ジョン・バーニンガム作, まつかわまゆみ訳『ねぇ、どれがいい?』

法学部1年 山下知希さん(「基礎演習(濱谷)」リサーチペーパーより)

 作者であるジョン・バー二ンガム氏は1936年にイギリス ファーンハムで生まれた。彼は英国の作家であり、子供向け、特に幼児向けの絵本のイラストレーターであった。この「ねえ、どれがいい?」は1983年に出版された。
 バーニンガム氏は1963年と1970年にイギリスの児童書イラストでケイトグリーナウェイメダルを獲得した。1963年の方はデビュー作、‘ポルカ:羽毛のないガチョウの冒険’で1955~2005年の優勝作品の中でトップ10の一つに選ばれた。1970年の‘ガンピーさんのドライブ’は、ワールドキャット参加図書館で最も広く公開されれた彼の作品となった。
 ところで、私の家にはバーニンガム氏作の絵本が数多くあったことに私は気づいた。ウクライナ民話をモチーフとした‘てぶくろ’、‘ガンピーさんのドライブ’もあったのを思い出した。絵本製作上の時代背景は調べても出てこなかったが、バーニンガム氏の絵本がこうして国を時代を超えて愛されていることがとても感じられる。
 個人的にも、この本やそのほかのバーニンガム氏の手掛けた本はとても好きで、小さいころに読んだ内容を今でも鮮明に覚えている。読んでいて楽しめるだけでなく子供の想像力をひきたてる内容、からくりがほどこされほどこされていると感じた。つまり、バーニンガム氏の本は子供の読むものとしてはとてもふさわしいと思われる。
 この3ヶ月間の取り組みを通じて、昔読んでいたもの、またバーニンガム氏の手掛けたほかの本をもう一度読読みたい気になった。