住野 よる著 『君の膵臓をたべたい』

知能情報学部   4年生  Iさんからのおすすめ本です。

書名 : 君の膵臓をたべたい
著者 : 住野 よる著
出版社:双葉社
出版年:2015年

始まりは、クラスの人気者山内桜良が書いていた「共病文庫」を拾って読んでしまった。日記には、膵臓の病気によって余命半年と書かれていた。彼女の「僕」に対する想いがどんどん変わっていく面白い小説だ。

設定として、人気者の山内桜良といつも本ばかり読んでいる「僕」というところで名前もなく僕となっているのが面白く感じた。しかし、登場人物によって呼び方が変わっていく。秘密を知っているクラスメイトや大人しい生徒、地味なクラスメイトと変わっていく。桜良の秘密を知ってからよく話しかけられるようになった。そして、デートに行くことになったが焼肉だった。膵臓の病気だが、ホルモンを好んで食べるジョークも混ざりつつ話が進んでいく。

恋愛ものと思っていたが、意外とジョークなども出てきて読みやすかった。九州旅行に行った際に、ホテルで酔った勢いに任せて本音を聞こうとゲームをする姿が可愛く高校生らしいと感じた。

映画を見てから本を読んだが、映画と変わらずに読みながら泣くことができました。特に本の最後の部分では映画とは異なる内容だったため余計に涙が出てきた。本を読んでいて映画に沿ったストーリだったが、また違った受け取り方ができた。是非、読んで欲しい一冊だ。