5-0.KONAN ライブラリ サーティフィケイト」カテゴリーアーカイブ

2016年度 第1回店頭選書を行いました。

2016年10月7日(金)、ジュンク堂書店大阪本店で 学生3名と図書館職員で図書館の本を選書しました。 図書館に置きたい本を書棚から選んで、 ハンディーターミナルで裏表紙のISBN(バーコード)を スキャンしていきました。

ご協力いただいた3名の方、ありがとうございました。 図書館では年1~2回店頭選書を実施しています。 興味を持った人は是非次回参加してみてください。

選書した本は、近日中に図書館1階、新着コーナーの左隣に並べる予定です。 (一定期間を過ぎると通常書架に並びます。)

店頭選書参加学生の感想

**文学部日本語日本文学科 中西聖也さん**

店頭選書に参加するのは、今回で二回目です。昨年に選んだ時よりもだいぶ余裕を持って本を選べたように思います。どんな本だったら、大学生の役に立ちそうか、文学や語学に興味を持ってもらえそうかを考えながら選びました。

普段本屋に行く時と違って、自分のためでなく、図書館のために本を選ぶというのは新鮮で良いものでした。自分の選んだ本が誰かの役に立ってくれると嬉しいです。

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**文学部日本語日本文学科 富依佳央さん**

店頭選書のボランティアに参加するのは初めてで少し戸惑うこともありました。自分が読むためだけの本選びではなく、他の人も興味を持って手に取ってもらえるような本選びというのは、普段の自分が見る本選びの目線とは違うところから見ることができたのでとても有意義な時間だったと感じました。

次回もこのような機会があれば是非参加したいと思います。

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**文学部社会学科 古野莉彩さん**

店頭選書に行くまでは正直どういう本を選べばいいかわかりませんでした。しかし、実際に店頭に行ってみると、おもしろそうだなと思う本がどんどん出てきてもっと時間がほしいなと感じるほどでした。できるだけ、学生が興味を持って手に取ってもらえるような本をいろんなジャンルから選ぶよう心がけていました。たくさんの学生さんに読んでもらえると嬉しいです。また、これをきっかけに本に興味を持つ人が増えてくれたらやりがいを感じます。

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KSC主催 第8回製本教室 御朱印帳について

9月14日(水)に、製本教室初めての企画として、近年流行っている御朱印帳を作製しました。
材料は市販のキットではなく、試行錯誤し本文は和紙を用いたオリジナルのキットを用意しました。
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まず参加者に表紙として好きな色の布を選んでいただき、それを用いて作製していきました。
御朱印帳や和紙の解説を交えつつ、話は部活動にまで及ぶなど、和やかな雰囲気で作業が進んでいきました。
参加者はすでに御朱印帳を持っており、関心があって参加してくださったようです。
今回御朱印帳を作製できたことに「参加してよかったです!」との意見をいただきました。
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瀬尾まいこ『戸村飯店青春100連発』

  文学部 3年生 匿名さんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名:戸村飯店青春100連発
著者:瀬尾まいこ
出版社:文藝春秋
出版年:2012年
*図書館所蔵分は、理論社から2008年に発行されたものです。

この作品は、大阪の下町の中華料理店、戸村飯店で育った、外見も性格も異なる兄弟を描いた連作短編集です。人情味溢れ、吉本新喜劇が大好きで、阪神タイガースを熱烈に応援するという大阪の気質に馴染めず、東京の小説の専門学校に通い、家を出て行った要領のよい兄のヘイスケと、先述した大阪気質に馴染み、陽気でひょうきんで何事にも全力で取り組む弟のコウスケ。この物語は、彼らの青春や葛藤を如実に味わわせてくれます。

この作品の最大の魅力は、意外性だと私は感じています。陽気で悪知恵の働きそうな表情を浮かべた兄弟が描かれた表紙とは異なり、ヘイスケもコウスケもそれぞれ悩みを抱え、繊細で傷つきやすい部分も持つ少年として描かれています。また、2人が、それぞれに対して抱いていたイメージが、それぞれの本心とは違っている点も楽しめると思います。このことは、章ごとにヘイスケとコウスケの交互の視点で展開されているからこそ、味わえるものであると思います。読み進めるにつれて、周りが思う自分と本来の自分のギャップに苦しむという思春期ならではの苦しみに共感し、彼らを応援したくなってしまうはずです。そして、ヘイスケとコウスケは離れてみて初めて、相手の立場や事情や思いに気づき、自分が抱くイメージと相手の本心のギャップを埋めていき、少しずつ歩み寄っていきます。2人が心の底では、お互いを心配したり、理解しようとしたりしていることが感じられる文章も多く見られます。これらのことから、この物語を読むことは、兄弟の大切さや絆を再確認し、自分の家族との関わり方を見つめ直すきっかけになるということが言えるのではないのでしょうか。それに、目の前のことに全力で取り組むことで、見えてくるものや得られるものがあるということをすごく感じさせてくれる作品であるとも思います。生まれ育った場所に馴染めず、居場所を求めて新しい世界に飛び出したヘイスケと、居心地の良い場所から外に出るのを恐れながらも新しい世界に羽ばたいていこうとするコウスケ。それぞれの目的は違うけれど、彼らの心の奥底には“戸村飯店”があります。“戸村飯店”を主軸に展開される、青春群像劇を楽しんでみて下さい。

大沼紀子『ばら色タイムカプセル』

  文学部 3年生 匿名さんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

ばら色タイムカプセル

書名:ばら色タイムカプセル
著者:大沼紀子
出版社:ポプラ社
出版年:2012年

この小説では、La vie en rose 「あなたたちの人生が、薔薇色であることを祈っています」という意味が込められた、女性専用有料老人ホームが舞台となっています。父と、その再婚相手のことを思って、家出を決行したが、何もかもに疲れて崖へと駆け出してしまった、主人公の森山奏(13才)は、先述した老人ホームの入居者達に助けられ、自分の年齢を20才と偽り、食事と住居完備の条件で雇われ、入居者達と深く関わっていき、自分が忘れていた大事なことを思い出したり、「生きること」「死ぬこと」について教わったりしながら、自分の人生を見つめ直していくというストーリーです。

この作品に登場する、入居者達は、皆すごく魅力的です。バラの手入れに力を注ぐ遥さん、クラブ登紀子を営業する登紀子さん、明るくかしましくプロの乙女の友情を育む仲良し3人組の佐和子さん・千恵さん・万里さん、健康を気にせず、自分が食べたいものを作って食べる長子さん。彼女達は、自分に正直で、自由気ままに伸び伸びと過ごしている点は共通しているけれど、それぞれ個性的で愛すべきところや面白みがあるように描かれていると感じられました。そして、主人公の奏が、彼女たちの行動や姿から感じ取ったことや、彼女達が奏にかけた言葉を、読者が、自分の中で反芻し、「生きること」「死ぬこと」について考えを巡らせるように自然と促されてしまう点も、この作品の魅力の1つだと感じました。また、気を張って、物わかりのよい子であろうと背伸びしていた奏が、入居者達や等身大の中学生の山崎和臣との関わりを通して、少しずつ変わっていく様子も、読み応えがあります。

この物語を通して、あなたの人生が薔薇色であるためのヒントを見つけてみませんか。

教員著作コーナーが出来ました!

8/8より、教員著作コーナーを新設・公開しました!(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)
甲南大学の教員が執筆した本がたくさん配架されております。
皆さんぜひご利用ください!
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8/3(水)の設置作業に際しては、KONAN ライブラリ サーティフィケイトにエントリーしている学生さん3名がボランティアで来てくれました。
↓作業風景

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すごく一所懸命に作業してくださり、予定どおり8/3に設置完了。
皆さんお疲れ様&ありがとうございました!

ニッコロ・マキアヴェッリ『君主論』

理工学部 1年生 匿名さんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名:君主論
著者:ニッコロ・マキアヴェッリ
出版社:講談社
出版年:2004年

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶという。その言葉のように最近の本ばかりではなく、少し古い本にも目を受けてほしい。

さて、今回紹介する本はマキアヴェッリの書いた君主論だ。この有名な本は名前くらいは聞いたことのある人も多いだろう。私はこの本を歴史や政治に興味がある人は言うまでもないが、他にこれからリーダーになる人にも是非読んでみてほしいと思う。

この本は全26章で構成されている。

第1章では君主政体の種類とどうやってそれを獲得するのかを挙げている。

第2章からは様々な君主権について主に成立法別にまとめ、それぞれがその後に対してどのような影響を与えるのかを解説している。

第12章からは自己の軍によらない時に起こる問題と自己の軍を持つときにすべきことについてまとめている。

第15章からは君主が敵を増やさないためにどうしたらいいか、多くの君主がやっていたことは本当に有益か、他者に尊敬され指示を聞いてもらえるようにするためにはどうしたらいいか、周囲の人間が追従するようになるのを避けるにはどうしたらいいかなど、君主は普段どのようにふるまえばいいかを解説している。

第24章からは実際に書かれた時代のイタリアの現状を考え、どうしてそうなったのか、また、これからどう知ればいいのかを書いている。

私は冒頭でリーダーになるかもしれない人にも読んでほしいと書いた。この本は多少汎用化する必要はあるだろうが、君主、つまり国のリーダーをやっていくうえで大切なことを過去の様々な事例を例に出しまとめている。

この本は目的のためなら手段をえらばないマキャヴェリズムの本の始まりだろう。この本の内容はリーダーとしてのふるまい方として現代で十分に通用することが書かれていると私は思う。