語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル2】 837/O/2
Title: The Pit and the Pendulum
Author: Edgar Allan Poe(Retold by John Escott)
Series: Oxford Bookworms Library ; Stage2
短編作家、詩人として名高いエドガー・アラン・ポーの短編集。
宗教裁判で死の宣告を受けた主人公が目覚めると、そこは床に大きな穴のあいた暗い地下牢だった。そして再び目覚めると、台の上に縛りつけられ、先が鎌の形になった大きな振り子が彼の上にゆっくりゆっくり降りてくるのだった・・・。
追い詰められた主人公が取った行動とは?
表題作の「The Pit and the Pendulum」をはじめ、全身硬直症という珍しい病気を患っているため、生きたまま埋葬されるのではないかという妄想に取り付かれた男の話「The Premature Burial」、主人公が森の廃屋で見つけた奇妙な肖像画「The Oval Portrait」など、5編の短編を収録しています。
「1-2. 語学学習室」カテゴリーアーカイブ
『The Graveyard Book』Neil Gaiman
語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル5】 830/G/5
Title: The Graveyard Book
Author: Neil Gaiman
ある夜、一家殺害から一人生き残った赤ん坊が墓地に迷い込んだ。
墓場の<死者>たちと<生と死の境界にいる>サイラスは、この赤ん坊を育てることに決め、“Nobody (通称Bod)”と名づける。
死者たちの愛情と教育、(体を見えなくしたり、夢にでたりする方法など・・)を受けて育ったBodは、次第にヒトの世界に惹かれていく。そして、その先には、両親を殺した犯人との宿命が待っていた。
ゲインマン独特の文章にでてくる少し難しい言葉と、“古い”死者たちの言葉遣いがちょっと難しいですが、ニューベリー賞、カーネギー賞など名だたる賞を獲得した太鼓判つきの作品です。
『Unbroken』Laura Hillenbrand
語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル6】 830/H/6
Title: Unbroken
Author: Laura Hillenbrand
陸上選手だったLouis Zamperini氏。2011年現在、93歳でご健在だそうですが、この方の体験を描いたノンフィクションです。
Zamperini氏はオリンピックに出場するほどの選手であったが、第二次世界大戦によってのために東京オリンピックが中止になると、アメリカ空軍に入隊する。けれど乗っていた飛行機が撃墜され、太平洋上で47日間漂流した後、日本軍に捕らえられる。
多くの仲間が処刑される中、オリンピックに出場したことで命拾いをして捕虜となった。日本の大船にある捕虜収容所に移送されたが、1945年の終戦まで、ひどい虐待を受ける。
1人のアメリカ軍捕虜の体験から見た戦争。
その体験記が今ベストセラーになっている現実。
虐待された捕虜の口から語られる「原爆投下の正当性」。
避けて通らずに真っ向からぶつかってみませんか。
『The Help』Kathryn Stockett
語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル6】 830/ST/6
Title: The Help
Author: Kathryn Stockett
アメリカでベストセラーの小説が、日本ではあまり評価されない。実はよくあることなのです。
この“The Help”は、アメリカで実に2年間、ベストセラーの上位にありました。
この小説が、なぜ日本人に受けないのか。答えは「あまりにアメリカだから」です。
時は1960年代、時の大統領はケネディです。この時代のアメリカは冷戦の反動から、“アメリカン“な文化が流行しました。プレスリーの音楽が流れる中、アメ車が走り回っている時代です。今でも多くのアメリカ人は、この時代が最もアメリカらしいと、特別な感情を持っています。
しかし、この時代にはまだ、厳しい人種差別が残っていました。
特に南部では根強く、上流階級の女性たちは「ヘルプ」と呼ばれる黒人女性に家事も育児もまかせっきりでした。そんな南部の上流階級の家に育ったスキータが大学から戻り、地元の新聞社に就職したところから物語は始まります。
外の世界から戻ったスキータは、地元の抱える社会矛盾がリアルに見えるようになっていることに気づきます。いままで「友人」だと思っていた同年代の女性たちと、自分を育ててくれた「ヘルプ」たち。スキータにとってはどちらが本当の友なのか。スキータは「ヘルプ」たちの本音をききだそうと、インタビューを試みます。けれど、「ヘルプ」たちにとって、インタビューに応えることは死活問題。だれも応じてはくれません。その時、トイレに関するある事件が起きます・・・。
『One Day』David Nicholls
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【レベル6】 830/N/6
Title: One Day
Author: David Nicholls
デクスターとエマ、二人それぞれの1988年から2007年までの20年間、20回の7月15日の1日を20章で書いた物語。
エジンバラ大学の卒業式の日(7月15日)に出会ったデクスターとエマは意気投合し、酔った勢いで一夜を共にする。ハンサムでプレイボーイのデクスターと、地味なエマは朝になって流されたことに後悔し、一日で別れてしまう。
1年後、デクスターはローマで英語教師のアルバイトをしながら、派手で「絵になるような人生」を目指し、エマは小劇団で働きながら小説家を夢見ている。
2年後、3年後・・・
二人は時々めぐり会うこともあり、それぞれにパートナーとも出会うが、エマは折々に「君が40になっても独身だったら結婚しよう」といったデクスターを思い出す。
『What I Wish I Knew When I Was 20』Tina Seelig
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【レベル6】 830/SE/6
Title: What I Wish I Knew When I Was 20 (20歳のときに知っておきたかったこと)
Author: Tina Seelig
スタンフォード大学 ティナ・シーリグ先生の『20歳のときに知っておきたかったこと』の原著です。20歳向けにやさしく書かれているので、英語でもそれほど難しくはありません。
ティナ・シーリグ先生は心理学から神経科学へ転向し、現在では経営工学を教示している異色の教授です。彼女が教えているのは起業家精神とイノベーションですが、つまりは、「常に新しいことを考える方法」です。
どうすれば既存の概念にとらわれずに発想し、行動することができるのか、どうすれば失敗を成功に変えることができるのか。
シーリグ先生は、鍵となるのは「entrepreneurship(起業家精神)」であるといいます。
これからを生きる20歳の諸君、読んでおきませんか?
英語で読めば今後の人生にとって、更にプラスになることに間違いはありません!