住野 よる著 『君の膵臓をたべたい』

知能情報学部   4年生  祝  陽大さんからのおすすめ本です。

書名 : 君の膵臓をたべたい
著者 : 住野 よる著
出版社:双葉社
出版年:2015年

 

最初この本を読もうと思ったきっかけが映画でした。最初原作と映画は全然違うものだと思っていたけど読みだすとすぐその世界に引き込まれ本の宣伝文句どおりに号泣してしまいました。自分の生き方について考えさせる、深くて真面目な小説でした。

最初はタイトルを聞いた時に膵臓をたべたいと書いていたので何かファンタジーの小説かなと思っていました。ですが後半にいくにつれてこの題名の意味がわかっていきとても面白かったです。

物語の中で、他人と一切関わろうとしない主人公は、ヒロインの突然の死をきっかけに、友達を作ろうとします。主人公は、大切な人を亡くし、落ち込むだけではなく、今までの彼ではありえなかった行動をとりました。そして「きっと誰かと心を通わせること。」という言葉で主人公も変わっていきました。私もこの世界に私だけが住んでいたら「生きている」という感じはしないと思います。私がここにいる と思えるのは、友達が声をかけてくれるからだと改めて感じさせてくれました。喧嘩をしたり、一緒に泣いたり笑ったりしてくれる友達や家族が一緒に生きてくれている人たちに感謝したいと感じました。たくさんの人に囲まれて生きている私はとても幸せ者だとこの本を読んで感じました。

伝えたい事は伝えられる内に伝えるべきへ、友達とか恋人とか型に嵌めずに純粋に相手を必要とする、運命や偶然はなくて全て自分の選択の結果を自分も傍観者ではなく当事者になれるように、人に影響を与えられるように、全てのポジティブ要素に反応していきたいと強く思った。

ここまで原作でも泣かされ本でもう一度感動させられるものは今までなかなかないと思うのでこの本をこの機会に読めて本当に良かったです。ありがとうございます。