文学部 3年生 岡田優花さんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)
書名 : リーダーは話し方が9割 : 1分でやる気を引き出し、100%好かれる話し方のコツ
著者 : 永松茂久著
出版社:すばる舎
出版年:2022年
私は大学3回生になったタイミングで、いくつかの課外活動団体のリーダーを任されるようになった。高校時代には部活動の部長を務めたこともあったため、特に不安はなかった。しかし、いざリーダーとしての仕事をしてみると、メンバーの人数が多かったり、それに伴って意見をまとめるのが難しかったりと様々な壁が現れた。
そんな時にこの本を知り、少しでも今よりいいリーダーになりたいと思い、手に取った。
この本では、リーダーとなっている人たちの話し方によって、人に好かれたりやる気を出させたりすることができるというコツを伝授してくれる。1番重要となるのは、メンバーを主役とした会話をすることで、相手の自己肯定感と自己重要感を高めるということだ。相手のことをしっかり観察して知り、相手についてしっかり言葉で伝える。やる気や能力を引き出していき、信頼関係を築いていく。
ちょっとした声かけでも相手に対しての共感や肯定を意識することが重要だ。たとえ気にくわないことがあったとしても、否定するのはよくない。自分にはなかった新たな意見だとまずは受け入れる。
私はこの本を読むまでは、リーダーなんだから自分が積極的に意見を言ったり、皆のことを仕切ったりまとめたりするのが1番いいと思っていた。しかし、そうとは限らない。いろんな種類のリーダーがいるし、人には得意不得意がある。人それぞれのやり方ある。それに気づいてからは、私は前に出る機会を減らし、あえてメンバーに任せるというスタンスに変えた。メンバー自身が考えてくれるようになり、分からないことは向こうから聞いてくれるようになった。メンバーとの会話が増え、積極的に相手の名前を呼び、距離を縮めようとした。そこから信頼関係を築けたと思う。
リーダーだからとあまり気負わず、自分らしくメンバー1人1人と接するのが大切だと学んだ。
リーダーや先輩となって何か不安に感じていることがある人にはぜひ読んでもらいたい1冊だ。