知能情報学部 4年生 Iさんからのおすすめ本です。
書名 : ぼくは明日、昨日のきみとデートする
著者 : 七月 隆文 著
出版社:宝島社
出版年:2014年
南山高寿は、電車で一目惚れした人に声をかけて断られてしまい、帰ろうとすると本当に携帯を持っていないと伝えられる。そこから、話していくと同い年とわかり少し仲良くなり福寿愛美が立ち去っていった。そこから次の日も会うことができ無事連絡先を交換することができた。
文章越しではあるが、自分もドキドキしながら本を読んでいてどこか引き込まれるような感覚があった。そこからデートに行き、付き合いひとり暮らしを始めた高寿は、愛美にカレーを作ってもらうが実家の味がして隠し味も同じだった。ここで思い出すと、愛美が時々未来を予知することがあり不思議な感じがしていた。そこから、家でご飯を食べて愛美が帰った後家には手帳が残されていた。そこには、未来のことがぎっしりと書かれており、今までの愛美はそれをなぞって過ごしてきたと知る。
自分であれば、ショックで立ち直れないと感じたが主人公も同様にショックは受けたが最終的にそれでも良いから一緒にいたいと決心して過ごしていくのがすごく感動的だった。そこからは、決められたところにデートに行くが全力で楽しんでいるところが素敵だと感じた。
SFに近い内容の本で難しく読みにくいところもあったが今までにない設定だったから新鮮味を持って読むことができた。5年に一度40日間だけ同じ世界に来ることができるが時間の進む方向が逆のため高寿が5歳の時愛美は、35歳である。逆に高寿が35歳の時は愛美が5歳である。このような設定のため2人が同い年でいられるのは20歳の40日間だけである。このような切ない設定を知ったあともう一度最初から読むとまた違った捉え方ができる一冊となっている。