<ライブラリ・サーティフィケイト 読書記録の見本です>
書名: 科学者の卵たちに贈る言葉 (岩波科学ライブラリー ; 210)
著者: 笠井 献一
出版者: 岩波書店 出版年: 2013年
配置場所: 1階開架一般 請求記号: 407//2161
【レビュー】 評価:★★★★☆
少し前の新聞でこの本が紹介されていて、普段知ることができない理系の世界をのぞいてみたいと思い、手に取った。
この本は生化学の研究者であり、著者の指導教員であった江上不二夫氏が、学生にかけた言葉やそれにまつわるエピソードについて書かれている。
理系に関する様々なエピソードが書かれていて、本を読み進むにつれてその光景が目に浮かび、思わず笑ってしまう。
「理系のゼミでは、卒業論文のテーマを選ぶ時に、先生が用意したテーマの中から選ぶ」という話を読んで、文系では、卒業論文のテーマなどは自分で決めることが多いため、その違いに驚いた。
【心に残った言葉、キーワード】
「実験が失敗したら大喜びしなさい」…予想とは違う結果が出たら、そこにはまだも知らない何かが隠れている。
「初めから重要だった研究はない」…今、重要だと思われている研究だって、みんな誰かが重要なものにしたのだ。