フロンティアサイエンス学部 村嶋 貴之先生へのインタビュー

フロンティアサイエンス学部4生 島村 大地さんが、フロンティアサイエンス学部 村嶋 貴之先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

 

 

「過去にどのような本を読んできましたか?」

まだ幼い頃から「なぜだろうなぜかしら」という本をから読んでおり、そこに書かれていた内容がとても面白かったことが印象に残っています。その後は、海野十三のSF小説や、菊池寛の『真珠夫人』といった著名な作家の作品を読んでいました。

 

 

「もし学生に戻ることができるとしたら、どのような本を改めて読みたい・読むべきだと思いますか?」

特に外国人作家の小説を読みたいと思います。当時は海外作品の翻訳本が限られており、海外の方のストーリー等に十分に目を向けられていなかったため、そうした作品を中心に読み直したいと感じています。

 

 

「本を読む頻度は、過去と比べて変化しましたか?」

過去に比べて、減っていると思います。というのも、教員になってから通勤する際は車で来ていることや帰宅後もやることが多くあるため、なかなか時間が取ることができません。一番の多く読んでいたピークとしては大学生の頃であり、200冊程度を一年間で読んでいました。いまでは、1週間に1冊もいかないときもあります。

 

 

「現在、気になっている本や、よく読んでいる作家はいますか?」

最近は、甲南女子大学出身で直木賞を受賞されていることが印象に残っている朝井まかてさんの作品を、気になって読んでいます。また、これまで多くの作品を読んできましたが、その中でも特に東野圭吾の作品をよく読んでいます。

 

 

「普段は紙の本と電子書籍のどちらを読んでいますか?また、将来的にはどちらを選びたいですか?」

普段は紙の本をメインに読んでいます。そのためか家に最大で5,000冊もあったこともあり、保管や管理に困ることもありました。

 

 

「今のフロンティアサイエンスの学生や研究生に向けて、どのような本をおすすめしたいですか?」

強いて言えば、面白いだけや時間潰しだけで見るようなものばっかりではなく、何か自分にとって役立つものを読むといいと思います。例えば私が読んだ中では福岡伸一著の「生物と無生物のあいだ」という科学本は今までで学んできた生物という定義を考えさせられるようなものでした。そういった今までに考えたことがないような体験をし想像を膨らませるような本を読んだ方が良いと感じています。

 

 

【感想】

私も確かに家に多くの紙の本がありますが、家に5,000冊もあるときもあったという言葉を聞き、かなり驚きました。また、今まで生きた中ではまだ触れてきて来なかったようなものもあり、読んでみたいと感じました。

 

 

☆先生からのおすすめ本☆

■『恩讐の彼方に(菊池寛全集)
菊池寛
■ 東京 : 文藝春秋 (発売) , 1993.11-2003.8
■ 請求記号 918.6/2/395
■ 配架場所 図書館 . 3F書庫一般

 

(インタビュアー: フロンティアサイエンス部4生 島村 大地さん

フロンティアサイエンス学部 藤井 敏司先生へのインタビュー

フロンティアサイエンス学部4生 島村 大地さんが、フロンティアサイエンス学部 藤井 敏司先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

 

 

「過去にどのような本を読んできましたか?」

小学生の頃には、図書室にあった「ドリトル先生」シリーズをすべて読んでいました。最後の一冊を読む際に、先生から「最後の本だね」と声をかけてもらったことを今でも覚えており、それがとても嬉しかった記憶として残っています。その後も中学生になるにつれて多くの本に触れてきました。特に中学二年生の頃には、ブルーバックスをきっかけに惑星などの分野に興味を持つようになりました。高校に入ってから一度は本から離れましたが、「山月記」を読んだことをきっかけに再び読書をするようになりました。大学に進学してからも読書を続け、現在では自宅に1,000冊を超える本があるほど読んできました。

 

 

「もし学生に戻ることができるとしたら、どのような本を改めて読むべきだと思いますか?」

これまでに多くの本を読み切ってはいますが、例えば名前は知っているものの、時代背景もあり和訳が追いついておらず、その作家の代表的な著作を十分に読めていなかったと感じることがあります。もし戻ることができればそうした本を改めて読んでおきたかったと思います。

 

 

「本を読む頻度は、過去と比べて変化しましたか?」

過去と比べて読書の頻度は増加しました。以前は徒歩で通勤していたため、読書の時間を確保しにくかったのですが、現在は電車通勤となり、移動中に本を読むことができるようになりました。特に電車内では集中して読むことができると感じています。

 

 

「現在、気になっている本や、よく読んでいる作家はいますか?」

原田マハさんの作品をよく読んでいます。自分とは異なる世界で活動している人々の価値観や視点を、本を通して知ることができる点が面白いと感じています。

 

 

「普段は紙の本と電子書籍のどちらを読んでいますか?」

普段は電子書籍を読むことが多いです。自宅にすでに多くの紙の本があるため、これ以上増やさないよう、電子書籍で入手できるものは電子で、紙でしか手に入らない本は紙で読むようにしています。

 

 

「今のフロンティアサイエンスの学生や研究生に向けて、どのようなカテゴリ本をおすすめしたいですか?」

これというものはないです。しかし、現代ではSNSなどを通じて映像による情報に触れる機会が多く、それがやや窮屈に感じられることがあります。その点、本は文字情報のみで構成されているからこそ、読者が自由に想像を膨らませることができ、画一的な印象を与えがちな映像とは異なる体験ができると考えています。そのため、そういった想像を膨らませることができるような本、かつ自分とはまた違った人生を送っているような人の書いた本を読むといいと思います。

 

 

【感想】

普段から教壇に立って授業を行っていることからも忙しいと感じていましたが、先生になってからもより読む本の量が増えているというのはとても驚きました。また、別の人の生きた人生を知り、そこで得た知識を活かすのは大事だなと感じました。

 

 

☆先生からのおすすめ本☆

■『僕には鳥の言葉がわかる
鈴木俊貴
■ 東京 : 小学館 , 2025.1
■ 請求記号 488.99//2023
■ 配架場所 ポーアイ 図書室 一般 西宮 メディア 新着 図書館 . 1F開架一般

 

(インタビュアー: フロンティアサイエンス部4生 島村 大地さん

ライブラリサーティフィケイト1級取得予定者との面談を行いました

 

ライブラリサーティフィケイトでは、1級取得予定者に活動の振り返りをかねて、図書館長と面談をしていただきます。
といっても堅苦しいものではなく、活動の振り返りをフランクにお話をしていただくものです。

先日、1級取得予定者の文学部 4年生のIさんが面談を行いましたので感想をご紹介します。
楽しみながらお話ができたとのことです。
1級の取得を目指しておられる方は、ぜひ参考にしてください。

 

 

以下、Iさんからの感想です。

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教員インタビューの後すぐに面談が始まったというのもあり、非常に和やかな雰囲気で面談が始まりました。はじめは普段どのような本を読むのかという話をして、ミステリーが好きだという話になると、特に著者は誰が好きなのか、おすすめの本は何かという話で盛り上がりました。

1級の取得要項である100冊の読書記録では、どのような本を読んでいたのか、どのような頻度で読み進めていたのかという話もしました。私は頻度にかなりばらつきがあるのですが、社会人になっても読書習慣は続けてほしいという話もしていただきました。図書館企画については、企画の着眼点や私の得意分野を活かした点を館長先生から褒めていただきました。宣伝ポスターも多くの方に配っていただけたようで、非常に嬉しかったです。企画では応募者にもデザイン案を出してもらうと自由度が高く、より面白くなったかもしれないと反省点も話し合いました。

他には、活動を通して良かった点や悪かった点についても話し、今後のライブラリサーティフィケイトにおけるあり方について考えました。堅苦しい雰囲気は全くなく、楽しみながら様々なことを話し合うことができたと思います。

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ライブラリサーティフィケイトは4年間かけて一歩ずつ1級取得を目指して進めていくこともできますし、1年で1級の取得を目指すこともできるので、ご自身のペースで進めていくことができます。

頑張りは必ずみなさんの財産となりますし、図書館はみなさんの頑張りを全力で応援します。

ライブラリサーティフィケイトで第一歩を踏み出してみませんか?

 

川原礫著 『ソードアート・オンライン7 マザーズ・ロザリオ』

 

 

知能情報学部 4年生 Sさんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 : ソードアート・オンライン7 マザーズ・ロザリオ
著者 : 川原礫

出版社:KADOKAWA
出版年:2016

本作は、ライトノベル作品のソードアートオンライン第7巻にあたるものですが、キリトとアスナという二人が過去にソードアートオンライン(以降SAO)という現実とゲームの死がリンクしているゲームの世界を無事クリアした後のお話ということさえ理解していれば読める内容となっています。

キリトとアスナはSAOクリア後に、SAOのシステムを用いてサービスしているアルヴヘイムオンライン(以降ALO)というゲームを楽しんでいました。そこで、「絶剣」と呼ばれる剣技において最強と呼ばれるプレイヤーの噂を耳にします。絶剣は何故か自分を楽しませてくれるような強いプレイヤーを求めていました。キリトとアスナは噂を聞いて現地に行き、絶剣と試合を行います。そしてアスナが絶剣に気に入られ仲間に入ってほしいとお願いされます。絶剣は可愛らしい少女のアバターをしており名前はユウキといいます。そしてユウキとパーティーを組みとある理由でボスの討伐に仲間だけで挑みたいと言いました。そこから、ユウキとアスナは仲を深めていき、ユウキの悲しき深層を知ることとなります。本作は、謎に包まれた省三ユウキとアスナの短い旅路のお話となります。

私は本作を読んで、ユウキの悲しい深層とアスナとのやり取りに心を打たれました。是非読んで頂きたい作品のため内容の多くは語りませんが、ALOはフルダイブVRというゲームの世界にそのまま入り込むことができる最先端のゲームです。この設定を上手く利用した物語であり、ユウキや仲間のボス討伐への執念などが上手く描写されています。

本作は、ソードアートオンラインの続編ということもあり、今までの章節全てを読んでいないと理解に苦しむ内容と想像できますが、前提をほんの少し知っているだけで読み進めることができる作品です。ソードアートオンラインという作品自体が短いスパンでお話が進む小説となっているため、ソードアートオンラインという作品に興味がある方にはぜひとも読んでもらいたい作品です。もちろん前作を読んでいた方がより理解が速く細かい感情の描写に気付くことができる作品でもあります。

本作は、ライトノベル作品に興味がある、ゲームの世界に興味があるといった方々には非常におすすめの作品であり、ソードアートオンラインという作品を読み進めていくキッカケになってくれる作品です。

川原礫著 『ソードアート・オンライン1 アインクラッド』

 

 

知能情報学部 4年生 Sさんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 : ソードアート・オンライン1 アインクラッド
著者 : 川原礫

出版社:KADOKAWA
出版年:2016

本作は、新作ゲームであるソードアートオンライン(以降SAO)の中で、ゲームの死と現実の死がリンクした状態でクリアを目指したライトノベル作品です。主人公であるキリトはSAOのテストプレイ経験者であり、テストプレイ期間の中で最もゲームを進めることができたプレイヤーです。SAOサービス開始と同時に、他のプレイヤーにレクチャーしたり懐かしんだりとオンラインゲームを楽しんでいました。しかし、サービス開始からしばらくした後にログアウトできないことが発覚し、プレイヤー全体が困惑している中、SAO開発者である茅場晶彦が一度の死で現実でも死ぬことを告げられます。キリトはテスト時の知識を活かし、他のプレイヤーよりもクリアまでの効率が良いクエストや狩場を回り、クリアを目指して一人で進めていきます。少し読み進めると1回目のボス戦までたどり着き、本作のヒロインであるアスナと共にボスの討伐に成功します。その際に、圧倒的な強さや知識による攻略から、他のプレイヤーからデスゲームにおいて反則であると批判を受け、ボスのドロップ品を纏い「黒の剣士」と呼ばれるようになります。キリトと他のプレイヤーとの関わりや、それに伴ったキリトの葛藤、そしてライトノベルゆえの主人公の無双感を味わえる作品となっています。また、本作は一巻のみでクリアまで駆け足で進むのですが、その後に続く作品の原点となっています。

私は本作をアニメを通して読んでみようと思いました。本作がフルダイブVRゲームとなっており、現代を少し先取しています。VRやARなどの言葉が一般用語となった今では、場面を用意に想像しながら読み進めていくことができました。初めてライトノベルを読んでみたいという人におすすめの本であり、1巻で一通りのお話が終わるため気軽に読むことができます。特に、ゲームが好きであったり、しっかりとゲームの攻略を楽しみたい人におすすめです。

本作はSAOの世界でキリトが様々なプレイヤーと関わりながらゲームクリアを目指す作品です。非常に読みごたえがあり、場面の切り替わりが多いため熱中して読み切れる作品となっています。是非、ゲームが好きであったり、ライトノベルに興味があったら手に取って読んで頂きたい作品です。

小川洋子著 『博士の愛した数式』

 

 

知能情報学部 4年生 Bさんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 : 博士の愛した数式
著者 : 小川洋子

出版社:新潮社
出版年:2003

『博士の愛した数式』は、記憶が八十分しか持続しない数学者の博士と、家政婦である「私」、そしてその息子との交流を描いた物語である。博士は事故の後遺症により、新しい記憶を保持することができず、常に現在を生き続けている存在である。しかし、その制約の中でも数学への深い愛情と、人に対する誠実さを失っていない点が、本作に静かな温かさを与えている。

物語の中で描かれる数学は、単なる計算や理論ではなく、美しさや秩序を持つ言語として扱われている。完全数や友愛数といった概念は、人と人との関係性を象徴する比喩として機能し、博士の世界観を形作っている。数学が苦手な読者であっても、数式が持つ意味や美しさを感覚的に理解できるよう工夫されており、学問と感情が対立するものではないことが自然に伝わってくる。

本作で特に印象的なのは、「記憶」と「関係性」の捉え方である。一般的には、記憶の継続こそが人間関係の基盤であると考えられがちだが、本作ではその前提が静かに問い直される。博士は毎回「私」や息子と初対面のように接するが、その態度には常に敬意と優しさがある。過去を共有できなくとも、相手を大切に思う姿勢があれば、関係は成立するのだという考え方が、物語全体を通して示されている。

さらに、本作は知性とは何かという問いも内包している。博士は日常生活では多くの制約を受けているが、数学の世界においては自由であり、その思考は非常に純粋である。記憶障害を「欠落」としてではなく、一つの在り方として描く姿勢は、読む者に価値観の転換を促す。簡潔で静かな文章の中に、人間の尊厳やつながりの本質が込められており、読み終えた後には、他者と向き合う姿勢について深く考えさせられた。穏やかでありながら、確かな強さを持つ作品である。