5-2.教員インタビュー」カテゴリーアーカイブ

文学部 T先生へのインタビュー

文学部 3年生 中西聖也さんが文学部のT先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

 ・小さい頃に本は読まれていましたか?

 幼稚園の頃は、母親によく読み聞かせてもらっていました。今思うと、宮沢賢治や新見南吉の童話など少し文学チックな本が多く、良い本を選んでもらっていたと感じます。小学生になってからは、偕成社の「少女名作シリーズ」を読み始め、次に「少年少女世界の名作シリーズ」に出会いました。オルコットやゲーテ、シェイクスピアなどが子供向けに面白く書かれていて、子供の文学の裾野がすごく広い、豊かな時代だったなと思います。

大学で日本文学を勉強されたきっかけは何でしたか?

 中学二年生の時に、樋口一葉に出会ったことがきっかけです。NHKの「一葉日記」というドラマを見て、一葉を読み始めました。女性が文章を書いて生きていこうとする姿に惹かれたのだと思います。その頃から、日本文学を学んでみたいなと思うようになりました。。

・近代文学に興味を持ったのはなぜですか?

 日本の古来の江戸時代までの文化的な流れから、明治以降の文化は大きく転換していきます。その激動の時代のダイナミックさに惹かれて、感心が広がっていきました。そこから、文学を勉強しながらも、背景にある風俗や文化、政治、制度などいろんな面に目を向けていきたいなと思っていきました。一葉がその時代の大きな転換点に立っていたというのも外せないポイントですね。

・最後に、学生におすすめの本を教えてください

 やはり大学の時間のある時に、一番重たい本を読んでおいてほしいと思いますので、ドストエフスキーの『罪と罰』を選びました。日本の近代文学は『罪と罰』にものすごく影響を受けています。ぜひ一度チャレンジしてほしいです。
 あんまり長いものは嫌だと言う方には、山本文緒さんの『絶対泣かない』を選びました。15人の働く女性達の姿を描いている短編集です。職業・社会が垣間見える本として、学生に良いと思います。

・インタビューを終えて

 たくさんの面白いお話を聞かせていただきました。この短い文章では、先生の本への想いや、魅力の全てを伝えきることなんて出来ません。それほどまでに深い本への愛情を、直に感じることが出来たので、インタビューをして本当に良かったと思いました。

 <T先生おすすめの本>
①  ドストエフスキー著  『罪と罰』 新潮社,1987年
※図書館注: 図書館には複数出版者の邦訳を所蔵していますが、光文社古典新訳文庫が一番新しいです。

②山本文緒『絶対泣かない』角川書店,1998年

(インタビュアー:文学部 3年 中西聖也)

理工学部 須佐元先生へのインタビュー

理工学部 4年生 地主大輝さんが理工学部の須佐元先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

 ・本を読んでいますか。

 なんでも読んでいますが特に小説を読んでいます。 小説の中では浅田次郎さんの本を好きで読んでおり、新作があればすぐに購入します。

・図書館はよく利用されますか。

 あまり利用しないですね。ほしい本などがあればamazonで購入します。

・仕事で読むことはありますか。

 仕事で読む場合であれば論文がほとんどで、読書は趣味として読みます。勉強のために読んでいると面白くないので、読書では自分が好きと思ったものを読んでいます。

・先生が行っている研究に進むきっかけになった本、またはエピソードを教えていただけませんか。

 小学生時代に見たテレビ番組の「コスモス」がきっかけでしたね。 宇宙の研究やそれにまつわる歴史的なエピソードから相対論の話など、その時子供だった自分に「難しそうだからやってみたい」というような冒険心をくすぐられました。たぶんわれわれの世代の天文学者は多かれ少なかれこのコスモスに影響されていると思います。

・学生にお勧めの本などがあれば教えていただけませんか。

 「原発事故と科学的方法」ですね。この本は原発事故に関する内容というよりは、それを偏りなく手元にあるデータを使って筋道立てて考えていく、いわゆる「フェルミ推定」というやり方で原発事故を論じています。数字がしばしば出てくるので文系の人には難しいですが、自分で考えて物事を理解することを学べる本だと思います。

・インタビュー後

 今回はお忙しい中数十分間のインタビューを行ってくれました。私は読書に関して一種の勉強として読んでいた一面があったので、先生が読書を一種の楽しみとして読んでいらっしゃることに対して損をしながら読書活動を行っていたのかなと思う一方、ちょっと肩が下りたかなと感じました。そういう意味では有意義なインタビューだったと感じています。  また紹介してくださった本も、自分はあまりフェルミ推定が得意ではないので、参考として読んでみたいと考えています。

 

 <須佐先生おすすめの本>
 牧野淳一郎著  『原発事故と科学的方法』 岩波書店,2013年
 配置場所:図書館 1階開架一般  請求記号:543.5//2114 

(インタビュアー:理工学部 4年 地主大輝)

文学部 吉村裕美先生へのインタビュー

文学部 4年生 川嶋健佑さんが文学部の吉村裕美先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

・どういったジャンルの本を読まれていますか

 気楽に読むのは新書や選書が多いですね。小説も読むのですが、小説を読むと私の場合は用例を拾ってしまうので。最近読んだのは『アイヌの歴史‐海と宝のノマド』という本です。

 ・ご自身の研究とは別で読んだのですか

 もともとアイヌ語を勉強したこともありましたが、それとは別に読みました。アイヌ民族に対して我々が持っている素朴な人々というイメージとは全く違う、流通や貿易を通して周りの民族との関わりを持った民族であるという内容でした。アイヌのことだけではありませんが、我々が勝手に知らない文化に対してステレオタイプなレッテルを貼って、へんな憧れを持ったりするけど実際はそういうものではないっていうことが分かって面白かったです。

 ・どういった時に本を読まれますか

 私は通勤時間が長いので通勤時間に読むことが多いです。

 ・学生時代はどういった本を読んでいましたか

 高校から大学にかけてはシャーロック・ホームズにハマっていて、いわゆるシャーロキアンって言うんですけどホームズ関係の本をたくさん読んでいました。

 ・それが今に役立ったりしていますか

 英語力がつきましたね。日本語で訳されたものから入りましたが、だんだんとエスカレートしてくると原書で読まないと気がすまなくなって。さらに研究の域に達してしまって日本シャーロック・ホームズクラブでも活動していました。論文だけではなくてホームズのパロディなども読んで偏った読書をしていましたね。

 ・最後に学生へメッセージがあればお願いします。

 とりあえず本棚の前に行って眺めてみることをすごく薦めたいですね。目的の本を探すのもいいけれども、偶然の出会いが面白いので、ボーっと本棚の前に立って、いろんなタイトルを見て、あれっ!ていうような機会を増やしていって欲しいです。

 ・インタビューを終えて

 改まると緊張してしまって質問者側がしどろもどろになってしまいましたが丁寧に答えてくださりました。吉村先生に読書について伺ったのは初めてでしたが、とても刺激的なお話を聞かせていただきました。貴重なお時間をインタビューに当てていただきありがとうございました。

 

 <吉村先生おすすめの本>
 瀬川拓郎著  『アイヌの歴史-海と宝のノマド』 講談社,2013年
 配置場所:図書館 1階開架一般  請求記号:211//2011

(インタビュアー:文学部 4年 川嶋健佑)

マネジメント創造学部 寺内衛先生へのインタビュー

マネジメント創造学部 4年生 藤本雄大さんがマネジメント創造学部の寺内衛先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

テーマ:「読書を通し教養の大切さを学ぶ」

—寺内先生の読書背景

寺内先生が読書を始めたきっかけは、自身の目の矯正、教師である父の影響、この2つが背景としてある。家に様々な分野の本があり矯正のトレーニングとして読書を始め、それをきっかけに宇宙の分野や歴史に関心を強くいだきだした。先生は東京大学理学部に進まれた。先生が学生の時の教育システムは文理の選択は高校3年時。それまでは文理両方の内容を学んでおり、今の学生より幅広い学問を学んでいた。

—本から学ぶ「教養」

「教養」は、私が思う寺内先生を表す一つのキーワードと感じる。だが、教養とはなんなのか。それを今回質問した。「教養とは、今の情報社会において正しい情報の良し悪しを自己で判断するためのベースとなるもの。」教養の学びを通して専門分野外の知識を広げることで情報判断能力が身につく。反対に知識がなければ、他者に判断を委ねてしまうことになりかねない。

—今の学生に必要なこと

現代の教育には、ゆとり教育をきっかとし文系一辺倒の科目しか学ばなくても大学に入学できる環境ができた。それは志望校への合格率が上がる一方で理系分野を捨てることとなる。つまり、上記の情報判断を他者に委ねることとなる。寺内先生はCUBEには文系一辺倒の学生が多いため、科学を教えることに力を入れている。

—オススメの本

三四郎

理由:昔の大学生と今の大学生との違いを知ってもらうきっかけとして。日本人のノーベル賞受賞者は文理選択を早くからしていない世代の人である。特に留学するためにTOEFLの一定水準のスコアが必要な学生は理系の分野も出題されるため学んでおく必要がある。

—インタビュアーが感じたこと (まとめ)

30分間の短い時間であったがとても濃いお話を聞くことが出来た。私も読書はする方だが日々の生活へすぐに活かせるものをと思いビジネス本、自己啓発などが多い。他の分野にはあまり手を出さず範囲が狭いことを認識した。このインタビューをきっかけに、以前から知りたいとは思っていたが手が出せていない世界史や数学の歴史に関しての本を読んでいきたい。

 

 <寺内先生おすすめの本>
夏目漱石 著  『三四郎』 岩波書店,1990年
 配置場所:マネジメント創造 リーディングゾーン  請求記号:S081.6/緑10/5 

(インタビュアー:マネジメント創造学部 4年 藤本雄大)

文学部 田中雅史先生へのインタビュー

文学部 2年生 中西聖也さんが文学部の田中雅史先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

・小さい頃から本はよく読まれていましたか?

 そうですね。小学生の時、移動図書館というのがあって、地域の図書館が運んできてくれている本の中から児童書などを読んでいました。「ドリトル先生」シリーズが好きでした。

・書店はよく利用されますか?

 学生の頃はよく利用していましたが、今は違います。元々関東だったので、関西に馴染みがないこともあって、書店に行かなくなりました。

・それでは、本を買うときはどうされていますか?

 授業や研究で必要になったらネットで調べて買います。ネットで購入することが多いですね。

・研究についてお聞きします。大学時代は日本文学系ではなかったようですが、どのようなことを学ばれていましたか?

 英文学部で、ロマン派の詩人を学んでいました。大学院は比較文学に進み、ロマン派の詩人と明治時代の日本作家との影響関係を調べていました。その延長から幻想文学を調べるようになり、今は心理学の観点から研究を行うようになりました。

・それでは、自分の研究に一番合っていたなという本はありますか?

 一番というわけではありませんが、授業でも扱っている梨木果歩の『裏庭』が分かりやすいです。

・最後に個人的に学生向けにおすすめの本はありますか

 上橋菜穂子の『精霊の守り人』です。授業では心理学的に見てひっかかりのある部分が少ないのであまり使いませんが、「守り人」シリーズは面白いです。

・インタビューを終えて

 当日教授は風邪をひいていたのにもかかわらず、インタビューのためにわざわざ大学に来てくださりました。体調が心配でしたが、無事インタビューを終えることができました。あまり話せないとのことで、手短な質問になってしまったのですが、しっかり答えてくださりました。教授の学生時代の研究については知らなかったので、現在の研究との繋がりを知ることが出来て嬉しかったです。「守り人」シリーズはまだ『精霊の守り人』しか読んだことが無いので、機会があったら読んでみようと思いました。

 

<田中先生おすすめの本>
上橋菜穂子著 『精霊の守り人』 偕成社,1996年
 配置場所:図書館 2階中山文庫一般  請求記号:913/U 

(インタビュアー:文学部 2年 中西聖也)

文学部 稲田清一先生へのインタビュー

ライブラリ サーティフィケイト「教員インタビュー」の作成例です。
文学部の稲田清一先生にご協力いただき、図書館員がインタビューしました。


―本はよく読まれますか。

昔から本を読むことが好きで、特に五木寛之や筒井康隆などの小説をよく読んでいました。気に入った本は読み返すこともあります。

―本を探す場合、どのような方法で探されますか。

同じ著者の別の本を読んでみたり、読み終わった本から連想して探します。昔から文庫本の解説目録やカタログを読むのが好きなので、そこから本を探し、読みたい本のリストを作ったこともありました。

―本を読むことが好きということですが、図書館や書店などはよく行かれますか。

昔は新刊書店や古本屋などに行き、本や文芸雑誌などをよく買って読んでいました。図書館は大学院生の頃によく利用しました。本や論文の参考文献リストから、新しい本や論文を探して、文献を集めていました。

―先生は中国史を研究されていますが、昔から中国史に興味を持たれていましたか。

大学に進学する時は、歴史に限らずアジアについて学びたいと思っていました。大学2年生の秋に自分の専門分野を決めることになり、その時に東洋史を選択しました。

―アジアについて学びたいと思われたきっかけなどがあれば、教えてください。

私が大学に入学した1970年代は、日中国交正常化(1972年9月)、サイゴン陥落によるベトナム戦争の終結(1975年4月)など、様々な出来事がありました。また、1976年は、唐山地震の発生、周恩来、朱徳、毛沢東の相次ぐ死去、四人組の逮捕など、中国にとって激動の1年でした。

そういったニュースを目にしたり、本多勝一のルポルタージュや開高健の『輝ける闇』などを読んだりする中で、南北問題(北の富裕な先進工業国と南の貧困な開発途上国との経済的格差を中心とする問題)に興味を持つようになり、アジアについて学びたいと思うようになったのだと思います。

―中国史に興味がある方に薦める本などがあれば、教えてください。

中国史に興味がある方には、『中国の大盗賊・完全版』(講談社現代新書)を推薦します。この本は天下を取った大盗賊として、陳勝・劉邦、朱元璋、李自成、洪秀全、毛沢東について書かれています。ぜひ、一度読んでみてください。

【まとめ】
 質問内容を考えることは難しかったですが、インタビューの中で、本の選び方や読み方など、先生と自分の共通点がいくつも見つかり、インタビューの面白さを感じ、とても楽しい時間になりました。
 インタビューの最初に「昔は本を読むのが好きだと思っていたが、今はそうではないような気がしている。」とおっしゃられていましたが、昔読まれた本を紹介されていた時、とても楽しそうで、「本を読むことが好きだ」というお気持ちが伝わってきました。

『中国の大盗賊』は私もとても面白そうだと思ったので、今度読んでみようと思います。

<稲田先生おすすめの本>
高島 俊男著 『中国の大盗賊・完全版』(講談社現代新書),講談社,2004年
 配置場所:図書館 1階開架小型  請求記号:S081.6/1746/23 

(インタビュアー: 図書館職員)