月別アーカイブ: 2014年1月

エントランスホールで「神戸港界隈の今昔」の展示が始まりました。

2014年1月17日から図書館エントランスホールでは、
神戸の鳥瞰図や絵葉書の展示を行っています。
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鳥瞰図とは飛ぶ鳥の目からみたように見える図面のことです。
吉田初三郎は大正から昭和にかけて活躍した鳥瞰図絵師、
青山大介は神戸在住の現代鳥瞰図作家です。
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展示している絵葉書は白黒の写真に一枚一枚彩色を施した
手彩色絵葉書です。
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カラー写真が一般化する前は、アマチュアカメラマンの中にも
自分の作品に色付けする人もありました。
元町の商店街の絵葉書に写っている商店には
今も営業している店があるかもしれません。
ぜひ一度ご覧ください。

森 剛志(経済学部)『新・日本のお金持ち研究』

<教員自著紹介>
 お金持ちは、どこに住む?東京、名古屋、大阪、神戸、福岡に住むお金持ちの住居を地図上にプロットして、景色のいい小高い山に住む「マンモントルの丘仮説」が正しいのかどうか調べました。また、教育や暮らしに焦点をあてて、お金持ちの暮らしぶりを詳しく調べたもので、「日本のお金持ち研究」の第2弾の文庫版です。手に取って読みやすいですので、一読していただければ幸いです。
 
■『新・日本のお金持ち研究』橘木俊詔, 森剛志著、日本経済新聞出版社(日経ビジネス人文庫)、2014年
■請求記号 361.83//2008
■配架場所 図書館1階開架一般
■著者所属 経済学部 教授
 

佐藤文隆『科学と人間:科学が社会にできること』

<教員自著紹介>
 第一章にも記した様に甲南大学で13年間「自然科学史」という講義を担当したが、この間、社会が科学を見る目が激変した。歴史を語るにも現代の定位置が定まらないような激動の時代であった。将来を展望するために浮上する問題として本書では「民主主義」ならびに「学校教育」を採り上げて論じた。後者では「日本での学校教科である理科とサイエンスは同じであろうか?」を、英米でのSTEM教育と対比して論じた。
 
■『科学と人間:科学が社会にできること』青士社、2013年
■請求記号 404//2125
■配架場所 図書館1階開架一般
■著者所属 特別客員教授 
■先生からのお薦め本
『世界で『職業としての科学』佐藤文隆著、岩波新書、2011年
巣立っていく社会を「現実」だけで見るのもやりきれないが、「夢」だけで歩けるものでもない。夢を見る強靭な精神こそ肝要なのだ。科学も夢としてでなく人間を研く精神であることを説いた。
 

大津真作訳『反グローバリゼーションの声』

<書籍紹介>
 本書はスペイン国営放送で放映された世界各国の知識人、社会運動家たちへのインタビューを再録したものです。論者はみな今日の世界を席巻するグローバリゼーションを危険視しています。軍事のそれは資源略奪戦争であり、経済のそれは大多国籍企業の利益にかなう課税国家廃止の企てであると批判されます。スペイン語を公用語とする中南米で反グローバリゼーション政権が生まれたために実現した本です。
 
■『反グローバリゼーションの声』カルロス・エステベス、カルロス・タイボ編著、大津真作訳 晃洋書房、2013年
■請求記号 319.04//2060
■配架場所 図書館1階シラバス
■訳者所属 文学部 教授 
■先生からのお薦め本
『タックス・ヘイブン——逃げていく税金』滋賀 櫻著 岩波新書
本書は経済のグローバリゼーションの真の狙いが大多国籍企業の税金逃れにあることを暴露しています。
 

デーヴ・グロスマン『戦争における「人殺し」の心理学』

何か面白い本を読みたいなぁと思った時には、図書館で探すことをお勧めします。
本棚をよーく見てください。
たくさんの人が読んだ本は、ボロボロになっています。
特に、はじめから最後まで何度も読まれた跡がある本にハズレはありません。
商業的な企みは何もなく、みなさんの先輩方が「面白い」と思って読むのをやめられなかった本です。

今回は、そんなボロボロになった1冊をご紹介します。
(でも、修理できない状態になってしまったので、新しい本を購入しました。)

デーヴ・グロスマン著『戦争における「人殺し」の心理学』(ちくま学芸文庫)
3階書庫小型 S081.6/ク8/79

*書庫の本ですので、2階カウンターで利用を申し込んでください。

兵士が人を殺すことは仕事です。
ですが、簡単にできる仕事ではありません。
人は、本能的に同種を殺すことに強烈な抵抗感を持っています。
仕事であっても、人を殺すことで自らも傷つき、社会も深手を負います。

軍(国)としては、兵士にはできるだけ効率的に人殺しをしてもらわなくてはならない。
けれど、兵士の上司・同僚としては、部下や友達が傷つくことに、痛みを感じないわけがない。

この問題に正面から取り組んだのが、著者のデーヴ・グロスマンです。
20年以上アメリカ陸軍に所属した心理学・社会学者で、兵士の心のケアにもあたってきました。

グロスマンの研究テーマは、いかに心に負担をかけずに人殺しを実行させるか、ではなく、人間の心の仕組みを科学的に理解することから、戦争を見直すということです。
そのため、この本は、戦争を肯定する本でも、否定する本でもありません。

グロスマンは、この本の「第1部 殺人と抵抗感の存在」を次の文章で締めています。

「殺人への抵抗が存在することは疑いをいれない。そしてそれが、本能的、理性的、環境的、遺伝的、文化的、社会的要因の強力な組み合わせの結果として存在することもまちがいない。まぎれもなく存在するその力の確かさが、人類にはやはり希望が残っていると信じさせてくれる。」P096-097

(konno)

『あしたをつかめ 平成若者仕事図鑑』(DVD)

『あしたをつかめ 平成若者仕事図鑑』
図書館 1階視聴覚

 将来、どんな仕事を選んだらいいのか・・・
 働くことのやりがいや辛さってどんなことだろう・・・
 どんな仕事が自分に向いているのだろう?

 NHKの放送番組をご覧になった方もあるでしょう。
 様々なジャンルの職業を紹介し、その特徴や魅力について考えてもらう
 “仕事ガイダンス番組”です。
 まずは興味のある職業をひとつ見てください! とにかく面白いです。

 「中学校・英語教師」「商社マン」「プログラマー」「警察官」
 「市役所職員」「パティシエ」「気象予報士」「グランドスタッフ」
 など、20の仕事のDVDがあります。

 ※DVDは図書館内でのみ視聴できます。
  利用方法:1Fカウンターで利用を申し込み後、視聴覚コーナーで利用してください。
  利用時間:閉館10分前まで (受付は17:50(土曜日は12:50)まで)