成毛眞著 『amazon : 世界最先端の戦略がわかる』

知能情報学部 4年生 Kさんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 : amazon : 世界最先端の戦略がわかる
著者 : 成毛眞著
出版社:ダイヤモンド社
出版年:2018年

自分の欲しい商品が注文した翌日に届き、自分の好きな映画やドラマを見ることができるアマゾンプライムビデオなど今や、我々の生活に欠かせないアマゾンのサービスの裏側を知ることができる本である。

この本が執筆された2018年時点でアマゾンの時価総額は7777憶ドルであったが、現在は、1.6兆ドルと急激な成長を遂げている。この数値はオランダのGDPを上回る数字である。なぜここまで高い成長率を見せることができるのかというと、アマゾンは事業範囲が広いからである。私達に馴染みがあるのは、ネットショッピングやプライムビデオぐらいだろう。だがそれ以外にも多くの事業があり、それは決して副業のレベルではなく、何個も本業をもっているようなイメージだ。

ある事業で生まれた技術やサービスで横展開できるものがあったらそれを育てるといった感じで、どんどん事業を増やしている。これは戦略の一部に過ぎないが、このようにアマゾンの経営戦略をいくつか知ることができる。この様々な戦略から感じたのは、アマゾンは常にお客様第一の姿勢を保っているところだ。会社の利益ももちろん大事だが、お客様あってこその会社の利益という風に、顧客が喜ぶサービスを次々に提供しているように感じられた。

一方読みやすさは、経営戦略というワードから敬遠する人もいるだろうが難しいことは書かれておらず、大学生なら無理なく読める内容だと思われる。自分たちが良く使っている便利なサービスの裏側にはこんな戦略や苦労があるのかと関心することが多く書かれていて、アマゾンのすごさを知ることができると思う。