2-3. 職員オススメ」カテゴリーアーカイブ

最相葉月『セラピスト』

『セラピスト』最相葉月著
図書館 1階開架一般 146.8//2595

   心の病いは、どのように治るのか。
   『絶対音感』『星新一』の著者が問う、心の治療の在り方。
   うつ病患者100万人突破のいま、必読のノンフィクション。
   二人の巨星、故河合隼雄の箱庭療法の意義を問い、
   精神科医の中井久夫と対話を重ね、セラピストとは何かを探る。

 この本の中で、甲南大学カウンセリングセンターや、木村晴子先生、
 高石恭子先生などが登場します。
 心理学を勉強されている方、必見です!

『長谷川三郎 : 日本抽象のパイオニア』

『長谷川三郎 : 日本抽象のパイオニア』明石市立文化博物館編
図書館 3階書庫一般 723.1//2063

  洋画家、長谷川三郎を知っていますか?
  世界に誇る前衛美術の先駆的画家です。
  そして、長谷川三郎は、甲南中学校に入学、
  大正15年、甲南高等学校第一回生として卒業するまでの8年間を
  甲南生として過ごし、個性尊重の校風のなかで、自ら美術への知性、
  感性、意欲を育み磨き始めました。
  その作品が、甲南高等学校に寄贈され、「長谷川三郎記念ギャラリー」として
  開設されています。

  この本は、長谷川三郎の作品が紹介されています。
  甲南にゆかりのある美術家の作品をながめてみてください。

デーヴ・グロスマン『戦争における「人殺し」の心理学』

何か面白い本を読みたいなぁと思った時には、図書館で探すことをお勧めします。
本棚をよーく見てください。
たくさんの人が読んだ本は、ボロボロになっています。
特に、はじめから最後まで何度も読まれた跡がある本にハズレはありません。
商業的な企みは何もなく、みなさんの先輩方が「面白い」と思って読むのをやめられなかった本です。

今回は、そんなボロボロになった1冊をご紹介します。
(でも、修理できない状態になってしまったので、新しい本を購入しました。)

デーヴ・グロスマン著『戦争における「人殺し」の心理学』(ちくま学芸文庫)
3階書庫小型 S081.6/ク8/79

*書庫の本ですので、2階カウンターで利用を申し込んでください。

兵士が人を殺すことは仕事です。
ですが、簡単にできる仕事ではありません。
人は、本能的に同種を殺すことに強烈な抵抗感を持っています。
仕事であっても、人を殺すことで自らも傷つき、社会も深手を負います。

軍(国)としては、兵士にはできるだけ効率的に人殺しをしてもらわなくてはならない。
けれど、兵士の上司・同僚としては、部下や友達が傷つくことに、痛みを感じないわけがない。

この問題に正面から取り組んだのが、著者のデーヴ・グロスマンです。
20年以上アメリカ陸軍に所属した心理学・社会学者で、兵士の心のケアにもあたってきました。

グロスマンの研究テーマは、いかに心に負担をかけずに人殺しを実行させるか、ではなく、人間の心の仕組みを科学的に理解することから、戦争を見直すということです。
そのため、この本は、戦争を肯定する本でも、否定する本でもありません。

グロスマンは、この本の「第1部 殺人と抵抗感の存在」を次の文章で締めています。

「殺人への抵抗が存在することは疑いをいれない。そしてそれが、本能的、理性的、環境的、遺伝的、文化的、社会的要因の強力な組み合わせの結果として存在することもまちがいない。まぎれもなく存在するその力の確かさが、人類にはやはり希望が残っていると信じさせてくれる。」P096-097

(konno)

『あしたをつかめ 平成若者仕事図鑑』(DVD)

『あしたをつかめ 平成若者仕事図鑑』
図書館 1階視聴覚

 将来、どんな仕事を選んだらいいのか・・・
 働くことのやりがいや辛さってどんなことだろう・・・
 どんな仕事が自分に向いているのだろう?

 NHKの放送番組をご覧になった方もあるでしょう。
 様々なジャンルの職業を紹介し、その特徴や魅力について考えてもらう
 “仕事ガイダンス番組”です。
 まずは興味のある職業をひとつ見てください! とにかく面白いです。

 「中学校・英語教師」「商社マン」「プログラマー」「警察官」
 「市役所職員」「パティシエ」「気象予報士」「グランドスタッフ」
 など、20の仕事のDVDがあります。

 ※DVDは図書館内でのみ視聴できます。
  利用方法:1Fカウンターで利用を申し込み後、視聴覚コーナーで利用してください。
  利用時間:閉館10分前まで (受付は17:50(土曜日は12:50)まで)

『福島原発事故東電テレビ会議49時間の記録』

『福島原発事故東電テレビ会議49時間の記録』 福島原発事故記録チーム 編
  図書館 1階開架一般 543.5//2110

『福島原発事故タイムライン2011‐2012』 福島原発事故記録チーム 編
  図書館 図書館 1階開架一般 543.5//2111

    東電が隠し続けたテレビ会議映像記録。
    「運命の49時間」に刻まれた東電幹部の肉声をすべて明らかにする。
    福島原発事故を検証する基礎資料の決定版。
    
  みなさんも東京電力が福島原発事故後の社内テレビ会議の映像を見られたと思います。
  事故の拡大を食い止めようとする現場と本店との緊迫した状況のやり取りの中で、
  当時の吉田昌郎所長が「ディスターブ(邪魔)しないでください」と言った言葉は
  記憶に残っているでしょう。

『死の淵を見た男 : 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日』 門田隆将 著
  図書館 2階中山文庫一般 543/KA

  この吉田所長は2013年7月に食道がんで逝去されています。
  その吉田所長の証言をもとに書かれたノンフィクションです。
  是非、読んでほしい一冊です。

Malala Yousafzai 『I Am Malala』

『I Am Malala: The Girl Who Stood Up for Education and Was Shot by the Taliban』
Malala Yousafzai 著
  * わたしはマララ: 教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女
図書館 1階開架洋書 929.8//4006

  女性が教育を受ける権利を訴えて、イスラム武装勢力に銃撃された
  16歳のパキスタン人少女、マララ・ユスフザイさんの自伝。
 
    *自伝によると、当時、若い男が下校途中のバスを止め、「誰がマララかな」と尋ねた。
     誰も答えなかったが、何人かの少女がマララさんの方を見た時、拳銃を向けたという。
     銃撃後は、意識のない状態が1週間続いた。
     搬送先の英国の病院で意識が戻った際は、
     「『神様ありがとう。私は死んでいない』と思った。 でも、自分がどこにいるか分からなかった」
     と振り返った。  (読売新聞より)

日本語訳版『わたしはマララ』も、1階一般開架(289.2//2103)にあります。