アンデシュ・ハンセン著、久山葉子訳 『スマホ脳』

知能情報学部   4年生  Tさんからのおすすめ本です。

書名 : スマホ脳
著者 : アンデシュ・ハンセン著、久山葉子訳
出版社:新潮社
出版年:2020年

 

・あらすじ
平均で一日四時間、若者の二割は七時間も使うスマホ。だがスティーブ・ジョブズを筆頭に、IT業界のトップはわが子にスマートフォンなどを与えないという。なぜか?睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存―最新研究が明らかにするのはスマホの便利さに溺れているうちにあなたの脳が確実に蝕まれていくからだという。教育大国スウェーデンを震撼させ、社会現象となった世界的ベストセラー。

・著者について
アンデシュ・ハンセン(Anders Hansen) 精神科医。ノーベル賞選定で知られる名門カロリンスカ医科大学を卒業後、ストックホルム商科大学にて経営学修士(MBA)を取得。現在は王家が名誉院長を務めるストックホルムのソフィアヘメット病院に勤務しながら執筆活動を行う傍ら、有名テレビ番組でナビゲーターを務めるなど精力的にメディア活動を続ける。

・勉強になったポイント
①スマホのアプリは、最新の脳科学研究に基づき、脳に快楽物質を放出する〈報酬系〉の仕組みを利用して開発されている。
スマホのアプリに脳科学研究に基づいて作られるとは知らなかった。自分のスマホにも多くのアプリケーションをインストールしていて気づけばゲームなどをしていることがあり、なるほどと感じた。スマートフォン依存症もその積み重ねからなると分かった。

②スマホを傍らに置くだけで学習効果、記憶力、集中力は低下する。
何か勉強しているとき横にスマートフォンをおいていると、通知でスマートフォンが光るたびに目線がスマートフォンの方に移ってしまいなかなか進まない時などがありこの内容にはとても共感できました。

③現代人のスマホのスクリーンタイムは1日平均4時間に達する。
この内容を目にしたとき、自分のスマートフォンのスクリーンタイムは平均何時間くらいなのかが気になり見てみることにしました。そこには、平均の二倍を超える一日平均12時間という驚愕の数字が叩き出されていた。この数値を見るとスマートフォンを使用することを控えようと思った。

最後に
電車の車内に乗っていても、8、9割はスマホを使用していて今では欠かせない存在になっているスマートフォンですが、スマートフォンに使われるのではなくスマートフォンをうまく活用していかなければいけない。