月別アーカイブ: 2019年1月

キングスレイ・ウォード[著] ; 城山三郎訳 『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』

  知能情報学部 4年生 匿名さんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名:ビジネスマンの父より息子への30通の手紙

著者:キングスレイ・ウォード[著] ; 城山三郎訳

出版社:新潮社

出版年:1987年

 本書は、いわゆるビジネスに携わるうえでの極意などが記されている。さらに、結婚や友情など、一見ビジネスとは無関係に思えることも、ビジネスに置き換えて何が大切であるかという価値観を問うてくる、自己啓発を促すような本となっている。そして本書の最も大きな特徴は、30通の手紙と題名にあるように、手紙ごとに内容が区切られており、今、自分が直面している場面に合わせたアドバイスを受け取ることが可能であるということだ。自己啓発の本は様々存在しているが、実際に読んでみると全く自分とは関係ない、どこか遠い話を聞いている気分になることも、中にはあると思う。しかし、本書では自分の置かれている立場に合わせて、本そのものが場面を展開してくれるため、自らのためになりやすいと私は感じた。中でも大学で勉強することについて書かれている章では今の自分の学ぶ姿勢について見つめなおす良いきっかけになったと思う。そのため本書は様々な人に的確なアドバイスをすることができるとても珍しい本であるともいえる。
 そして本書では、数々の偉人が残した名言も文章中に登場する。中でも私は「戦わないで征服する人はいない」というガブリエル・ビールの残した言葉にとても感銘を受けた。本書では、挑戦しなければ何も得ることはできない、同時に成長もないという使われ方をしている。この文章を読んだとき私は今まで、自分にはできないと決めつけ、何もしなかったことをとても後悔した。しかし、これから先何かに挑戦するときは、行動を起こさず後悔をするよりは、行動を起こし失敗して後悔したほうがいいと物事を前向きにとらえようと、そう思った。
 このように本書は様々な事についてアドバイスをくれるとても素晴らしい1冊だと私は思った。
 この書評を見た方は、是非1度、手に取ってみてほしい。

秋元孝文(文学部)『ドルと紙幣のアメリカ文学 : 貨幣制度と物語の共振』

<教員自著紹介>

たった一枚の紙幣にも、膨大な情報が詰まっていて、無限の「読み」の可能性を提供してくれる。

ドルという紙幣とアメリカ文学作品の双方が、いずれも紙を媒介として、いかなるストーリーを紡いできたのか?

アメリカにおける紙幣のあり方の変遷をたどりながら、その時代時代に発行された紙幣のデザインをテクストとして読み、同じくフィクションであるメルヴィル、トウェイン、ボーム、ジャック・ロンドン、フィッツジェラルド、ウィリアム・バロウズ、ポール・オースター等の文学作品における想像力と通底するものを探る野心的アメリカ文学評論!

■『ドルと紙幣のアメリカ文学 : 貨幣制度と物語の共振
■ 秋元孝文[著],    彩流社 , 2018年 10月
■請求記号 930.29//2189                                          ■配架場所 図書館1F 教員著作
■著者所属   秋元孝文(文学部 )

ブックカバーグランプリ決選投票!


 現在、図書館エントランスホールにて2019年度ブックカバーグランプリの決選投票を行っています。
 ご応募いただいた作品の中から、皆さんの投票でグランプリを決定いたします。グランプリに選ばれた作品は、2019年度の1年間、図書館でブックカバーとして提供します。 決選投票は1月30日(水)までです。
 どうぞ、図書館に足をお運びください!!

「世界に一つだけの蔵書票を作ろう!!」を開催しました


 2018年12月20日(木)に「世界に一つだけの『蔵書票を作ろう!!』」を開催しました。さらに、この開催に合わせて図書館エントランスに「蔵書票の世界~紙の宝石~」の展示を行いました。

 蔵書票とは本の見返しに貼られた所有者を示す紙片です。
 木版や銅板で作られることが多いですが、今回は消しゴムハンコで作成しました。
 3名の学生が参加され、それぞれの個性が光る蔵書票ができました。
 参加者が集中して作業している姿が印象的でした。

ライブラリサーティフィケイト学生企画『本のたからさがし』を開催中!

現在、図書館入館ゲート入ってすぐのところで、KONAN ライブラリ サーティフィケイトの1級要件である企画として、『本のたからさがし』を開催中です。

可愛いブックカバーで隠れている本。借りて、中を開いてみないと何の本かわからない、ワクワク感。思いがけない本との出会いが出来ますよ。

この企画は1月下旬まで開催しておりますので、図書館にお立ち寄りの際はぜひ一冊選んでみてください。

 

展示風景

 

 

 

 

 

第10回製本教室を開催しました


 2018年12月19日(水)に第10回製本教室を開催し、2019年のスケジュール帳を製本しました。
 今回は5名が参加され、好きな色の表紙布を選んでいただき、本の各部分の名称についての説明を交えながら、製本していきました。
 参加者同士で部活動や資格、就職等の話が弾み、和気あいあいとした雰囲気で進んでいきました。
 早くに出来上がった学生は、端切れを用いて表紙布に模様を作っていたり、各自が世界に一つのスケジュール帳作りを楽しんでいました。

 図書館では様々なイベント・企画を開催中です。
 図書館HPで案内しておりますので、機会があればぜひ参加してみてください!