4.教員自著紹介」カテゴリーアーカイブ

高石恭子(文学部)『子どもの自我体験 :ヨーロッパ人における自伝的記憶』

   <教員自著紹介>
   私って誰? なぜ私は私なんだろう?  ある日、突然自分を見つめる<もう一人の自分>に気づき、当たり前の世界が揺らぐ瞬間が訪れる。子ども時代のその体験を、人生の後半になってもなお鮮烈に想起できる人が少なくないこと、またその後の人生に決定的な影響を与える場合があることを、オランダ・ドイツをはじめとするヨーロッパでラジオやウェブを通して収集した事例から紹介する、発達心理学者による好著。
  
■『子どもの自我体験:ヨーロッパ人における自伝的記憶 』 高石恭子(訳) 金子書房   2016年2月
■請求記号 371.45//2078                                              
■配架場所 図書館1階開架一般
■著者所属 文学部  教授 

■高石先生からのお薦め本
 という謎』 渡辺恒夫、高石恭子 編著 (新曜社)                                                                  

『私は本当に私なのか』  木村敏金井美恵子 著 (朝日出版社)   

『<わたし>とは何だろう』 岩田慶治 著 (講談社)

 『私の猫たち許してほしい  佐野洋子 著 (集英社)                       いずれも、自我体験について触れた啓発書、随筆です。哲学者、心理学者、画家、小説家、さまざまな表現者が<私との出会い>の体験について、それぞれの視点から振り返っています。青年期という<自分>を確立していく時期に、しっかりと自己省察を深めてみたい人にお勧めの本です。

西村順二(経営学部)『先を読むマーケティング :新しいビジネスモデルの構築に向けて』

   <教員自著紹介>
  本書は、先端といえる新しいビジネス事例を検討すると共に、従来のビジネス・モデルが現代的体裁を整える姿に着目する。IoT、AI、シンギュラリティと呼ばれる新しい技術や環境下でのマーケティング変化は必然であり、それが時には量的変化から質的変化への転換をもたらす。また、地方創生、地産地消、サステナビリティは従来の既成概念が現代風に衣替えして登場してきていることを表している。これら複眼思考からのマーケティングを考察したのが本書である。
 
■『先を読むマーケティング : 新しいビジネスモデルの構築に向けて』                 西村順二(ほか編著) 同文舘出版 2016年3月
■請求記号 675.04//2005                                        
■配架場所 図書館2階開架一般、サイバー一般和
■著者所属 経営学部  教授 

■西村先生からのお薦め本                                       『それから  夏目漱石 著                                                     『三四郎』『門』と並んで、夏目漱石の前期三部作と呼ばれています。皆さんが、卒業後実社会において、働くことの意味、仕事とは何なのか、そしてどんな人生を歩むべきなのかを、きっと考える時が来るでしょう。今、学生のときに一度読んでみてください。きっとそのヒントが見つかるでしょう。      

藤井一亮(教職教育センター)『公民教育とは何か』

   <教員自著紹介>
   高校生(18歳)が選挙権を行使することになる現在、全ての教科の教師が学校で民主主義を教えるということを、原点から再考する時期に来ている。公民教育の根底に流れる「よりよい社会の形成に参画する」とは如何なることか、先人たちに学びながら、「人間としての在り方生き方」を真摯に見つめ直す。                                        本書は著者の「公民教育」にかかる論攷や教育研究及び実践をまとめたものである
 
■『公民教育とは何か』 藤井一亮(著) ミネルヴァ書房 2015年10月
 ■請求記号 371.6//2041 
■配架場所 図書館1階開架一般
■著者所属 教職教育センター  教授 

■藤井先生からのお薦め本
  『ゴルギアス』 プラトン著 加来彰俊訳、(岩波文庫)
 
 『ソクラテスの弁明・クリトン』 (岩波文庫 他) の次に挑戦してください。
 
 請求記号 371.6//2041  配架場所 図書館1階開架小型 

栗田宣義(文学部)『マンガでわかる社会学』

   <教員自著紹介>
  人と人のつながりを研究する学問が社会学です。社会学に関心のあるすべての方に向けて書きました。中高生から実務家の方まで「社会って何だろう?」と思った時に読んで貰えれば幸いです。主人公のアヤさんが、友人のサキさんやリナさんたちとの軽妙なやりとりを通じて、社会学を愉しく学んでゆきます。彼女たちが、世の中のしくみとその問題点に気づいてゆくのを、まんが家の嶋津蓮さんに親しみやすい絵にして頂きました。日本語版オリジナルに加えて、台湾版、韓国版にも翻訳されたので、世界三カ国語で読むことが出来ます
 
■『マンガでわかる社会学』 栗田宣義(著)  オーム社 2012年12月
 ■請求記号 361//2185
■配架場所 図書館1階開架一般
■著者所属 文学部  教授 

■栗田先生からのお薦め本
  『百万回生きたねこ』 佐野洋子 作(講談社)                                           どなたにとっても人生のテキストになる絵本です。生きることの大切さ、人を愛することの素晴らしさを教えてくれます。                                           

『スモール イズ ビューティフル』 (F・アーンスト・シューマッハー著、講談社学術文庫)
  社会にとって「ちょうど良い大きさ」とは何かを教えてくれます。実務家が仕事を通じて得た智慧をまとめた、本当の哲学書。大学生のうちに読んでおきたい一冊です。

 『ポリアーキー』 (ロバート・A. ダール著、岩波文庫)                                           民主制を愛しつつも、その現実的かつ根源的批判と、より善き社会への道筋を、緻密で公平な科学的分析の積み重ねによって示してゆきます。学問を目指す人の必読書。        

岳 五一 (Wuyi Yue) 知能情報学部 ほか著 『Performance Analysis of Multi-Channel and Multi-Traffic on Wireless Communication Networks (和訳:無線通信ネットワークにおけるマルチチャネルとマルチトラヒックの性能解析) 』

<教員自著紹介>
本書は、 無線通信ネットワークにおけるマルチチャネルとマルチトラヒックの性能解析に関する著者らの研究成果の一部を一貫性をもって論述した専門書です。情報通信ネットワークに見られるように、共有の資源(通信回線、周波数帯域、交換機等)を多数の端末やコンピュータ等で利用する場合、資源競合が起こります。さらに資源要求の発生や回線の占有時間がそれぞれ異なるマルチメディア通信ネットワークでは、利用者が満足する高品質サービスを提供しなければなりません。これまで主流であった電話によるトラヒックから、データ/マルチメディアのトラヒックへ比重が大きく移行しつつある高速・大容量の無線通信ネットワークにおいて、マルチトラヒックを扱う不確定要素が複雑に絡みあうネットワークの性能解析と数値的評価には、教科書にある従来の解析法などを適用し難い実情があります。本書は、まず、このような無線通信ネットワークにおけるマルチチャネルとマルチトラヒックの性能評価の背景、通信プロトコル、特にランダムアクセス方式と関連解析について説明しています。そして、最新の無線通信ネットワークにおける多様な確率的性質を表現可能とする新しい通信トラヒックのモデリング手法、および連続時間と離散時間システムモデルに対する厳密な解析手法や数値計算法、また厳密な数値計算による定量的なシステム性能評価手法、について重点的に論述しました。つまり、本書は確率過程論、トラヒック理論やシミュレーション技法による最新のマルチメディア移動体無線通信ネットワークにおけるトラヒック性能の解析と数値計算によるネットワーク設計のための専門書です。一方、本書は技術参考書にもなるよう、状態遷移図を用いて導出過程がわかりにくい数式の導出過程に関する解説や数値計算アルゴリズムも詳細に記述しています。情報通信ネットワークの高度化と高品質化に関する研究は今後一層の発展が期待されるため、本書はマルチメディア・マルチチャネル通信ネットワークの性能解析に関する数理的アプローチへの最適な指導書と言えます。  
 
■『Performance Analysis of Multi-Channel and Multi-Traffic on Wireless Communication Networks (和訳:無線通信ネットワークにおけるマルチチャネルとマルチトラヒックの性能解析)  』
岳 五一 (
Wuyi  Yue) ほか著、Kluwer Academic Publishers 、2002年
■請求記号 547.52/Y96

■配架場所 図書館 4階書庫一般
■著者所属 知能情報学部 教授
  

■岳先生からのお薦め本
通信トラヒック理論の基礎とマルチメディア通信網 
川島幸之助 ほか共著、電子情報通信学会、1995年11月         
■請求記号 547.21/Ts29
■配架場所 図書館 1階開架一般                                  

通信流理論基礎与多媒体通信网 』 
岳 五一 (Wuyi  Yue)、呂延杰訳、清華大学出版社、2000年11月         

  

岳 五一 (知能情報学部) ほか著  『Markov Decision Processes with Their Applications (和訳:アプリケーションを持つマルコフ決定過程) 』

<教員自著紹介>
本書は、確率システムにおける動的な最適化問題を定式化するマルコフ決定過程(MDPs)について著者らの研究成果を中心に、理論から応用まで記述した専門書です。
割引総報酬を評価規準とするMDPsの新しい解析方法、応用を簡素化できる継続時間型 MDPs とセミマルコフ決定過程の変化の離散時間型 MDPsモデルへの拡張手法、そして、離散事象システム最適制御や最適配置問題、逐次決定過程を応用したオンライン・オークションでの最適割当など、オペレーションズ・リサーチ/マネージメント・サイエンスヘの多数の応用例です。これらの理論・応用・アルゴリズムは待ち行列システムの制御、在庫管理、生産システム管理、配送計画問題、信頼性システムの保全、確率ロボティクス、野球の戦術などの不確実性を伴う制御や、不完全情報下での最適政策の決定に幅広く応用できます。不確定要素を持つ効率良く最適な意思決定を行うための手法を知り、理論と現場をつなぐ技術と智慧を育くめればと願っています。  
 
■『 Markov Decision Processes with Their Applications 』岳 五一 ほか著    Springer (2008年)
■請求記号 417.1//4016
■配架場所 図書館1階洋書
■著者所属 知能情報学部 教授 
 

■岳 先生からのお薦め本
Performance Analysis of Multi-Channel and Multi-Traffic on Wireless Communication Networks (和訳: 無線通信ネットワークにおけるマルチチャネルと
マルチトラヒックの性能解析)

Wuyi Yue and Yutaka Matsumoto/Kluwer Academic Publishers, 2002      
■請求記号 547.52/Y96
■配架場所 図書館4階書庫一般