月別アーカイブ: 2020年1月

馬場 啓一 著 『男の作法“格好いいジェントルマン”になる正統派スタイル』

法学部 3年生 松浦 亮介さんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 : 男の作法“格好いいジェントルマン”になる正統派スタイル
著者 : 馬場 啓一
出版社:こう書房
出版年:2008年

僕がこの本を手に取ったのは、イギリスの短期留学の後、英国紳士というものにあこがれ、この本の“ジェントルマン”という言葉にひかれたからでした。

まずこの本を読んで印象に残ったのは、著者が「型」というものを重んじていることでした。現代の社会では、失敗しましたがゆとり教育など、どちらかというと「個性」といったものが重んじられ、「型」は後ろ向きに捉えられてきました。しかし、「型に当てはまらない」ということが「個性的」であることなのでしょうか。「型」がない、ということは即ち手本がないともいえるのです。

手本がないということは、どう行動すればいいのか、どう考えればいいのかわからない、つまりアイデンティティの喪失につながるものなのです。しかし、確かに同じ「型」が100年、200年、1000年、2000年とその時代に通用し続けるということはありません。しかし、日本には守破離という言葉があります。これは、人から物を教わるときに3つの段階があり、守は言われたことを守る段階、破は今まで教わった人を超える段階、離は今まで教わった人を離れ、新しく独立して、今度は人に教える段階の3つに分かれるという考えです。少しずつ市はなるかもしれませんが時代に合わせて適合・進化することができます。

この本では、“格好いいジェントルマン”になるための「型」について説明しています。

まず、最初に説明していたのが、「背広」についてでした。本書では背広を大人になった証として説明しています。また、背広の色についても、紺がいいと断言しており、そこにはそれなりの理由が述べられていましたが、個人的には黒がいいなと思いました。

次に、酒場での流儀について言及しており、酒場ではタバコは吸わず、そして何より酔っぱらってはいけないと書かれています。そもそも酔うために酒を飲んでいる人も少なくないと思われるのですが、確かに、酔っぱらうと人に迷惑をかけるかもしれないし、何より飲んでいる酒の味がわからなくなるということもあり得ます。しかし、酒を飲んだうえで酔っぱらうなというのはかなりの難題だと個人的に思いました。

さらに、挨拶や手紙の書き方についても言及しており、企業や団体の中でもあいさつによって評価されることは少なくないが、「型」という考えが薄れ、挨拶という考えが弱くなっているとも書かれていました。

この本の中に書かれていることは、現代の若者、特に大学生から見れば古臭いものに映るかもしれません。しかし、個人的には、この本に書かれていることは一つの「見本」として、また、自分の中の「見本」を見つけるためのきっかけとして役に立つのではないかと思います。

多読チャレンジ 50冊達成者がでました!

50冊多読チャレンジ 達成者インタビュー
畑田亜美さん
文学部歴史文化学科 1年次生


 2020年1月6日に多読チャレンジ50冊を達成されました。
 過去に多読はやったことがなく、初めての多読チャレンジでしたが、小学生の頃に好きだった『Rainbow magic』シリーズを中心に読み進め、見事に50冊を達成されました。
 本を選ぶ際は、知っている本や懐かしい本、または表紙に興味が沸いた本やレビューを参考にしたそうです。
 多読チャレンジだけでなく、ライブラリサーティフィケイトにも挑戦し、図書館や司書にも興味がありますとお話しされました。
 以下は、ご本人のアンケートによるものです。

○『多読チャレンジ』達成の感想を教えてください。または、『多読チャレンジ』達成の為に工夫した事を教えてください。

ーー小学生の頃に好きだったシリーズがあり、それだけで殆ど終わってしまった。

○『多読チャレンジ』を終えて実感した効果を教えてください。

ーー受験期より落ちていた読む速度が少し戻った気がする。

○現在チャレンジ中の『多読チャレンジャー』へメッセージをお願いします。

ーー探してみると知っているものが意外と多くあるので、そういうものや物語の方が楽しく読めると思います。

[藤棚ONLINE] フロンティアサイエンス学部・三好大輔 先生推薦『La La Land』(たまにはミュージカルも)

図書館報『藤棚ONLINE』
三好大輔 先生(フロンティアサイエンス学部) 推薦

La La Land
デイミアン・チャゼル監督・脚本
ライアン・ゴズリング, エマ・ストーン[出演]

 このブログコーナーは教員がおすすめの書籍を紹介するのですが、年末に見た映画を紹介します。もちろん図書館で視聴できますよ。
 2016年に公開された米国のミュージカル映画です。ジャズピアニストの男性と女優のドラマです。二人は夢と現実との乖離に悩み、逃げ、妥協します。でも最終的にお互いの夢を叶えます。ハッピーエンドとは言えないのですが。
 恥ずかしながら映画も音楽もよくわかりません。しかし、とても印象に残る点がありました。
 一つ目は人と違うことを恐れないこと。周りに流されることなく自分を貫いてください。
 二つ目は夢をあきらめないこと。夢を叶えるには何歳でも遅くありません。皆さんは若いです。これから何でもできます。
 三つ目は大切な人に出会うこと。自分よりもその人の幸せを願えるような人です。その人のためなら自分のためよりも頑張れるような人に出会えたら人生無敵です。
 こんなおじさんでも「よし頑張るぞ!」と思えました。皆さんもこの映画とともに素晴らしい2020年をはじめませんか?