知能情報学部 3年生 藤澤 舞さんが、文学部 子安 増生先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)
Q.本は月に何冊ほど読みますか。
A.甲南大学に特任教授として赴任してからの4年間で毎年平均90冊読んでいます。おもに通勤時間を使って読書をしています。
Q.どの分野の本を読みますか。
A.歴史関係の本をよく読みます。日本史と西洋史の両方が好きで、授業で担当している科目に役立っています。心理学史Ⅰ(西洋における心理学の発展についての授業)を毎年担当しています。
Q.人生を変えた本はありますか。
A.あります。精神科医の作家、北杜夫さんの芥川賞受賞(1960)作品『夜と霧の隅で』です。ナチスの精神病者迫害に抵抗する精神科医の苦闘を描いた小説です。これは高校生のときに大学で心理学を学ぼうと思ったきっかけの1つです。
Q.今の大学生におすすめしたい本は何ですか。
A.文学部人間科学科の新入生に『マシュマロ・テスト』という本を薦めています。アメリカの心理学者W.ミシェルらが幼児期の自制心の大切さを心理学実験と追跡調査で調べたものです。これはハヤカワNF文庫に入っています。
感想:非常に短い時間でのインタビューでしたが親切に対応していただき、うれしかったです。また、心理学以外での広域での認知科学についての知識も深く、驚きました。今回のインタビューで自分の専門分野以外の分野でも興味があることについて知ることは重要だと実感しました。
<子安 増生先生おすすめの本>
芥川賞全集 第6巻 北杜夫著『夜と霧の隅で』文藝春秋 , 1982年【所蔵あり】
ウォルター・ミシェル著 『マシュマロ・テスト』ハヤカワNF文庫,2015年
(インタビュアー:知能情報学部 3年 藤澤 舞)