マネジメント創造学部 寺内衛先生へのインタビュー

マネジメント創造学部 4年生 藤本雄大さんがマネジメント創造学部の寺内衛先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

テーマ:「読書を通し教養の大切さを学ぶ」

—寺内先生の読書背景

寺内先生が読書を始めたきっかけは、自身の目の矯正、教師である父の影響、この2つが背景としてある。家に様々な分野の本があり矯正のトレーニングとして読書を始め、それをきっかけに宇宙の分野や歴史に関心を強くいだきだした。先生は東京大学理学部に進まれた。先生が学生の時の教育システムは文理の選択は高校3年時。それまでは文理両方の内容を学んでおり、今の学生より幅広い学問を学んでいた。

—本から学ぶ「教養」

「教養」は、私が思う寺内先生を表す一つのキーワードと感じる。だが、教養とはなんなのか。それを今回質問した。「教養とは、今の情報社会において正しい情報の良し悪しを自己で判断するためのベースとなるもの。」教養の学びを通して専門分野外の知識を広げることで情報判断能力が身につく。反対に知識がなければ、他者に判断を委ねてしまうことになりかねない。

—今の学生に必要なこと

現代の教育には、ゆとり教育をきっかとし文系一辺倒の科目しか学ばなくても大学に入学できる環境ができた。それは志望校への合格率が上がる一方で理系分野を捨てることとなる。つまり、上記の情報判断を他者に委ねることとなる。寺内先生はCUBEには文系一辺倒の学生が多いため、科学を教えることに力を入れている。

—オススメの本

三四郎

理由:昔の大学生と今の大学生との違いを知ってもらうきっかけとして。日本人のノーベル賞受賞者は文理選択を早くからしていない世代の人である。特に留学するためにTOEFLの一定水準のスコアが必要な学生は理系の分野も出題されるため学んでおく必要がある。

—インタビュアーが感じたこと (まとめ)

30分間の短い時間であったがとても濃いお話を聞くことが出来た。私も読書はする方だが日々の生活へすぐに活かせるものをと思いビジネス本、自己啓発などが多い。他の分野にはあまり手を出さず範囲が狭いことを認識した。このインタビューをきっかけに、以前から知りたいとは思っていたが手が出せていない世界史や数学の歴史に関しての本を読んでいきたい。

 

 <寺内先生おすすめの本>
夏目漱石 著  『三四郎』 岩波書店,1990年
 配置場所:マネジメント創造 リーディングゾーン  請求記号:S081.6/緑10/5 

(インタビュアー:マネジメント創造学部 4年 藤本雄大)