氏が「ネット社会の闇」である「流言(デマ)」の拡散について、「情報教育」の必要性を指摘しています。――皆さんは大量のデータが飛び交い保存されるいまの時代を、どう考えますか
 
『デジタル情報社会の未来』 川口茂雄 [ほか執筆] 岩波書店 2016年6月
■請求記号 308/9/2020
■配架場所 図書館1階開架一般
■著者所属 文学部 准教授