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青山 美智子著 『お探し物は図書室まで』

 

文学部 3年生  畑田 亜美さんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 :  お探し物は図書室まで
著者 :  青山 美智子
出版社:ポプラ社
出版年:2020年

コミュニティセンターにある小さな図書室、そこにはレファレンスコーナーがあります。担当している司書さんは愛想が良いとは言えない女の人ですが、「何をお探し?」と穏やかで凛とした一声をかけられると心の内を打ち明けてしまいたくなります。偶々訪れた人々が彼女にレファレンスをしてもらい、おすすめの本と付録を貰って自分の悩みの答えを見つけていきます。

この図書室を訪れる人は婦人服販売員や家具メーカー経理部の人、元雑誌編集者、ニート、定年退職者と様々です。しかし、みな社会生活を送る中で上手くいかないことや、不安なことなど悩みを抱えています。私たち学生にも当てはまることもあります。自分にとって不都合で嫌なことが起こった時、どのように考えていますか。気分が落ち込んだ時、人の視野は思っているよりも狭くなっています。少しのヒントを得て見方を変えるだけで、新しい捉え方ができるようになり悩みが解消されるかもしれません。

また、レファレンスをしてくれる司書さんの応答は司書を目指す人から見ると理想的で羨ましく思えます。ポイントは2つです。1つ目はその人の話をよく聞いて、レファレンス質問で聞かれた本以外にも適切な本をすぐに提供できることです。その図書室のことを把握していたとしても、1人1人に合った本を即座に選ぶのは難しいでしょう。それを難なくこなし来館者に喜ばれる様はレファレンス担当者の理想と言えます。2つ目は好きなことをしながら多くの人に慕われていることです。彼女はレファレンスカウンターにいながら羊毛フェルトのマスコットを作っています。これがレファレンスの付録です。このような自由は公共図書館ではなかなかできないことだからこそ羨ましく感じます。そして、彼女の居場所は図書室ですが他のコミュニティセンターの利用者や来館者、司書補の女の子に慕われています。その関係性もまた理想的で憧れるような司書の姿です。

最後に、この本は今悩みを抱えている人や司書を目指している人に是非読んでみてほしいです。将来が少し明るく見えたり、救われたりするかもしれません。

小林 義祟著 『すみません、金利ってなんですか?』

 

文学部 3年生  畑田 亜美さんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 :  すみません、金利ってなんですか?
著者 :  小林 義祟
出版社:サンマーク出版
出版年:2020年

 経済の基本事項は高校の現代社会等で習ってきました。しかし、実際に日常生活で使う金利や預金などが何かというとよくわからないということは多いです。私は大学生になるまで自分で銀行に行くこと、さらにはATMを利用することは殆どありませんでした。そのため、初めて使うときは戸惑いました。また、アルバイトを始めてから年末に貰った年末調整の表もよくわかりませんでした。正直なところ、経済はややこしいので好きではないです。しかし、知らないままで良いかと言われると不安に思います。この本は税を中心に基礎事項を丁寧に教えてくれます。

 特に印象に残ったのは預金と年金です。将来のことを考えると預金をしておいた方が良いとは思いますが、どうするべきかよくわかりません。よくわからないままとりあえず貯金しています。この本を読めばお金の貯め方や運用の仕方がよくわかります。様々な預金形式や組織、投資などがあり、どれを選ぶかは自由です。それぞれのメリットとデメリットを知り、正しく選ぶことのできるようになると感じました。

 次に年金に関しては、将来もらえなくなるのではないかなどと言われているため、現役世代からすれば不安要素です。その回答を得られるだけでも良かったと思えます。そして、学生時代の免除制度や払い損ねてしまった場合の起源やどうなるのかについても言及されています。これに関しては、払い始めたところの学生は知っておくべきことだと感じます。私は詳しいことを全然知らなかったので、学ぶことができて本当に良かったと思いました。

 以上のことから、本書は社会人になるまでに読んでおきたい1冊だと感じました。学生のうちはまだしも、社会人になれば周りは当たり前の様に知っていて尋ねにくくなってしまうと思います。この本の企画、編集を担当された梅田直希さんのように何も知らず聞く機会を逃したまま社会人になる人は非常に多いでしょう。だからこそ多くの学生に読んでもらいたい本です。

石原顕光著 『トコトンやさしいエントロピーの本 』

理工学部  1年生 石山 遥希さんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 : トコトンやさしいエントロピーの本
著者 : 石原顕光 著
出版社:日刊工業新聞社
出版年:2013年

化学の授業で初めて「エントロピー」と言われた時、まったく何を言っているのかわからなかった。授業が終わった後、何度教科書をみたがやはりわからなかった。
そこでエントロピーについて詳しく書かれた本を図書館で探していた時、この本に出会った。
最初は「トコトンやさしい」という題名に惹かれ、この本を読みだした。するとびっくりするくらいわかりやすく書かれていて、自分がわからなかったところもピンポイントで解説してくれており、この本を最後まで読み終えたとき、エントロピーの全体像がつかめていました。
理系の人は嫌でもエントロピーを学ばないといけないので、理系学部の人はぜひとも一度手に取ってみてください。

谷川浩司 著 『谷川浩司全集 』

理工学部  1年生 石山 遥希さんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 : 谷川浩司全集
著者 : 谷川浩司 著
出版社:毎日コミュニケーションズ
出版年:1994年

兵庫県神戸市出身で終盤戦の寄せが早いことから「高速の寄せ」と呼ばれた谷川浩司先生による自戦記本です。一つ一つ丁寧に谷川浩司先生が解説、さらに当時の心境など余すところなく語ってくれている本になっています。
谷川浩司ファンや将棋中級者以上の方におすすめできる本です。

50冊多読チャレンジ 達成者インタビュー

50冊多読チャレンジ 達成者インタビュー
飯塚華乃(いいづか かの)さん
文学部社会学科 3年次生

 2021年5月15日に『多読チャレンジ』50冊を達成されました。
『多読チャレンジ』にエントリーしてからわずか1ヶ月弱での読破です! 

 大学に入学してから、語学学習室内の『多読チャレンジャー募集』のポスターを見て興味を持っていましたが、1年次生の時は忙しく、2年次生はコロナウイルス感染症の影響により断念されました。

 3年次生になった今年、英語克服のために『多読チャレンジ』に挑戦することにされました。就職活動が6月に解禁されるので、その前に読破を目指されたそうで、図書館や自宅、通学時間を活用して読み進め、今までに日本語で読んだ事がある絵本や児童書を中心に、50冊達成されました! 

 以下は、ご本人のアンケートによるものです。


○『多読チャレンジ』達成の感想を教えてください。または、『多読チャレンジ』達成の為に工夫した事を教えてください。

―― 最初は50冊も読めるのか不安でしたが、だんだん慣れていきました。
工夫したことは、積極的に図書館に通って本にふれる回数を増やしたことです。

○『多読チャレンジ』を終えて実感した効果を教えてください。

――英語の文を読むスピードが速くなりました。また、英語に対する苦手意識がなくなりました。

○チャレンジする図書はどのように選びましたか?

――1度日本語で読んだことがあるものや、興味をひかれたものを選びました。
6月までに50冊達成を目標にしていたので、レベル0~2のものを中心に読みました。

○現在チャレンジ中の『多読チャレンジャー』へメッセージをお願いします。

――最初は難しいと思いますが、慣れてくるととても楽しいです。
苦手意識のある方はレベル0からはじめて、徐々にレベルを上げていく読み方をするとよいと思います。


 甲南大学図書館では、多読チャレンジャーを随時募集中です。
 英語多読学習に興味のある方は図書館1階カウンターでエントリーしてみてください!
 達成すればKONANライブラリサーティフィケイトの2級以上の要件にも適用されますよ!

文学部 佐藤 泰弘先生へのインタビュー

文学部 3年生 畑田 亜美さんが、文学部  佐藤 泰弘 先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

Q.どれくらいの頻度で本を読まれますか。

A.少し前までは週一冊くらいは読んでいました。今は月に一冊くらいです。

 

Q. 図書館にはよく行きますか。

A. 基本的に行きません。本は図書館で借りるのではなく、買うようにしています。現在は読むのに時間がかかるので、買った本が結構溜まっています。学生時代は読み始めて面白くなかったとしても最後まで読みましたが、今は読むのをやめるようになりました。

 

Q. 書店にはどのくらいの頻度で行きますか。

A. 学生時代は毎日行っていましたが、現在は週に3回くらいです。閉店してしまいましたが、京都の銀林堂という書店が好きでした。現在はくまざわ書店の四条烏丸店や大垣書店の本店の選書が好きです。作家買いしていることが多いです。

 

Q. 最近読んだ本で気に入っているものは何ですか。

A. 森見登美彦や小松左京の『果てしなき流れの果てに』です。

 

Q. 大学生時代にはどのような本を読んでいましたか。

A. 何でも読んでいました。中でも多かったのはSFや長編小説です。作家では神林長平や村上春樹、翻訳ではアーサー・クラークが好きでした。『文藝』の新人賞を受賞した作家はたいてい読んでいましたが、現在はそうでもないです。川西蘭はデビュー作から買っていましたが、作風が変わってからは読まなくなりました。

 

Q.現在の分野を専攻するきっかけとなった本はありますか。

A.戸田芳実『日本領主制成立史の研究』です。その他では保立道久や黒田日出男です。これらのイメージの豊かな書きぶりに惹かれました。

 

Q.研究室にはどれくらいの本がありますか。

A.16700冊以上の蔵書の3分の1ほどがあります。コアな専門領域の本は自宅にあります。研究室移動時に整理したので、どこに何があるかは把握しています。本は基本的に一度しか読まないので、どんどん溜まっていきます。

 

Q. 大学生におすすめしたい本は何ですか。

A.最近多い系統であやかしなら西條奈加の『千年鬼』、食べ物系なら瀬尾まいこの『戸村飯店 青春100連発』です。

 

感想:自身のゼミの先生であり、本も似たようなジャンルに興味があるのではないかと予想していたので全体的に意外な点が多くありました。

特に専門書は借りないということと、漫画も読まれるということに驚きました。やはり本の好みは聞いてみないとわからないのだと感じました。

 

< 佐藤 泰弘 先生おすすめの本>

つか こうへい 著 『広島に原爆を落とす日』 光文社 , 1998年

(インタビュアー:文学部  3年  畑田 亜美  )