月別アーカイブ: 2013年7月

エントランスホールで「江戸の諸国案内」の展示が、特設コーナーで「シェイクスピア」関連図書の展示が始まりました。

図書館では、エントランスホールで「江戸の諸国案内」と題して、名所図会などを展示しています。
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名所図会とは、江戸時代に盛んに刊行された名所案内で、地名の由来やその場所にある寺社や旧跡、街道や宿駅などを挿絵とともに分かりやすく解説している、いわば当時のガイドブックのようなものです。
向かって左側では、江戸時代に刊行された各地の名所図会を展示しています。
今年、伊勢神宮では式年遷宮が行われていますが、『伊勢參宮名所圖會』にも遷宮の様子が描かれています。
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右側では、『攝津名所圖會』から甲南大学がある岡本周辺について書かれてる部分を中心に展示しています。
処女塚や保久良神社、住吉川など東灘区の地名がその説明文とともに書かれてるので、昔と今を比べながら大学周辺を散策してみるのもいいかもしれませんね。
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また、図書館1Fの特設コーナーではシェイクスピアに関する資料を展示しています。IMG_0477.JPG
マクベスやリア王などシェイクスピアの戯曲全38作品の朗読CDや小説、シェイクスピアについて書かれた研究書などを置いています。
CDは2階のオーディオブースで利用することができますので、聞いてみたいという方は、2階カウンターで尋ねてみてください。

田中 修(理工学部)『植物のあっぱれな生き方 生を全うする驚異のしくみ』

<教員自著紹介>
植物たちは、私たち人間と同じしくみで生きており、同じ悩みを持ち、その悩みを解くために、日々頑張っています。本書では、「逆境を糧に魅力を高める植物たちの姿」や「甲南大学創立者平生釟三郎先生のモットー「常ニ備ヘヨ」を心構えにもつ植物たちの生き方」を紹介しています。「花がいわれたがっている“ほめ言葉”とは?」、「植物たちが知る“婚活成就の極意”とは?」、「植物たちの浮気心にかける“保険”とは?」などの話題もあわせてお愉しみください。
 
■田中 修『植物のあっぱれな生き方  生を全うする驚異のしくみ』幻冬舎新書 2013年
■請求記号 471.3//2034
■配架場所 図書館1階開架一般
■著者所属 理工学部 生物学科 教授 
■先生からのお薦め本
・『植物はすごい 生き残りをかけたしくみと工夫』田中 修(中公新書)
 

内藤文雄(経営学部)『財務情報等の監査・保証業務』

<教員自著紹介>
 本書は、企業が公表しているさまざまな情報の信頼性をどのように確保し、より有用性の高い情報に基づく意思決定を促進することにつながるのかを論じたものです。
財務諸表の監査を基本におき、他の財務情報または非財務情報の監査または保証業務がどのように異なるかについて、いろいろな視点から検討しています。
たとえば、サステナビリティ報告書。経済、環境、社会の3つの側面についての情報の信頼性の確保がグローバルにみても重要視されています。
■内藤文雄『財務情報等の監査・保証業務』 中央経済社 2012年
■請求記号 336.97//2206
■配架場所 図書館1階開架一般、サイバーライブラリ 一般和書 ほか
■著者所属 内藤文雄 経営学部 教授
 

西條 隆雄 他執筆『Dickens in Japan : Bicentenary Essays』

 ディケンズ生誕200年を記念してディケンズ・フェロウシップ日本支部が出版した、英文記念論集。原、新野、松岡、佐々木氏を編集委員として、20篇の投稿論文の中から厳選をへて作品論8篇と小説以外の活動又は彼の文学の特徴に関する6篇が掲載されている。いずれも最新の研究成果を取り入れて論じた好論文で、本書は「日本の研究レベルの高さを全世界に知らせるとともに、ディケンズおよびヴィクトリア朝研究における世界的な里程標になろう」と編集委員代表の原氏は自負する。
 作品論では、松本氏がネル(『骨董店』)に差迫る「死」があちこちで暗示されながらも中々訪れてこないのは、単なるサスペンスのためではなく、作家が理想的な死の環境を整えているからだとユングを援用して解き明かしているのは面白い。『キャロル』の夢の時間を指摘した廣野氏、そのオペラやミュージカルの出現(とくに1950年以降に集中していること)の理由を考察したチャンドラー氏の論考も興味深い。また、佐々木氏の「『ドンビー父子』の繋ぎのことば」は、従来の、作品がまとまりに欠けるという評価に対し、いかに緊密に構想されているかを論じたもの。「父と子」の「と」という繋辞(=接続詞)ひとつを取ってもそこに作品の中心テーマが如実に語られているとの指摘は鋭く、英語表現力も英米人のそれに伍してすばらしい。
 作品論以外では、ディケンズと風俗画(日常生活に題材を求めた絵画)の関係を論じ、17世紀オランダの風俗画家オスターデと19世紀スコットランドの風俗画家ウイルキーが作家に与えた影響を扱う木島氏の論考は新鮮である。また、松岡氏によるディケンズの登場人物になべて見られる「心理的牢獄」、そして渡部氏の「夢うつつの状態」と創作の関係もまたディケンズ理解には必須であろう。西條氏の「ディケンズと素人演劇活動」は、作家として以外に、俳優・舞台監督・演出家としてプロも顔負けの存在であったディケンズの慈善興業の正確な記録と使われた演劇脚本を辿ったもので、世界でも数少ない研究である。脚本は容易に手にはいらないので、全24篇の脚本とそれぞれの興行プログラムを一冊にまとめた書物の出版が待ち望まれている。
■『Dickens in Japan : Bicentenary Essays』Osaka Kyoiku Tosho, 2013年
■ 西條 隆雄 (元文学部教授)執筆、原英一ほか編

「第4回 製本教室」 8/2(金)開催! <定員に達しましたので受付を終了しました。>

8/2(金)、「第4回 製本教室」を開催します。
あなたのオリジナル本を作ってみませんか!
開催日: 2013年8月2日(金) 13:30~16:30
場所: 図書館 or サイバーライブラリ(申込者にお知らせします)
製本講座: 和本の仕立て方基礎編
内容: 四つ目綴じを実習いたします。
募集人数: 5名
       先着順、本学学部生に限ります。
       第1、2、3回受講者は受講できません。
申し込み: 図書館1階カウンター
<定員に達しましたので受付を終了しました。>

『データ収集・分析入門 : 社会を効果的に読み解く技法 (アカデミックスキルズ)』

「データ・サイエンティスト」という職業を知っていますか? 先日NHKの『クローズアップ現代』で、今、最も”セクシーな職業”と紹介されていました。(^-^)

「データ・サイエンティスト」とは、膨大量のデータ(「ビッグデータ」)を正しく分析し、効果的に活かすことができる専門家です。 “セクシー”かどうかはともかく、様々な企業や公共機関にとって、魅力的な存在であることに間違いありません。

統計やデータ分析は、今、注目されている分野で、たくさんの本が発刊されています。 図書館にも続々と入ってきていますので、チェックしてみてください。
(分類番号『331』や『417』に配架されています。)

今回は、その中から1冊、分かりやすい入門書が入ってきましたので、ご紹介します。

『データ収集・分析入門 : 社会を効果的に読み解く技法 (アカデミックスキルズ)』
361.9//2128 図書館1階開架一般
データ分析の結果は、良くも悪くも人や組織の行動を決定づけます。 どのようにすれば、モラルや道徳を守りながら、データを収集・分析し、考察や提案にまとめることができるのか。 その手法が紹介されています。

文学部社会学科や経済学部には、授業がありますよね。 知能情報学部にもあるのでしょうか。 是非、頑張って勉強してください!
もちろん、それ以外の学部の皆さんも、知っておけば必ず役に立つ知識ですよ。